今日からコロナは5類移行となる。

遅いというより、これはもはや、何もしなくてもいいというか、どうでもいいレベル。

日本の政治は、難局にあたってリーダーシップを発揮するとか、先の見えない状況で果敢に決断を下して人々を導くとか、社会の変革を促すというより、むしろ、一難去って、社会全体に、新しいコンセンサスが生まれた後で、その事実を追認するのが唯一の仕事のようだ。

膨大な予算と優れた頭脳集団を活用して誰よりも早く状況の変化に対応した判断を下すのでなく、結論を可能な限り先延ばしにして誰よりも遅く判断を下すのが常套手段だ。そうすれば、メディアや国民から呆れられはするが、激しく批判されることはないと考える傾向が強い。

つくづく平和ボケした国である。存亡の危機に際して、適切な判断を下す能力が全く欠けている。その欠如が、あまりにも深刻である。

この国の政府は、有事に際して、何の決断もできない可能性が高い。

そのことを重く考えない国民もまた救い難い。

滅亡する直前の末期的な症状を呈している国家の姿に見えなくもない。