2023年10月6日、埼玉県議会は、自民・公明による賛成多数で悪名高い『虐待禁止条例』を委員会で可決した。
13日には本会議で自民・公明党議員による賛成多数で可決され、条例が成立する予定だ。
以下に、その頭のおかしい条例の内容を記す。
◯小学校3年生以下の子どもが、大人を伴わず、たとえ高校生の兄姉と一緒であっても、自宅で留守番をするのは放置による虐待で条例違反。(市民の通報義務あり)
※親がゴミ捨てで家を離れるのも条例違反。
◯小学校3年生以下の子どもが、大人を伴わず、高校生の兄姉と登下校するのも条例違反。(通報義務あり)
◯小学校3年生以下の子どもが、高校生の兄姉と公園で遊ぶのも条例違反。(通報義務あり)
◯小学校3年生以下の子どもが、高校生の兄姉とおつかいに行くのも条例違反。(通報義務あり)
◯小学校3年生以下の子どもが、高校生の兄姉と外へ遊びに行くのも条例違反。(通報義務あり)
◯小学校4年生以上6年生以下の子どもが、大人を伴わず、留守番、登下校、おつかい、公園へ行く、外へ遊びに行くのもダメ!(努力義務)
田舎の子どもたちが、夏休みに自転車で川に遊びに行くというような風物詩も、完全に条例違反だ。
子どもの誘拐が頻発する欧米の事情で生まれた海の向こうの法令を、普遍的・絶対的に正しいものと考える欧米価値観至上主義に毒されて、哀れにも脳みそが膿んで腐ってしまった人々によって支配された自民党埼玉県連が、この国の実情を完全に無視した、ブラックジョークそのものの、とんでもない狂気の条例を通そうとしている。
彼らは、『欧米のやり方は、なんでも正しい』と思い込んでいるのだろう。
毎年46万人もの子どもたちが行方不明になり、父親が、公園で、でっかい銃を持って子どもの見守りをしなければならない物騒な国と同じ法令を実施することになんの違和感も抱かないとは…。
これでは『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』や『柚木さんちの四兄弟』『の、ような』に描かれている、ほのぼのした日常のシーンが、ことごとく条例違反であり、児童虐待の置き去り行為ということになる。
そんな理不尽な法令があるか?
そもそも『クレヨンしんちゃん』の舞台は埼玉県春日部市ということだが、5歳のしんちゃんが春日部市で活躍する愉快な物語は、条例が可決すれば、丸ごと幼児虐待ストーリーということになって、放送禁止案件になってしまう。
その不合理さに気づきもしないとは、どうして、こんなに政治家の質が低くなってしまったのだ。
それとも、地域柄なのか。埼玉の自民党県会議員は伝統的にバカしかいないのか。
しかも、普通のバカではない。信じられないほどの馬鹿、途方もない極めつけの馬鹿だ。
私は自民党支持者だが、こんな非現実的で実行不可能な漫画にもならないトンデモ条例がまかりとおる埼玉県にだけは絶対に住みたくない。
動機は定かではないが、よっぽど子育て世代の家族を埼玉県から追い出したいのだろう。
まさか、子供のいない地域社会の構築を狙っているのだろうか。
『目指せ、高齢化地域!』とか…。
もし、万が一、こんなひどい法令が全国で施行されたら、この国では2人目の子どもを産む親はいなくなる。
まさに、異次元の少子化促進対策だ。
どうやら自民党埼玉県連は、この国を滅ぼしたいらしい。
※10月10日、全国的な批判にさらされた埼玉県自民党県議団は、虐待禁止条例案を取り下げると発表した。
この条例ができることで、社会全体に子どもを守る機運が高まることを期待していたそうだが、全国からの批判・非難の集中にさらされて、そうした趣旨が広く社会に受け入れられる状況にないことがわかったためだとの説明が県議団からあった。
いずれにしても、今回の件で、埼玉の自民党県議団は、大いに株を下げ、全国的な悪名を轟かせたことは間違いない。