ジャニーズ事務所の問題を観ていて思うのは、「芸能界に巣食う憎むべき怪物はジャニー喜多川氏だけなのか?」という素朴な疑問だ。
男子に異常な性的欲望を覚えて、常習的に性行為を男性アイドルに強要していた男が、死ぬまで罪に問われることなく、数百人の犠牲者を貪り喰らっていたのであれば、女子に異常な性的欲望を覚えて、常習的に性行為を女性アイドルに強要している連中が、何ら罪に問われることなく、数千人、数万人の犠牲者を出しているという状況が、芸能界にはないと想定する方がおかしい。
アイドルを夢見て、芸能界に入った少女が、汚れた大人たちの餌食となり、腐った現実に打ちのめされるという悲劇が、はたして、これまでにどれほど繰り返されただろうか?
そうした悲劇や悲惨の全てを、この国のマスメディアは、見て見ぬふりをして、数知れぬ犠牲者たちを無視し、放置し、見捨てて、ここまできたのではないか。
今になって、思うのだが、1986年、当時18歳だった岡田有希子さんは、なぜ自殺したのだろうか?
部屋をガスで充満させて手首を切る。発見されて、助けられた直後にビルから飛び降りる。少女を駆り立てた衝動の向こうに、今も根深く蠢く芸能界の闇が横たわっているように思えてならない。
誰も、そこに在る闇を指摘しようとせず、ジャニー喜多川氏だけを異常者として特異な存在として糾弾して見せたところで、それはあくまでもポーズであって、本気とは思えない。
これを機に芸能界の膿をすべて搾り出すという意思は、まったく感じられない。
謝罪も反省も、すべてがウソくさい。
本当は、ジャニー喜多川氏の悪行など、氷山の一角に過ぎないのではないか?
芸能界には、もっと悪い奴らが、今も潜んでいるのではないか?
実は、みんな、同じ穴のムジナじゃないのか?
芸能界に枕営業が蔓延しているのは明らかでしょ。
けれども、テレビ局などのメディアは、そうした芸能界の現実をずっと看過し続けてきたし、番組プロデューサーとか自分たちも加担してきたに違いない。
この国のメディアは、もうズブズブでしょう。
そうして、これまで多くの未成年の性加害の犠牲者たちに沈黙を強いてきた歴史があるはず。
そうした各業界の状況は、今後も変わらないのか…。