東京理科大名誉教授の村上先生は、免疫学の立場から「3回、4回、5回と追加接種を進めていくと、集団免疫に到達できず、パンデミックが終わらない可能性があります」と警鐘を鳴らす。
村上教授によると、mRNA型ワクチンの最大の懸念は、細胞内で異物であるスパイクタンパク質を生産することにある。そして、制御性T細胞の活性化などにより、免疫全般に対する抑制作用を起こす。そのため、さまざまなウイルスや細菌の侵入頻度が上がり、がん細胞などの異常細胞への免疫システムの攻撃も起こりにくくなる。この免疫抑制作用は、3回目、4回目、5回目とワクチン接種を重ねるごとに顕著になってくる、というのだ。
名古屋大学名誉教授の小島先生は、「今年の超過死亡の異常な増大は、ワクチンの4回目、5回目接種が原因で、日本国民の免疫が低下して、死亡数が増えているのではないか」と疑念を表明している。
京都大学名誉教授の福島先生は、「新型コロナワクチン接種によって細胞内で生産されるスパイクタンパク質は、一時的な抗体生産を行い獲得免疫を上昇させる一方で、細胞内の自然免疫のシステムを抑制していく。これが、3回目、4回目と接種を続けると、免疫抑制の方が上回って、どんどん感染しやすくなる」と説明している。
ワクチンの抗体獲得は一時的なもので、獲得される免疫は期間限定だが、その一方で、自然免疫システムの抑制(低下)は長期にわたり、もしかすると恒久的なものとなるかもしれない、ということだ。つまり、ワクチンを打てば打つほど、免疫は低下すると考えられるのだ。
実際、例えば、新型コロナワクチンの接種率を県別ランキング(〜12月6日)で見ると、
1回接種率
1位秋田県85%
2位青森県84.7%
3位山形県83.5%
4位岩手県83.2%
5位静岡県83%
全国平均78%
43位佐賀県74.7%
44位京都府73.8%
45位岡山県73.7%
46位大阪府73.6%
47位沖縄県67.7%
2回目接種率
1位秋田県84.6%
2位青森県84.2%
3位山形県83%
4位岩手県82.6%
5位静岡県82.5%
全国平均77.5%
43位佐賀県74.2%
44位岡山県73.8%
45位京都府73.8%
46位大阪府73.6%
47位沖縄県67%
3回目接種率
1位秋田県79.8%
2位山形県76.6%
3位岩手県76.5%
4位青森県75.6%
5位新潟県75.6%
全国平均67.4%
43位愛知県63.8%
44位福岡県63.5%
45位京都府63%
46位大阪府60.5%
47位沖縄県50.8%
4回目接種率
1位秋田県56.6%
2位岩手県52.4%
3位山形県51.4%
4位青森県50.7%
5位新潟県50.6%
全国平均40%
43位京都府36.7%
44位東京都36.2%
45位愛知県34.9%
46位大阪府33.4%
47位沖縄県25.2%
5回目接種率
1位岐阜県18%
2位長野県17.5%
3位愛媛県17.4%
4位奈良県16.8%
全国平均14.2%
44位岡山県13.4%
45位島根県12.7%
46位秋田県9.3%
47位沖縄県9%
全体の傾向として、コロナワクチン接種率は、東日本が高く、西日本が低い。また、1〜4回目までの接種率は、東北地方に上位がかたまっていて、特に秋田県は不動の一位である。また、1〜5回目まで一貫して最下位は、断トツで沖縄県である。沖縄県の接種率の低さは群を抜いている。これに、現在のコロナ感染者数の県別データを比較してみる。
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数(12月9日)
1位宮城県995人
2位福島県951人
3位秋田県934人
4位鳥取県912人
5位新潟県860人
43位兵庫県478人
44位大阪府477人
45位長崎県459人
46位鹿児島県293人
47位沖縄県285人
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数(12月27日)
1位熊本県1524人
9位岐阜県1211人
32位東京都868人
44位秋田県717人
47位沖縄県430人
ワクチン接種率の最も高い秋田県は、感染者数第3位で、ワクチン接種率が最下位の沖縄県は、感染者数47位である。そして、全体の傾向は、西日本が低く、東日本が高い。ワクチン接種率の場合と同じ傾向が見られる。やはり、ワクチン接種率が高いほど、コロナに多く感染している。ワクチンを打てば打つほど、コロナに感染しやすくなるのだ。そのことに、秋田県民もようやく気づいたのか、秋田県の5回目接種率は異常に低くなっている。
沖縄県の場合は、昨年9月のデルタ流行時に、感染により免疫を獲得したものと思われる。というのも、ワクチン接種率は低いのに、県民の8割に抗体が確認されているからだ。
感染によって集団免疫に近づくことは可能だが、ワクチン接種によっては不可能ということだ。
しかし、ワクチンの問題点はコロナに感染しやすくなるということだけではない。
長尾クリニックの長尾先生は「皆さん、コロナ後遺症が怖いとよく言われますが、実は、コロナ後遺症の多くは、ワクチン後遺症でもあるんです。なぜなら、ワクチン接種後のブレイクスルー感染の後で後遺症に苦しんでいる人が多いからです。そして、コロナに感染していないのに、コロナ後遺症と同じ症状に苦しんでいる人が大勢いるんです。そういう人たちは、誰が考えてもワクチン後遺症なのですが、それが、なかなか認められない」と嘆いていらっしゃいます。
コロナウイルスとコロナワクチンは、スパイクタンパク質が体内で増殖するという共通点を持っており、このことが後遺症の多くの症状の原因と考えられていることから、コロナ後遺症とワクチン後遺症は、多くの点で共通した特徴を持っている。
コロナ後遺症=ワクチン後遺症と言っても過言ではない。
そうであるなら、かつて言われていたように、ワクチン接種がコロナ後遺症の軽減に寄与する、とは考えにくい。むしろ、ワクチン接種後のブレイクスルー感染や、コロナ感染後のワクチン接種は、後遺症を重くする可能性があるのではないかと考えるのが自然である。
このように、新型コロナワクチンの問題点は、接種後の死亡だけにとどまらない。より広範な被害を生じている可能性を考慮しなければならないだろう。
そういう意味では、厚労省分科会のワクチン推奨方針は、日本国民に大きな災厄をもたらしているように思える。
日本は、現在、3回目、4回目、5回目接種率は、世界有数のワクチン接種大国となっている。パンデミック初期にコロナ感染が爆発的に増加し、日本より早くワクチン接種に踏み切った国々でも、例えば、昨年、世界に先駆けて4回目接種を実施したイスラエルでは、3回目接種率が5割、4回目接種率は1割という現状(12月5日)である。ワクチンによる疑念が深まっていることに、この接種忌避の原因があると言われる。
中国人にも伝統的に「薬の五分は毒」という意識があり、年寄りだけでなく、若い人の間でも、なるべく打ちたくないという不信感が根強く、中国製だけでなく、アメリカ製も含めて、新型コロナワクチンそのものに対する忌避感が、同じ東アジア圏でも、日本や韓国に比べると強いようだ。
こうして、他の先進諸国がワクチン接種をためらっているうちに、日本は先行の国々を追い越して、世界一のワクチン接種大国となった。現在、5回目、そして乳幼児への積極的ワクチン接種を国を挙げて進めている国は日本だけである。にも関わらず、というか、その結果というか、日本は、現在、世界有数のコロナ感染大国となっている。
将来的には、四大公害訴訟どころではない、国民的な『新型コロナワクチン被害の行政訴訟』が起こるかもしれない。
〈参考資料〉
●人口100人あたりの累積mRNAワクチン接種回数(1月13日)
1位日本→301回
2位カナダ→252回
3位韓国→250回
4位オーストラリア→244回
5位イタリア→243回
6位フランス→238回
7位ドイツ→229回
8位イギリス→224回
アメリカ→198回
●人口100万人あたり新規感染者数(過去7日間の増加〜12月16日)
1位韓国→8874人
2位日本→7989人
3位フランス→6191人
4位オーストラリア→4367人
5位イタリア→2892人
ドイツ→2684人
アメリカ→1413人
イギリス→520人
●日本65歳以上のmRNAワクチン接種率(12月19日)
1回目→91.9%
2回目→91.6%
3回目→90.0%
4回目→81.0%
5回目→43.6%
●日本5〜11歳のmRNAワクチン接種率(12月19日)
1回目→23.5%
2回目→22.4%
3回目→6.9%
※ドイツは基礎疾患のある子供だけに推奨している。
●日本の生後6ヶ月〜4歳のmRNAワクチン接種率(12月19日)
1回目→1.8%
2回目→0.6%
3回目→0.0%
※現在、この年代の乳幼児へのワクチン接種を推奨している国は日本とアメリカだけ。
※この年末に、乳幼児へのワクチン接種を強力に推奨し、実施が進んでいる国は日本だけだ。
●人口100人あたり過去7日間のmRNAワクチン接種回数(12月16日)
1位日本→2.7回◀︎圧倒的に1位!
2位フランス→0.6回
3位イタリア→0.3回
ドイツ→0.2回
アメリカ→0.2回
イギリス→0.0回
※ともかく、日本だけが、この年末、突出して打ちまくっていることがわかる。
なぜ、この国は、世界でただ1カ国だけ、mRNAワクチンを、今、際限なく狂ったように打ち続けているのか…。
結論1『ワクチンを、打てば打つほど、コロナに罹る』
結論2『ワクチンで滅ぶ国、日本』