①路地裏の少年

作詞 作曲 浜田省吾

◯1stシングル(1976.4.21)シングル・バージョン

◯1stアルバム『生まれたところを遠く離れて(1976.4.21)』アルバム・バージョン収録

◯1stライブアルバム『ON THE ROAD(1982.2.25)』ライブバージョン収録

◯20thシングル(1986.7.16)1986年バージョン

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』1986年バージョン収録

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』シングル・バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』新ライブバージョン収録

浜田省吾のデビュー曲。デビュー当初はまったく売れなかったが、1986年のニューバージョンは、オリコンで週間11位を記録。ただし、私が最も気に入っているのは1982年ライブバージョンだ。勢いと熱量が半端なく、この曲の魅力が際立つ演奏になっている。(ファン人気投票4位

「真夜中の校舎の白い壁に別れの詩刻み込んだ。朝焼けのホームにあいつの顔探したけど涙で見えず、旅に出ます、書き置き、机の上、ハーモニカ、ポケットに少しの小銭。さよならの意味さえも知らないで、わけもなく砕けては手のひらから落ちた。あれは俺十六、遠い空を憧れてた、路地裏で。アルバイト、電車で横浜まで帰る頃は午前0時。古ぼけたフォークギター、窓にもたれ、覚えたての「風に吹かれて」。狭い部屋で仲間と夢描いた。いつかはこの国、目を覚ますと。裏切りの意味さえも知らないで、わけもなく砕けては手のひらから落ちた。あれは俺十八、肩すぼめて待ち続けた路地裏で。」

 

②君に会うまでは

作詞 作曲 浜田省吾

◯3rdシングル(1977.4.21)B面

◯2ndアルバム『LOVE TRAIN(1977.5.21)』収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』2006バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

浜田省吾が自身の結婚式で歌った曲。どのバージョンもそれなりに良いが、アコースティックな2006年バージョンが一番耳に心地よく、しっとりと聴かせる。癒しのラブソング。(おすすめラブソング6位

「腕組み歩くよ、夜の街、ふたり。踊り疲れて、少しだけ、お酒も飲んで。最終電車に遅れないように、いつもは、もう駅への道を歩いている頃なのに。今夜は、そっと時計を、君はバッグにしまい、僕も気づかないふりで、どこまでも歩くよ。古い橋の上から電車が行くのを見ている。少し震える君の肩先、僕のセーター掛けなよ。君に恋して気づいた。僕はまだ子どもだと。それとも初めて自分を見つけたのかな。またひとつ街の灯り消えてゆくよ。愛したことなど一度もなかった。こうして君に会うまでは。」

 

③君の微笑

作詞 作曲 浜田省吾

◯2ndアルバム『LOVE TRAIN(1977.5.21)』収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

20代の恋をテーマにしたバラード・アルバム『Sand Castle』の1983年バージョンが聴きごたえがある。せつないラブソングだが、とても共感できる。個人的にはブルース・スプリングスティーンの名曲〝リバー〟を連想させる。もっと癒しと救いのある歌ではあるが。(おすすめラブソング5位

「雨の日の昼下がり、僕らはめぐりあい、2度目のデートの夜、恋に落ちたよ。やがてふたり、暮らし始め、まるで映画で観たような、おかえりと、おやすみのくちづけの日々。でも君、この頃、ふっと黙り込む。まるで夢から醒めたように。お願い、今は何も言わずに信じて。優しく微笑む君の眼差し、それだけ見ていたい僕さ。僕の仕事、ささやかな夢だけに支えられて、何ひとつ約束もできないままで、肩を寄せて、帰り道、暗い横顔見てると、どうしていいのか、わからなくなる。ねえ、しばらく別れて暮らそうか、それとも、ああ、このままじゃ…。お願い、今は何も言わずに信じて。優しく微笑む君の眼差し、それだけ見ていたい僕さ。」

 

④片想い

作詞 作曲 浜田省吾

◯3rdアルバム『Illumination(1978.9.21)』収録

◯6thシングル(1979.4.21)B面

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』原バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

なかなか売れなかった4thアルバムまでの無名時代に、最も人気があった初期の代表曲。タイトル通りのつらい失恋ソング。(ファン人気投票3位

「あの人のことなど、もう忘れたいよ。だって、どんなに想いを寄せても、遠く叶わぬ恋なら。気がついた時には、もう愛していた。もっと早く〝さよなら〟言えたら、こんなにつらくはなかったのに。ああ、せめて一度だけでも、その愛しい腕の中で、このままそばにいて夜が明けるまでと、泣けたなら。」

 

⑤散歩道

作詞 作曲 浜田省吾

◯3rdアルバム『Illumination(1978.9.21)』収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』2006バージョン収録

音に厚みのある1983年バージョンと、シンプルでアコースティックな2006年バージョンが、それぞれに味わいがある。貧しさの中でも2人でいれば幸せがある。リアルな生活感にあふれたラブソング。(おすすめラブソング2位

「雨上がりの街角、雫流れるショーウィンドウ。あの娘にセーター買ってやりたくて、ポケット探れば、小銭が少し、そしてため息ひとつ。ケンカするたび僕は、悪いのはみんな君だよと、思い込ませた。あわれなあの娘、涙に濡れて、どうしていいか、わからないとうつむいた。悲しい夢を見た。僕の名を呼ぶ、あの娘が誰かに連れ去られてく夢。悪いのは僕。許して、悲しい想いさせて。小さなともしびを吹き消した夜、あの娘は朝まで泣き通しで泣いた。悪いのは僕。許して、悲しい想いさせて。駅前の並木道、あの娘の好きな黄昏。悲しいことは何もなかったような笑顔で、僕の肩に頭をのせて帰る散歩道。」

 

⑥ミッドナイト・ブルートレイン

作詞 作曲 浜田省吾

◯3rdアルバム『Illumination(1978.9.21)』収録

◯1stライブアルバム『ON THE ROAD(1982.2.25)』ライブバージョン収録

1982年のライブ・バージョンが注目されて、認知されるようになった初期の名曲のひとつ。町支寛ニのエレクトリック・ギターの〝泣き〟が胸に響く。生きることの意味を求めてさまよう心を表現した作品。浜田省吾には、このテーマの曲がけっこう多い。個人的には浜田省吾のバラード作品の中でもベスト5に入る曲。

「カーテンコール、ステージライト、ざわめき、今でもほてる身体。ギター抱えて、夜汽車に揺られ、次の街までただ眠るだけさ。どこへ行くのか、何をしてるのか、時々、わからなくなるよ。飛び去ってゆくレールの上で、時は過ぎてく、瞬く間に。描いた夢と叶った夢が、まるで違うのにやり直せもしない。もう帰ろう、みんな投げ捨てて。でも何処へ、一体何処へ? ミッドナイト・ブルートレイン、連れ去って。何処へでも行く、思いのまま。走り続けることだけが、生きることだと、迷わずに答えて。人を傷つけ、嘘もついたよ。弱音を吐きながら、ここまで来た。愛する人を引き止めようと、時には自分を裏切りもしたよ。何を失くし、何を手にしたか、わからない、もうわからない。ミッドナイト・ブルートレイン、連れ去って。何処へでも行く、思いのまま。走り続けることだけが、生きることだと、迷わずに答えて。」

 

いつわりの日々

作詞 作曲 浜田省吾

◯4thアルバム『MIND SCREEN(1979.5.21)』収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

1983年に週間6位を記録した初のセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle』の1983年バージョンのアレンジが出色である。特に間奏のギターソロが素晴らしい。個人的には、浜田省吾のバラード曲の中でも、ベスト3に入る作品と思っている。

「愛の言葉を君にささやく。だけど、今は意味などない。恋人たちがそっと夜の帷の中で交わし合う愛に満ちた言葉とどこか違ってる。傷つけ合わずに、ただ過ごすだけ。グッバイ、ダーリン。グッバイ、マイラブ。いつわりの日々。背中向けたまま眠る夜。グッバイ、ダーリン。グッバイ、マイラブ。別々の夢。君は安らぎを、僕は自由を。愛を誓った白いチャペルの鐘の音、今でも聴こえるのに、僕のためにつくった食事は冷めてゆき、君は無口になり、君のためにつくった愛の歌の歌詞さえ、今では僕には思い出せない。グッバイ、ダーリン。グッバイ、マイラブ。途切れた愛のわけを探してもわからない。グッバイ、ダーリン。グッバイ、マイラブ。苦しい時も、2人寄り添ってここまで来たのに。」

 

朝のシルエット

作詞 作曲 浜田省吾

◯4thアルバム『MIND SCREEN(1979.5.21)』収録

◯7thシングル(1979.7.1)B面

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

1979年のオリジナル・バージョンの勢いのある歌と、1983年バージョンの丁寧な歌、それぞれに魅力がある。胸にくる、ほろ苦い大人のラブソング。(おすすめラブソング1位

「ブラインドから差し込む朝の陽射しに手をかざす君。白いシーツに日焼けした肩。俺のせいだね、くちづけの跡、まぶしいよ。踊る君に魅せられて、抱いた、夜の魔法の中で。Oh oh a man loves a woman. I don’t know why. なぜ男は女を求めるのだろう。失くした恋の傷跡、癒せないで、落とした涙も、まだ乾いてないのに、名前の他には何も知らない君の瞳に愛を探してる。昨夜飲んだ安物のジンのせいかな。頭痛むよ。君は熱いコーヒー、ベッドに運んでくれる。俺のワイシャツ、肩に掛けて。どうか優しくしないで。つらい、さよならを言うのが。Oh oh a man loves a woman. I don’t know why. なぜ男は女を求めるのだろう。テレフォンナンバー、どうか教えないで。恋の終わりの悲しみ、知り過ぎてるから。君のぬくもり、それだけでいい。愛に辿り着けなくても。」

 

⑨ミス・ロンリー・ハート

作詞 作曲 浜田省吾

◯5thアルバム『君が人生の時…(1979.12.5)』収録

◯8thシングル(1979.12.12)B面

◯4thセルフカバーアルバム『初夏の頃〜IN EARLY SUMMER(1997.1.22)』1997バージョン収録

実際に学園祭ライブであった情景を描いた。爽やかなコーラスが印象的な曲だが、実は歌詞の意味は、タイトル通りで、少し寂しい。

「ステージ降りてきた時に、君は楽屋のドアにもたれて、冷えたビール、僕にわたして、よかったわと微笑んだ。ステージ後の寂しさ、吹き飛ばそうと街へ出かけた。陽気なバンド仲間たちと車に乗り込んで。どこから来たの、ミス・ロンリー・ハート。こんな夜はそばにいてほしい。優しい男たちが君の耳元で囁く。恋の駆け引き、苦手な僕は、ただ遠くで見てただけ。重ねた髪を解いて、グラスかたむける君を見てると、めまいするほどせつなくなる。寂しさのせいかな。どこから来たの、ミス・ロンリー・ハート。こんな夜はそばにいてほしい。でもいつの間にか、君、他の誰かの腕の中で踊り続ける。そしていつしか、どこかへ消えていった。」

 

さよならにくちづけ

作詞 作曲 浜田省吾

◯5thアルバム『君が人生の時…(1979.12.5)』収録

◯8thシングル(1979.12.12)

◯4thセルフカバーアルバム『初夏の頃〜IN EARLY SUMMER(1997.1.22)』1997バージョン収録

浜田省吾の実際の大学時代のエピソードを描いた、ある意味、自伝的な作品。(想い出の恋3位

「Woo さよなら。Woo 青春の日。Kiss & Goodbye 今も目を閉じれば、あの頃のまま。ノート片手に教室出てゆく。君に声をかけた土曜の昼下がり。コーヒー飲めないほど、君を笑わせた僕。夕暮れの街を送る帰り道。君に恋したことに気づいたよ。Woo さよなら。Woo また明日。Kiss & Goodbye 君は頬を染めて駆け出してゆく。君の白い胸がふるえる。僕のベッド、灯りを消した夜。ドラム叩ける仕事見つけたんだ。2度とキャンパスに戻らないつもり。このまま、ここにいたら、さびついてしまいそうで。しばらく会えない、旅に出るから。でもそれが、君との別れだった。Woo 最後の Woo 口づけ。Kiss & Goodbye 君は涙こらえ、駆け出してゆく。」

 

恋の西武新宿線

作詞 作曲 浜田省吾

◯愛奴の2ndシングル(1975.9.1)

◯5thアルバム『君が人生の時…(1979.12.5)』新バージョン収録

浜田省吾がソロデビュー前に所属していたバンド『愛奴』の2ndシングル。当時まったく売れず、愛奴はシングル2枚で解散した。十代の頃、西武新宿線で新宿へ向かいながら、(脳内?)ウォークマンでよく聴いた曲。『恋の西武新宿線』というタイトルながら、主人公たちは〝恋〟に辿り着いていない。すでに、この曲の時点で、浜田省吾の歌詞は、恋にも愛にも辿り着けない孤独な男女の姿を描いている。(通による裏ベスト3位

「白いホームにビルの影が蒼く広がり、ベルが鳴り響く。九月の夕暮れ、人並み流れる。街明かりともる西早稲田通り。うつむいて、さよなら、これでもうお別れね。振り向いて独り言、愛してる、いつまでも。明日からはまた、もとの寂しいギター弾き、煙草けむるキャバレー。ああ、君に聞かせてあげよう、悲しい気持ちを。作り笑いの影のため息。君の髪、もう少し長ければ恋したよ。あなたの歌、もう少し聴けたら恋したわ。お願いだから次の電車に遅らせて。夜の街を歩こう。ああ、君に聞かせてあげよう、悲しい気持ちを。これが僕の言葉さ。」

 

とぎれた愛の物語

作詞 作曲 浜田省吾

◯5thアルバム『君が人生の時…(1979.12.5)』収録

◯9thシングル(1980.2.21)B面

◯3rdセルフカバー・バラード・アルバム『EDGE OF THE KNIFE(1991.9.1)』1991バージョン収録

とてもせつない失恋ソング。(おすすめ失恋ソング6位

「愛したこと、悔やまないで。別れるために、君と暮らしたわけじゃない、今日まで。泣き疲れて眠る君を部屋に残して、飛び出せば、肩を打つ雨、僕を責める。息もできぬくらいに傷つけあって、愛はふたりに、悲しみと憎みだけ、残して消えた。もう誰ひとり僕は愛せないだろう。引き裂かれた心の片方を、君のもとへ残したままで。愛したこと、悔やまないで。僕を許して。愛が冷めた今でも、ただひとりの人。」

 

⑬いつかもうすぐ

作詞 浜田省吾/作曲 イアン・タイソン

◯5thアルバム『君が人生の時…(1979.12.5)』収録

カナダのフォーク・デュオ「イアン&シルビア」のアコースティック・バラード「SOMEDAY SOON」が好きすぎて、浜田省吾が自分で日本語詞を書いてカバーした曲。日本語詞がハマりすぎて、オリジナル曲にしか聞こえない。貧しさゆえに恋人を失う少年の物語。心に染みる失恋ソング。(おすすめ失恋ソング1位

「あの娘は米軍キャンプのそばにある小さな店で働いてた。僕らは約束した、この街でようねと、いつか、いつか、もうすぐ。あの頃、僕はまだ十八で、望めばすべてがかなうと信じてた。あの娘の荒れた手を見るたび、つぶやいた。いつか、いつか、もうすぐ。どうして僕を待ってくれなかったの。こうして今、迎えに来たのに。あの娘は青い目の若い兵隊と5月に行っちまった、カリフォルニア。今でも、この街で、一人つぶやいてる。いつか、いつか、もうすぐ。」

 

君が人生の時…

作詞 作曲 浜田省吾

◯5thアルバム『君が人生の時…(1979.12.5)』収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

◯3rdミニ・アルバム『Dream Catcher(2015.1.14)』2015年バージョン収録

浜田省吾の最初のヒットアルバムである5thアルバム(週間25位)のラストを飾るタイトル曲。いい歌ではあると思うが、告白してしまうと、「君が人生の時」という歌詞の意味がいまだにわからない。ファンの人気は高い。(ファン人気投票2位

「激しく寄せては引いてゆく波よ。時は無口な旅人、夢は欠けてゆく。喜び悲しみ、今日も、つづれ織りながら、明日へと心をつなぎ、ひたすら生きてくだけ。たとえ、それが思い通りにいかないとしても。Time of your life 抱きしめるがいい。ただひとつの君が人生の時。夢から醒めても、また、夢追いかけたい。人は寂しい旅人。いつも風の中。あふれ出る愛をいくつも誰かに注いで、傷つき、そして、立ち直り、ひたすら愛するだけ。見果てぬ夢と満たされぬ愛、両手に抱えて。Time of your life 想いを馳せれば、心高鳴る君が人生の時。」

 

丘の上の愛

作詞 作曲 浜田省吾

◯6thアルバム『Home Bound(1980.10.21)』(3部作の1)収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』原バージョン収録

シンプルな原バージョンも、豪華なサウンドの1983年バージョンも、どちらも良いが、個人的にはシンプルな原バージョンが聴いていて心地よい。大瀧詠一の「恋するカレン」とテーマは同じだけど、ストーリーのラストは異なる。ビートルズにも「Can’t Buy Me Love」という同系統の曲がある。

『愛はお金で買えるでしょうか?』これはあなたの生き方によって答えが異なる質問だ。個人的にも好きな作品のひとつ。(ファン人気投票5位

「笑顔ひとつで、君はどんな恋でも、たやすく手に入れた。でも、誰ひとり愛さず、ただのボーイ・フレンド、遊び相手。貧しさの中で壊れて消える愛の暮らしは嫌だと、まるでショーウィンドウに自分を並べるように、着飾って誰かを待ってた。愛が買えるなら、その涙のわけを教えて。愛が買えるなら、ため息のわけを教えて、偽らずに。君がただひとり、心を奪われたあいつはまだ若く、夢のほかには何ひとつ持たない貧しい学生。だけど9月の雨の夜、君は丘の上に住む誰かの氷のような腕に抱かれて未来を手に入れた、愛と引き換えに。愛が買えるなら、その涙のわけを教えて。愛が買えるなら、ため息のわけを教えて、偽らずに。夜毎冷たいベッドで夢見る、丘を駆け降りてゆく夢。愛しい人のもとへ、戻ってゆくがいい。愛だけをまっすぐに見て。」

 

陽のあたる場所

作詞 作曲 浜田省吾

◯12thシングル(1981.3.21)

◯7thアルバム『愛の世代の前に(1981.9.21)』(3部作の2)収録

◯1stライブアルバム『ON THE ROAD(1982.2.25)』ライブバージョン収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』シングル・バージョン収録

この曲は、オリジナルのシングル・バージョンが一番良い。町支寛二のコーラスが曲に合っている。不倫関係がテーマの大人のラブソング。(通による裏ベスト2位

「寂しさにたやすく恋に落ちた。二人の夜を重ねることにためらうこともなく。僕のもう一つの愛の暮らしに触れないように、会うたび二人、ふざけてばかりいた。愛だけ、愛だけ見つめて、季節は過ぎてゆく。愛だけ、愛だけ見つめて、悲しみ深くなる。奪うだけ奪い、何ひとつ君に与えられない僕を、誰よりも許せずにいるのは僕さ。もう二度と会うのはよそう。君の人生を引き裂く前に。ああ、もしもこの愛にカタチがあれば、伝えられるのに。偽りのかけらもなかったことを。」

 

⑰ラストショー

作詞 作曲 浜田省吾

◯13thシングル(1981.8.26)

◯7thアルバム『愛の世代の前に(1981.9.21)』(3部作の2)収録

◯3rdセルフカバー・バラード・アルバム『EDGE OF THE KNIFE(1991.9.1)』1991バージョン収録

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』シングル・バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

ミディアム・テンポ・バラードの代表曲。オリコン・アルバム・チャートで週間12位を記録した7thアルバムを代表する名曲。これもオリジナル・バージョンが、勢いがあって良い。個人的には好きなバラードのベスト3に入る。

「さよなら、バックミラーの中に、あの頃の君を探して走る。さよなら、2人演じたシーンを思い出す、もう一度、もう一度。ハンバーガースタンドで、俺たち、待ち合わせて、君の親父の車、夜更けに盗み出し、遠くへ、街の灯り背にして、遠くへ、誰もいない海まで、君の肩を抱いて、飛ばしたね、真夜中。浜辺にクルマとめて、毛布にくるまって、互いの胸の鼓動、感じたね、夜明けまで。あの頃、カーラジオから俺のお気に入りの Like a rolling stone 星は君のもので、月は俺のものだった。さよなら、想い出の中のふたり、まるでスクリーンのヒーローだった。さよなら、セピア色のフイルムに苛立ちと優しさと怒りを焼き付けたふたり。シートに身を沈めて、ポツンとつぶやいた。あなたの夢の中で生きていけるかしら? きっと、別々の車線を走り始めていたんだね。2人違う景色の中でひとりぼっちで。さよなら、エピローグは俺ひとり。明け方の海岸線を走る。さよなら、フラッシュバックのような過ぎた日々、抱きしめて、もう一度、忘れるために。さよなら、バックミラーの中に、あの頃の君を探したけど、さよなら、ボンネットを叩く雨、もう何も見えないよ。もう何も聞こえないよ。さよなら…。」

 

⑱モダンガール

作詞 作曲 浜田省吾

◯7thアルバム『愛の世代の前に(1981.9.21)』(3部作の2)収録

◯34thシングル(2003.9.10)B面 2003年バージョン

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』2003バージョン収録

アルバム『愛の世代の前に』が名盤すぎるというか、この曲もオリジナル・バージョンのアレンジが完璧で、手の加えようがない。昔、友人が、このアルバムで一番好きな曲と言っていた。(愛と孤独と虚無の歌1位

「昨夜、俺のベッドを抜け出し、ソファーでぼんやり窓の外を見てたね、ラジオつけて。気にしないで。化粧直し出てゆく君。モダンガール、寂しさが何処から来るのか、分かるまでさまようつもりなの? 友達と一緒なの、今夜は会えないわ。受話器越しに聞こえる口笛、シャワーの音。明け方に電話しても出てこない。モダンガール、傷跡の残らない夜には、君の背中、爪跡を残すだけ。馬鹿だぜ、俺。そんな君に恋してる。でも、このままじゃ、いつかさよならさ。誰の腕の中でも眠れない君。モダンガール、寂しさが何処から来るのか、わかるまでさまようつもりなの?」

 

⑲愛という名のもとに

作詞 作曲 浜田省吾

◯7thアルバム『愛の世代の前に(1981.9.21)』(3部作の2)収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』2006バージョン収録

オリジナル・バージョンもそれなりに良いが、この曲の場合、やはり、1983年に週間6位を記録した、20代の恋をテーマとする初のセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle』の佐藤準編曲の1983年バージョンが出色である。雄大で奥行きの深いアレンジが素晴らしい。個人的には好きなバラードのベスト3に入る。

「ごらん街の明かりが消えていくよ。もうすぐ始発が走り出す。さようならだね。君の肩を抱くこともできないまま。ドアの前に二つのスーツ・ケース。鍵は机の上。眠れぬ夜は電話しておくれ。一人で朝を待たずに。真夜中のドライブイン、昔のように、急いで迎えにゆくよ。いつの間にかふたり、ベッドの中、時計の音だけ聴いていたね。互いに欠けてる夢の色を別の何かに置き換えて。今はふたり、別れて暮らすほかに答えはないけど、眠れぬ夜は電話しておくれ。ふたり、もう一度、探そう。恋人たちが胸をときめかせ、寄り添い、迎える朝を。眠れぬ夜は電話しておくれ。ふたり、もう一度、探そう。愛という名のもとになくした無邪気な君の笑顔を。無邪気な僕の笑顔も。」

 

⑳悲しみは雪のように

作詞 作曲 浜田省吾

◯7thアルバム『愛の世代の前に(1981.9.21)』(3部作の2)アルバム・バージョン収録

◯14thシングル(1981.11.21)シングル・バージョン

◯23rdシングル(1992.2.1)1992シングル・バージョン

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』シングル・バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

初出の1981年当時は、シングルとしてはヒットしなかったが、1992年度のバージョンは、オリコン・チャートで週間1位(10週)、年間2位を記録。浜田省吾の最大のヒット曲となった。そのせいで、アルバム『愛の世代の前に』も、1992年に週間2位、年間19位、オリジナル・アルバムとして初のミリオンセラーを記録した。一般的には知名度1位の作品。

「君の肩に悲しみが雪のように積もる夜には、心の底から誰かを愛することができるはず。孤独で、君の空っぽの、そのグラスを満たさないで。誰もが泣いてる。涙を人には見せずに。誰もが愛する人の前を気づかずに通り過ぎてく。君は怒りの中で子供の頃を生きてきたね。でも、時には誰かを許すことも覚えてほしい。泣いてもいい、恥じることなく。俺もひとり泣いたよ。君の夢、時の中で壊れるまで抱きしめるがいい。誰もが泣いてる。涙を人には見せずに。誰もが愛する人の前を気づかずに通り過ぎてく。悲しみが雪のように積もる夜に。」

 

㉑防波堤の上

作詞 作曲 浜田省吾

◯7thアルバム『愛の世代の前に(1981.9.21)』(3部作の2)収録

◯2ndセルフカバー・バラード・アルバム『Wasted Tears(1989.9.1)』1989バージョン収録

◯39thシングルB面(2019.9.4)新バージョン

自殺を連想させる歌詞の曲で、長い間、ライブでは歌われなかった。2019年の公演で初めて歌われた。(孤独と虚無と彷徨の歌1位

「防波堤に打ち寄せて砕ける波を見てた。海の色に震えては、急いで走り去った。悲しいほど自由。防波堤の上。車の窓から見下ろした時、空と海の間、遠く、一筋の稲妻が走った。ドアを開けて、人に出会い、恋に落ち、誰かと眠る。期待されて、裏切られて、信号が変わるのを待ってる。ラジオ聴きながら、朝を待つ夜。遠くに波の音、聞こえてくる。語る言葉、見つけられず、聞く人は誰もいない夜。悲しいほど自由。防波堤の上。今日もひとり、立ちすくむ。風よ、不意に、俺の背中、押すがいい、ためらわないで。」

 

ロマンスブルー

作詞 作曲 浜田省吾

◯8thアルバム『PROMISED LAND(1982.11.21)』(3部作の3)収録

◯2ndセルフカバー・バラード・アルバム『Wasted Tears(1989.9.1)』1989バージョン収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』2006バージョン収録

『PROMISED LAND』のオリジナル・バージョンも素敵だが、週間1位を記録した、30代を主人公とした曲を集めたセルフカバー・アルバム第二集『Wasted Tears』のシンプルなピアノ・アレンジ・バージョンも良い。癒しと救いのある失恋の歌。個人的には好きなバラードのベスト5に入る。

「さよならも言わず、出ていく彼を、君はベッドの中でぼんやり見てただけ。誰か他の人を、もう一度、初めから愛せるかい、今も? 君はひとり、街角に立ち、探してみる、心許なく。彼と出逢うまで気ままに歩いていた道の続きを。君を失くした、あの時の僕のように。新しい恋は生まれて消えてく。気づいた時は、いつもひとりきりだったね。君の無邪気だった笑顔は消えたけど、その眼差しは深く優しい。君を許すことができず、張り裂けそうな夜を過ごした。まるで炎を炎で消そうと、僕も何度か恋に落ちたけど、今も変わらず、君だけを愛している。」

 

恋に落ちたら

作詞 作曲 浜田省吾

◯16thシングル(1982.11.21)B面

◯8thアルバム『PROMISED LAND(1982.11.21)』(3部作の3)収録

◯3rdセルフカバー・バラード・アルバム『EDGE OF THE KNIFE(1991.9.1)』1991バージョン収録

水谷公生編曲の1982年バージョンが良い。水谷本人も、当時、ベストワークだと言っていた。コーラスの英詞〝Everybody Love Somebody〟が、ブルース・スプリングスティーンのヒット曲「Hungry Heart」を連想させる。浜田省吾のバラード作品の中で、最もかわいらしい歌だと思う。(おすすめラブソング4位

「恋するなんて愚かなことさ。君の口癖。だけど、あの娘の瞳の奥覗く時、ため息。言い出せなくて、今夜も眠れない。言い出せなくて、心せつなくて。真夜中バイクを走らせながら、あの娘の面影探してる。あの子も今夜眠れない。内気な子だから、君に微笑むこともできず、レコードを聴きながら、ため息。言い出せなくて、今夜も眠れない。言い出せなくて、心せつなくて。真夜中ストーブの炎見つめて、君への想いを燃やしてる。恋に落ちたら、愛に辿り着くまで、抱きしめて離さないで。今夜あの娘をどこかへ連れ出しなよ。そして、恋してること、打ち明けなよ。冷たい風の中を寄り添って、2人の心が凍えないように。」

 

㉔愛しい人へ

作詞 作曲 浜田省吾

◯8thアルバム『PROMISED LAND(1982.11.21)』(3部作の3)収録

◯1stセルフカバー・バラード・アルバム『Sand Castle(1983.12.1)』1983バージョン収録

このポジティブなラブソングが生まれたから、最初のバラード集『Sand Castle』を作ろうと思えたと、浜田省吾に言わしめた名曲。『PROMISED LAND』のオリジナル・バージョンも、『Sand Castle』のラストを飾った1983年バージョンも、それぞれに味があって聴きごたえがある。個人的にはベスト8に入る作品。

「君をこの手に抱きしめた時、初めて誰のために僕が生まれてきたのかわかった。失くした恋も壊れた夢のかけらも、すべてその腕に抱えて、僕についておいで。冷たい夜の暗闇の中、風の音にさえもおびえて、君は今日まで、この街、ひとり、生きてきた。でも、もう泣かないで。僕がそばにいるから。友達のようにいつも遠くで見ていた。ふれようとしたけど、失うことが怖かった。愛はいつも傷つくだけの寂しがり屋のゲームだと、僕は君を愛するまでは、そう信じてた愚か者さ。ひとりぼっちの…。」

 

㉕凱旋門

作詞 作曲 浜田省吾

◯8thアルバム『PROMISED LAND(1982.11.21)』(3部作の3)収録

◯39thシングル(2019.9.4)新バージョン

水谷公生編曲の1982年バージョンは実に印象的なバラードに仕上がっていたが、当時、シングル・カットされず、その後のバラード集やベスト盤にも収録されなかった。そして、初出から37年後、ついにシングル化された2019年バージョンは、オリコン・シングル・チャートで週間4位を記録した。岩崎宏美の「マドンナたちのララバイ」を男性側から歌った曲。個人的にはベスト8に入る作品。

「もう少しそばにいて、幾つもの夜を1人きり過ごしてきた。ぬくもり、微笑み、頬にかかる甘い吐息。愛はいつも悲しみだけを君のもとに残してきたけど、もう泣かないで、僕は君だけのもの。別れたあの時と同じように今夜、窓の外静かな雨。いつでもポケットに君の写真抱いて寝たよ。人はいつも失くしたものの重さだけを背負ってゆくけど、もう離さない、君は僕だけのもの。戦い疲れた兵士が今、帰ってきたよ。帰ってきたよ。」

 

㉖僕と彼女と週末に

作詞 作曲 浜田省吾

◯8thアルバム『PROMISED LAND(1982.11.21)』(3部作の3)収録

◯4thベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend(2010.10.6)』2010バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

1982年、オリコン・アルバム・チャートで週間4位を記録した8thアルバム『PROMISED LAND』のラストを飾る名曲。『PROMISED LAND』は、浜田省吾が父親の棺に入れたほどの自信作。そして、この曲は、このアルバムを象徴する代表曲である。原子炉のメルトダウン、あるいは核戦争による放射能汚染をテーマとした壮大なミディアム・テンポ・バラード。30年後の3.11を予言した曲とも言える。個人的にもベスト8に入る作品。

「この星が何処へ行こうとしてるのか、もう誰にもわからない。力と力のシーソーゲームから降りることさえできない。人は一瞬の刹那を生きる。子供は夢見ることを知らない。昨日の絵の具で破れたキャンバスに明日を描く愚かな人。売れるものならどんなものでも売る。それを支える欲望。恐れを知らぬ自惚れた人は宇宙の力を悪魔に変えた。ー週末に僕は彼女とドライブに出かけた。遠く街を離れて、浜辺で寝転んで、彼女の作ったサンドイッチ食べ、ビールを飲み、水平線や夜空を眺めて、僕らはいろんな話をした。彼女は、彼女の勤めている会社の嫌な上役のことや、先週読んだサリンジャーの短編小説のことを話し、僕は、今度買おうと思っている新車のことや、二人の将来のことを話した。そして誰もいない静かな海を二人で泳いだ。あくる日、僕は吐き気がして目が覚めた。彼女も気分が悪いと言い始めた。そこで僕らは朝食を取らず、浜辺を歩くことにした。そして、そこで、とても奇妙な情景に出会った。数え切れないほどの魚が波打ち際に打ち上げられていたー。いつか子供たちにこの時代を伝えたい。どんなふうに人が夢を繋いできたか。君を守りたい。ただ一人の君を守りたい、この手で。愛を信じたい。人の心の愛を信じたい、いつの日か。」

 

DANCE

作詞 作曲 浜田省吾

◯17thシングル(1984.8.1)シングル・バージョン

◯9thアルバム『DOWN BY THE MAIN STREET(1984.10.21)』アルバム・バージョン収録

◯40thシングル(2020.9.9)新バージョン

1984年、オリコン・シングル・チャートで週間20位を記録。浜田省吾のシングルで、初めてトップ20に入った曲。2020年バージョンは週間2位を記録。(愛と孤独と虚無の歌4位

「町はずれ、海辺のモーテル。ベッドに湿った風。土曜の夜、貪るように彼女を揺さぶる。まるで何かに復讐するように。毎朝、痛みを隠して、地下鉄の駅へと向かう。今日もラッシュアワー。見上げるポスター。水着の女たち。一駅毎、背中つたう汗。ダンス!キープオン・ダンス!日々がお前を押し流そうとする夜。ダンス! 何もかも虚ろで無意味だと感じる夜は、カム・オン・ダンス!デスクに頬杖ついて、思い出す、子どもの頃。クルマにサーフ・ボード。彼女の肩、抱き寄せ砂浜で、ビール片手に明日を待っていた。ダンス!キープ・オン・ダンシング。失意がお前を押し潰そうとする夜。ダンス!何もかも過ぎ去ってしまったと感じる夜は、カム・オン・ダンス!」

 

㉘SILENCE

作詞 作曲 浜田省吾

◯9thアルバム『DOWN BY THE MAIN STREET(1984.10.21)』収録

◯2ndセルフカバー・バラード・アルバム『Wasted Tears(1989.9.1)』1989バージョン収録

1984年にアルバム・チャートで週間2位、年間43位を記録した9thアルバムを代表する曲のひとつ。時代の虚無感を見事に表現した佳曲。(孤独と虚無と彷徨の歌2位

「明け方の街、仕事を終えて、ハイウェイ、家へとアクセルふかす。時々思う。何もかも投げだし、どこか、このまま消えようかと。家を飛び出し、街をさまよい、恋に落ち、同じような家を手にした。わからないよ。今も何を求めて、この心、さまようのか。乱れたシーツ、恋人の寝息、窓をつたう雨の雫。彼女はそっとベッドを抜け出し、メイキャップ、ドレスアップ、ため息ついて。空き部屋と書いた誰かのネオンサイン探して、真夜中の通りへ出て行く。わからないよ。今も何を求めて、この心、さまようのか。」

 

㉙EDGE OF THE KNIFE

作詞 作曲 浜田省吾

◯9thアルバム『DOWN BY THE MAIN STREET(1984.10.21)』収録

◯3rdセルフカバー・バラード・アルバム『EDGE OF THE KNIFE(1991.9.1)』1991バージョン収録

10代の恋を思い出す、ノスタルジック・ラブソング。(想い出の恋1位

「真夜中のハイスクール、金網越えて、プールで泳いだね、水着も着けずに。濡れた君の髪、月のあかりに青く揺れて、息を呑むほどセクシー。水面に浮かんでからめた指と指。二人の上にこぼれて落ちそうな星空。水の跳ねる音、甘い息づかい、今も聴こえるよ。トゥナイト、アイミスユー、ソーマッチ。誰もが二人を若すぎると言った。まるでナイフのエッジを歩いてるようだと。1秒だって離れているのが、つらくて、せつなくて、別れた、あの夏。今も、Tonight I miss you so much.」

 

㉚PAIN

作詞 作曲 浜田省吾

◯9thアルバム『DOWN BY THE MAIN STREET(1984.10.21)』収録

◯5thセルフカバー・バラード・アルバム『初秋(2003.9.26)』2003バージョン

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

浜田省吾の曲の中で、最も激しい痛みを表現した失恋ソング。(おすすめ失恋ソング5位

「君を失った時に手のひらから、世界もいっしょにこぼれて落ちた。何も感じられない。街へ出れば、いつもと同じように、意味のない仕事に追われて走る。何も聞こえない。二度と立てぬ痛手なのに受け入れてく。不思議だ、人は。追いつけない、この悲しみ、後に残して。今日も、明日も。君の部屋の窓辺に、車停めて、つくはずもないのに明かりを探す。何も見えない。想い出は砂に書いた文字のように洗われてく。いつもふたり、波打ち際、歩いていたね。もろく、つよく。」

 

㉛LONELY-愛という約束事

作詞 作曲 浜田省吾

◯18thシングル(1985.5.22)シングル・バージョン

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』アルバム・バージョン収録

◯2ndセルフカバー・バラード・アルバム『Wasted Tears(1989.9.1)』1989バージョン収録

週間16位を記録したヒット・シングル。浜田省吾の作品の中で、最も深い諦めと虚無感を表現したラブソング。(愛と孤独と虚無の歌3位

「これは愛なの、と俺に尋ねるのはやめてくれ。身体と心、重ね合うわけはただ…。ロンリー、やむことのない雨のように降りしきる。ロンリー、ひとりはひとり、出会った頃も、そして今でも。愛という仕草、愛という約束事。何度も互いに裏切ってきたはずさ。ロンリー、ホテルの窓に映ってるふたりは、もう若くない。このままでいい、夜を背にして。ロンリー、夜が明けたら、ふたりは別々の地下鉄の中、紛れ込んでいく、心隠して。ロンリー、抱きしめてくれ。もう何も問わないで、そばにいて。このままでいい。このままでいい。」

 

㉜もうひとつの土曜日

作詞 作曲 浜田省吾

◯28thシングルB面(1985.5.22)シングル・バージョン

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』アルバム・バージョン収録

◯2ndセルフカバー・バラード・アルバム『Wasted Tears(1989.9.1)』1989バージョン収録

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』シングル・バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

浜田省吾を代表するバラード曲であり、世間的には最も有名なラブソングのひとつだと思う。(知名度2位

「昨夜眠れずに泣いていたんだろう? 彼からの電話、待ち続けて。テーブルの向こうで君は笑うけど、瞳縁取る悲しみの影。息が詰まるほど人波に押されて、夕暮れ、電車でアパートへ帰る。ただ週末のわずかな彼との時を繋ぎ合わせて君は生きてる。もう、彼のことは忘れてしまえよ。まだ君は若く、その頬の涙、乾かせる誰かが、この街のどこかで、君のことを待ち続けてる。振り向いて、探して、探して。君を想う時、喜びと悲しみ、二つの想いに揺れ動いている。君を裁こうとする、その心が、時に俺を傷つけてしまう。今夜、街に出よう。友達に借りたオンボロ車で海まで走ろう。この週末の夜は俺にくれないか。たとえ最初で最後の夜でも。真っ直ぐに見つめて、見つめて。子供の頃、君が夢見てたもの、叶えることなどできないかもしれない。ただいつも、そばにいて、手を貸してあげよう。受け取って欲しい、この指輪を。受け取って欲しい、この心を。」

 

MIDNIGHT FLIGHT-ひとりぼっちのクリスマス・イブ

作詞 作曲 浜田省吾

◯1stミニ・アルバム『CLUB SNOWBOUND(1985.11.15)』収録

◯2ndセルフカバー・バラード・アルバム『Wasted Tears(1989.9.1)』1989バージョン収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』オリジナル・バージョン収録

浜田省吾の代表的なクリスマス・ラブソング。オリジナル・バージョンとはまったく印象の異なる2ndバラード集『Wasted Tears』の静かなピアノ・バージョンも美しい。山下達郎の「クリスマス・イブ」と双璧をなす失恋ソング。(知名度3位

「あの娘乗せた翼、夜空へ消えてく。空港の駐車場、もう人影もない。行くなと引き留めれば、今頃ふたり、高速を都心へと走っていたはず。失くしたものが、あまりに大きすぎて、痛みを感じることさえもできないままさ。ひとりぼっちのクリスマス・イブ。凍えそうなサイレント・ナイト。ここから何処へ行こう。もう何も見えない、空の下。妹と暮らすつもり、しばらくニューヨークで。ひとりきり、東京で、もう生きていけない。逢いたい時にだけ、電話かけてきて、食事して、ドライブして、ベッドに入るだけ。カタチのない愛だけを信じてきたあなたは、本気で愛すること、恐れてるだけ。ひとりぼっちのクリスマス・イブ。凍えそうなサイレント・ナイト。二人で生きてきた街の灯りが遠ざかる。降り出したみぞれ混じりの雨が雪に変わってゆく。誰も皆、愛する人の待つ場所へと帰ってゆく。ポケットの中、あの娘に贈ろうとしたゴールデンリング。今でも手の中に握りしめたまま。ひとりぼっちのクリスマス・イブ。凍えそうなサイレント・ナイト。もう守るものなんて見つけられない、何ひとつ。」

 

㉞AMERICA

作詞 作曲 浜田省吾

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』収録

◯1stベストアルバム『The History of Shogo Hamada"Since 1975"(2000.11.8)』収録

1986年、アルバム・チャートで初の週間1位、年間21位を記録した10thアルバム『J.BOY』を代表する名曲のひとつ。町支寛ニのアコースティックでコーラスの厚みのあるアレンジが良い。(想い出の恋2位

「ロスからサンフランシスコへ続くフリーウェイを、俺たちヒッチハイクした1984年。あの娘はダンサー、ニューヨークで踊る日を夢見てた。俺はただ東京から逃れたかった。We’re looking for America. 映画の中のアメリカン・ドリーム。今も、アメリカ、あの娘の輝いてた瞳思い出す。タバコも缶のビールも、寂しさという愛も、モーテルの軋むベットの上で分け合った。窓に流れるヘッドライト、ラジオからロックンロール。もっと強く抱いてと震えてたあの娘。ショーウィンドウに映った黒い目をしたJ.BOY。帰る故郷を見失って…。」

 

㉟悲しみの岸辺

作詞 作曲 浜田省吾

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』収録

◯5thセルフカバー・バラード・アルバム『初秋(2003.9.26)』2003バージョン収録

個人的には、このアルバムで一番好きな曲。40代を主人公とする5thセルフカバー・バラード集『初秋』に収録された。(おすすめラブソング3位

「何度も別れ話になるたびに、最後はいつも涙に黙り込む。君を愛し、君を憎み、今はもう、二人の絆、途切れてる事、気付かぬふりでいるだけ。愛が片翼の旅なら、羽ばたけもせず、遠く悲しみの岸辺に打ち上げられたまま。俺にはどこか心に欠けたところがあるのか、触れるすべてを壊しちまう。強さなのか、脆さなのか、わからない。でも気づけば、大切なもの、いつも置き去りにして。愛が片翼の旅なら、羽ばたけもせず、遠く悲しみの岸辺に打ち上げられて、ただ受け入れてきた、一つ一つの別れを。まるで氷のような心ですべてのドア閉ざして。君をもし失くしたら、この旅も終わりさ。何もこの世界に繋ぎとめるものはないから。」

 

19のままさ

作詞 作曲 浜田省吾

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』収録

◯3rdセルフカバー・バラード・アルバム『EDGE OF THE KNIFE(1991.9.1)』1991バージョン収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』収録

予備校生活を描いた作品。この曲に思い入れの強いファンは多い。リリース時に、上京して学生生活を送っていた世代とかに共感が深いのだと思う。(ファン人気投票6位

「予備校の湿っぽい廊下で、あの娘を見つけた。放課後の図書館のロビーで、思い切って声をかけた。夏が終わる頃には、もう二人、擦り切れたスニーカー履いて、恋を追いかけてた。いつまで忘れない。今でもこうして目を閉じれば19のままさ。でも僕ら、もう2度と、あの日のきらめき、この腕に取り戻せない。受験日はそこまで来てるのに、何も手につかず、二人でいるとせつなくて、わけもなくケンカばかり。春になればすべてうまくゆくさと、別れたよ、映画の後、クリスマスの夜。今もあの娘、長い髪のままかな。僕はほら、ネクタイ締めて、僕が僕じゃないみたい。いつまでも忘れない。今でもこうして目を閉じれば19のままさ。でも僕ら、もう2度と、あの日のきらめき、この腕に取り戻せない。」

 

㊲遠くへ-1973年・春・20歳

作詞 作曲 浜田省吾

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』収録

◯3rdセルフカバー・バラード・アルバム『EDGE OF THE KNIFE(1991.9.1)』1991バージョン収録

「19のままさ」から続く連作で、70年安保の熱がまだ冷めやらない頃の大学生活と学内左翼運動を描いた作品。(ファン人気投票8位

「やっと試験に受かったと、喜び勇んで歩く並木道。肩にセーターと、おろしたてのバスケットシューズ。長髪をひるがえし、駆け上がる校舎。初めてあの娘に出会った朝は、僕は20歳で、まだキャンパスも春。赤いヘルメットの奥の瞳に、見透かされたようで、なんとか照れ笑い。遠くへ、遠くへと願った日々。真っ直ぐに見ておくれ。僕は泣いてる、君のために。ポケットの中、わずかなバイト料。最終電車を待つプラットホームから、あの娘に電話。やあ、僕さ。元気かい。今から出てこないか。どこかで飲もうぜ。駅前通りの馴染みの店で、グラスを重ねて、そして、初めての夜。その日、あの娘の恋が終わったとは、知らない僕も、ひとり寂しかったし。遠くへ、遠くへと願った日々。真っ直ぐに見ておくれ。僕は泣いてる、君のために。紺と銀色の楯の前で、空を仰いで祈り続けた。神よ、僕らに力を貸して。でなけりゃ、今にも倒れてしまいそう。振り向くと、遠くにあの娘の眼差し。笑っているのか、泣き出しそうなのか。違う、違う、こんな風に、僕は、打ちのめされるために、生きてきたわけじゃない。遠くへ、遠くへと願った日々。真っ直ぐに見ておくれ。僕は泣いてる、君のために。星がひとつ、空から降りてきて、あなたの道を照らすのよと、話してくれた。きっとそうだね。いつまでたっても石ころじゃないさ。遠くへ、遠くへと願った日々。真っ直ぐに見ておくれ。僕は泣いてる、君のために。」

 

㊳こんな夜はI MISS YOU

作詞 作曲 浜田省吾

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』収録

「窓の外はどしゃ降り、身体中きしむホテルのシングルルーム。ギターとでっかいバッグ。こんな夜は I miss you テレビのナイト・ムービー、お決まりのエンディング。俺が観たいのは、その後のストーリー。こんな夜は I miss you ビールを片手にバスに乗り込み、夜を走る。まばゆい光は濃い影を落とす。詩はすべて俺に戻ってくる。歓声も熱気も移ろい消えてく。こんな夜は I miss you 」

 

㊴SWEET LITTLE DARLIN'

作詞 作曲 浜田省吾

◯19thシングル(1985.12.8)B面

◯10thアルバム『J.BOY(1986.9.4)』収録

◯3rdセルフカバー・バラード・アルバム『EDGE OF THE KNIFE(1991.9.1)』1991バージョン収録

人生の応援歌的なラブソング。(おすすめラブソング8位

「Sweet little darling 誰よりも、お前のこと、気にかけてる俺さ。ひとり崩れ落ちそうな夜は、俺のテレフォン・ナンバー思い出せよ。Sweet little darling 誰ひとり、子供のまま、生きてはゆけない。悲しみひとつ、背負うたびに、輝いてくれ、昨日よりも。お前が大切にしてきた夢が脆く流されてく、波打ち際、砂の城のように。でもSweet little darling 今はただ、陽射しの中、輝いている。すべての美しいものたちを見つめて、その心、翳りをおとさないで。Oh, sweet little darling 愛だけが最後の答えとわかるまでは、俺もひとり彷徨ってる悪い夢の中を。Sweet little darling いつの日か、愛する人見つけるまで、その凍えそうな寂しい気持ちを大切にずっと守ってくれ。Sweet little darling もう泣かないで。」

 

㊵A LONG GOODBYE(長い別れ)

作詞 作曲 浜田省吾

◯11thアルバム『FATHER'S SON(1988.3.16)』収録

◯5thセルフカバー・バラード・アルバム『初秋(2003.9.26)』2003バージョン収録

1988年、アルバム・チャートで週間1位、年間12位を記録した11thアルバムを代表する名バラード。(おすすめ失恋ソング2位

「ボンネットに弾ける雨に包まれて、Kiss, your kiss 別れの言葉、そっとさえぎってくれ。東京湾、夜明けの埠頭に車停めて、もう何も見えない、君の心も雨に煙って、遠く見つめたまま。It’s time for a long goodbye まだ若く無防備な君の胸の小さな悲しみの種子を育てたのは、この俺。時をかけ、償うこともできず、君が壊れてく。Why oh why 東京、二人の涙に気付かれないように、今日も同じ横顔。It’s time to say hello もし、いつか、街角で出逢えたら、初めからやり直せるかい。It’s time for a long goodbye 想い出は永遠に。I love you. I love you forever. 憎んで許さずに、愛することは罪なのか、こんなにも重すぎる罪背負い、別れてゆくなんて。It’s a long goodbye.」

 

㊶BREATHLESS LOVE

作詞 作曲 浜田省吾

◯11thアルバム『FATHER'S SON(1988.3.16)』収録

◯22ndシングル(1988.5.11)

◯2ndセルフカバー・バラード・アルバム『Wasted Tears(1989.9.1)』1989バージョン収録

オリコン・シングル・チャートで週間24位を記録したミディアム・テンポ・バラード。1989年バージョンが出色。(愛と孤独と虚無の歌2位

「出会って1秒、この恋、火花、真夏の…。汗ばむシーツ、もつれた髪を束ねて。名前を聞いた、その時初めて、You smile on me. 眩しそうに。愛と名づけるには暗く激し過ぎて、奪っても満たしきれない。会うたび切なくて、別れは苦しくて、喜びと戸惑いの中で揺れている。Breathless love. ホテルのドアを閉じた後、ふたり、互いに、何処へ行くのか、誰に逢うのか、知らない。確かめたら、失いそうで、You smile on me. 悲しそうに。愛と名づけるには、暗く激し過ぎて、言葉では癒しきれない。抱いても悲しくて、果てても寂しくて、落ちるように、押し寄せるように繰り返す。Breathless love. 愛と名づけるには暗く激し過ぎて、求めても与えきれない。夜をさまようように、闇に紛れるように、世界から遠く離れて、二人きり、Breathless love.」

 

㊷NEW YEAR'S EVE

作詞 作曲 浜田省吾

◯11thアルバム『FATHER'S SON(1988.3.16)』収録

◯5thセルフカバー・バラード・アルバム『初秋(2003.9.26)』2003バージョン収録

離婚した元夫が、別の男と再婚する元妻との別れのシーンを歌った曲。不思議なシチュエーションである。(おすすめ失恋ソング4位

「もう泣かないで、彼の待つ場所へ急がないと、最終の電車、ベルが鳴っている。子供たちに伝えて。時には会いにいくからと。キスしていいかい。君の髪の匂いを覚えていたい。笑顔の君だけ、心の奥に。You don’t have to say you are sorry. You don’t have to say you love me. さよならは誰のせいじゃなく、すべて移ろう時の流れの中、消えてゆく。My sweet lady さよなら。離れて暮らした。答えをふたり、探して。戻ってきて…。君が泣いた夜。今も覚えてる。You don’t have to say you are sorry. You don’t have to say you love me. 幸せの方にまっすぐに歩いておくれ、見送る僕を振り返らずに。My sweet lady さよなら。」

 

㊸THEME OF FATHER'S SON(遥かなる我家)

作詞 作曲 浜田省吾

◯11thアルバム『FATHER'S SON(1988.3.16)』収録

◯4thベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend(2010.10.6)』収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

郷愁の歌。

「思い出すよ、あの砂浜、歩いた日々の父と母の姿。聞こえてくる、あのあばら屋。暮らした日々の家族の笑い声。夕凪の海に小舟浮かべて、空を見上げる。遥か彼方、遠く轟く稲妻、水面走る。」

 

㊹少年の心

作詞 作曲 浜田省吾

◯12thアルバム『誰がために鐘は鳴る(1990.6.21)』収録

昔の友人が、この曲が好きだった。(通による裏ベスト1位

「恋するにはあまりに身近で友達のように、ワインとふざけたジョーク、車に積んで、ハンドルを君に預けて、週末の街、後にして、学生だったころのまま、海へと。君は君の失くした恋の痛手を、僕は僕の壊れた日々の暮らしを、胸に抱いて、打ち寄せる波の音、耳を澄ませて、シートに身を沈めて、寄り添い眠った。倒れたワインボトルに、朝陽が弾け飛んでる。まだ静かな寝息たてて眠ってる君の柔らかなその顔を見てたら、胸のあたりがきしんだ音をたてたよ、微かに。このままそっと何も言わずにそばにいるから。このままずっと触れないままでそばにいるから。君は僕に懐かしい切なさを思い出させる。失いかけていた少年の心を。抱き寄せたくて、抱きしめたくて、でもこのままで、いいのさ、二人は。」

 

㊺青の時間

作詞 作曲 浜田省吾

◯12thアルバム『誰がために鐘は鳴る(1990.6.21)』収録

大人の失恋ソング。(おすすめ失恋ソング7位

「夕暮れの青が舞い降り、ビルとビルの影を縁取る。渋滞の列は続く。ひとり高速の上。彼女は約束の場所で待ち疲れて、俺が来ないことを最後の答えだと決めて去ってゆくだろう。もう一度君とやり直したい。想いも思い出も青く染まってゆく。こんなふうにあっけなく終わる一日。こんなふうに愛した人を失う。バックミラー、わずかに残る夕焼け雲。幾重の色を静かに見つめてる。ひとり高速の上。青い高速の上。」

 

㊻サイドシートの影

作詞 作曲 浜田省吾

◯12thアルバム『誰がために鐘は鳴る(1990.6.21)』収録

◯2ndベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.1(2006.8.9)』収録

浜田省吾本人が「自分ではよく書けたと思っている」と述べている自信作。個人的には、寂しすぎる、つらすぎる歌と感じる。ひとりぼっちの男の孤独と哀愁の歌。(孤独と虚無と彷徨の歌3位

「海が見えたら起こしてあげるから、もう少し眠りなよ、ラジオを消して。サイドシートに語りかけてみる。そこには誰もいないのに。隠れ家のような仕事を片付けて、醒めたイルミネーション、照り返す街に、眩しい笑顔と一夜の慰めを、今夜も探してる、ゲームのように。あいまいな痛みが押し寄せ去ってゆく。真夜中の通りを海へと走ってる。カーラジオ、繰り返す、無機質なビート。まるで僕の鼓動のように。誰かの腕に抱かれて眠りたい。何も奪わぬ恋に落ちて。夜毎華やかなパレードは続く。その列に潜り込み、迷い、はみだして、夜が明ける頃には年老いた気分。何も感じることができない。海が見えたら起こしてあげるから、もう少し眠りなよ、ラジオを消して。サイドシートに話しかけてみる。そこには誰もいないのに。僕の影しかいないのに。」

 

㊼夜は優し

作詞 作曲 浜田省吾

◯12thアルバム『誰がために鐘は鳴る(1990.6.21)』収録

浜田省吾の作品として滅多にない、混じり気のない純粋なラブソング。(おすすめラブソング7位

「何度も夢に見たよ。君の瞳の中に僕が映っている。他に何も見えなくなる。灯りを消して、鍵をおろして、瞳を閉じて。Kiss me baby. Touch me baby. 初めて出会った日から何かが違ってた。心の奥に悲しみに似てる何かが、芽生え育ってゆくよ。指を絡めて、恥じらうように、髪をほどいて、踊るように、腰を抱き寄せて。Kiss me baby. Touch me baby. 月明かり、ブラインド越しに、君の影揺れる。柔らかなぬくもりの中、溶けてゆく。痛みせつなく、風のように、吐息激しく、波のように、熱は果てしなく。Kiss me baby. Touch me baby.」

 

㊽太陽の下へ

作詞 作曲 浜田省吾

◯12thアルバム『誰がために鐘は鳴る(1990.6.21)』収録

「いつわりの日々」の歌世界をさらに突き詰めた究極の別れの歌。「君の寂しさを救えるのは僕じゃない」という歌詞がつらい。互いに寄り添うことができない二人の心を見つめた歌。(おすすめ失恋ソング3位

「グラスに満たされた失意、君は飲み干して、涙に押し流され眠る、テーブルにふせて。僕を許さず、憎み続け、責めてもいいけど、If you don’t love me anymore, please let me go. If you don’t need me anymore, please set me free. 君のその寂しさ、救えるのは、もう僕じゃない。二人が輝いてた日々の想い出の中で、今では夢見るように、ひとり君は暮らしてる。目を逸らさずに、本当の姿見つめておくれ。倒れ、泥まみれの疲れ果てた二人を。痛みを死が断ち切るまで、二人、何を償い続けるの? What is love? If you don’t love me anymore, please let me go. If you don’t need me anymore, please set me free. 行くよ、ひとりきりでも、太陽の下へ、もう一度。」

 

㊾夏の終り

作詞 作曲 浜田省吾

◯12thアルバム『誰がために鐘は鳴る(1990.6.21)』収録

◯2ndベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.1(2006.8.9)』収録

1990年にアルバム・チャートで週間2位、年間12位を記録した名盤『誰がために鐘は鳴る』のラストを飾る名曲。歌詞の内容から、浜田省吾が音楽活動をやめて引退するのでは、とファンは心配した。(ファン人気投票7位

「サンディエゴ・フリーウェイを南へ走ってる。国境線越えたら砂埃舞うメキシコ。夏の終りの乾いた風が窓から、俺の口笛吹き飛ばす。フロントガラスにテキーラ・サンライズ。もう誰の心も引き裂くことなんてない。この車もギターも売り払い、海辺の街、潮風と波の音を枕にひとり暮そう。ギター抱きしめて眠った、あの頃。貧しさと憧れの中、夢に見たロックンロール・スター。キャンパスをドロップ・アウトして長い旅に出た。果てしなく続くオン・ザ・ロード。流星のような幾千もの夜。愛してくれた人、打ちのめすほど傷つけた。汚れた悲しいメロディー、身を切るように繰り返す。拍手とスポットライトと報われぬ涙の陰で。もう誰の心も引き裂くことなんてない。手に入れたものみんな失ってもかまわない。残されたわずかな時、静かにひとり暮そう。」

 

㊿家路

作詞 作曲 浜田省吾

◯6thアルバム『Home Bound(1980.10.21)』収録

◯3rdベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2(2006.8.9)』2006バージョン収録

◯2ndライブアルバム『ON THE ROAD 2011"The Last Weekend"(2012.9.19)』収録

1980年当時、疾走型ロック3部作の第1作として初の週間20位を記録したヒット・アルバム『Home Bound』のラストを飾る名曲。現在でも人気の高い曲で、2009年のファンクラブの人気投票で1位を獲得した。(ファン人気投票1位

「蒼く沈んだ夕闇に浮かぶ街を見下ろし、この人生が何処へ俺を導くのか尋ねてみる。手に入れたかたちあるもの、やがて失うのに、人はそれを夢と名づけ、迷いの中さまよう。そして女たちは愛という名のもとに、俺を上と下に引き裂いた。だけど今でも信じている。心のすべてを奪い去るような真実の愛。悲しみ果てしなく、風は夜毎冷たく、人は去り、人は来る。でも気づけば道標もない道にひとり。そして夜が明けたら、また生きていくために、暮らしを背負って歩きだす。疲れた身体、次第に何も聞こえなくなる。感じなくなる。だけど、どんなに遠くても、たどり着いてみせる。石のような孤独を道連れに、空とこの道、出会う場所へ。蒼く沈んだ夕闇に浮かぶ街を見下ろし、どんなに遠くても、たどり着いてみせる。時の狭間に、いつの日か、魂を解き放って。」