8月23日の沖縄県の発表。

8月8日〜14日の1週間で、沖縄県で陽性となった4179人のうち、ワクチン1回接種後の感染者は113人、2回接種完了後の感染者は85人。

8月22日時点で、85人のうち、入院中11人、入院調整中21人、自宅療養10人、宿泊施設療養2人、その他41人は不明あるいは調整中である。

 

8月22日現在、沖縄県のワクチン1回以上接種率は44%、2回接種完了率は33%である。

1回以上接触者の感染者割合はおよそ5%、2回接種完了者の感染者割合は2%なので、やはり、2回接種完了者の感染確率は下がると見ていいだろう。

しかし、一方で、2回接種完了後の感染者の入院率は、入院調整中の人も含めると、40%近い。つまり、ブレイクスルー感染すると、かなりの確率で、中等症以上の容態に悪化するということだ。

海外のデータから予測されていたように、ブレイクスルー感染者の死亡率(感染致死率)は、ワクチン未接種の感染者より、かなり、高くなる可能性がある。

 

『ワクチン接種すると感染しにくくなるが、まったく感染しないわけではない。そして、ワクチン接種後に、突破(ブレイクスルー)感染すると、重症化・死亡する確率は、ワクチン未接種の感染者よりも高い。』

「ワクチンは、重症化を防ぐために打つ」という、ワクチン接種の目的とは裏腹に、この奇妙な現象は、世界的に生じている。

 

この要因は、いくつか考えられる。

一つは、現状、ワクチン接種者の平均年齢が、未接種の人の平均年齢よりずっと高いということだ。高齢者が多いから、当然、重症化率も上がる。ワクチン未接種の同年代に比べたら、重症化率は下がるが、未接種の若者と比べたら、まだまだ重症化率は高いというわけだ。

そのため、上記の影響を排除して考えるためには、年代別に、未接種者と接種者の感染者の重症化率・死亡率を比べる必要がある。それには、今回のデータは、人数が少なすぎる。

 

参考までに、8月14日時点での年代別ワクチン2回接種完了率は、80・90代が80%、70代が85%、60代が54%なのに対して、50代は17%、40代は13%に過ぎない。本来、重症化率が高い40・50代でのワクチン接種率が低いのだ。これは、現在、予約が取りにくい状態であるため、ワクチン接種が進んでいないのである。

さらに30代は10%、20代は7%、10代は2%であるが、このあたりの重症化しにくい世代に場合は、さらに予約が取りにくいようだ。

各種調査から、ワクチン接種拒否派は、およそ15%、迷っている人が15%で、接種を望む人は70%程度はいることがわかっている。

現状、ワクチン接種希望者全員が速やかに接種可能な状態ではないということだ。

ワクチン接種完了者は、60代以上の高齢者に固まっているのである。

 

ワクチン接種後の容態悪化率が高い、もう一つの要因の一つとして、ADE(抗体依存性増強)の可能性が挙げられる。

イギリスの年代別に比べた未接種の感染者と接種後の感染者の死亡率を比べたデータでは、同年代で、やはり、突破(ブレイクスルー)感染者の方が、死亡率が高いという現象が見られた。

持病の有無など、さらに細かいデータが必要だとは思うが、ワクチン接種後の感染者の死亡原因として、ADEの可能性も拭えないのではないだろうか。

 

 

〈資料〉

8月23日 平均新規感染者数 1週間の平均死者数 ワクチン2回接種 人口

沖縄県    643人     0人       33%                 146万人

日本     22,786人    33人       41%                 1億2630万人

アメリカ   150,625人    1057人     52%                 3億2820万人

イギリス   32,710人    100人       63%                 6665万人

フランス   20,665人    114人       56%                 6706万人

ドイツ    7,115人    18人       59%                 8302万人

イタリア   6,349人    48人       59%                 6036万人

イスラエル  7,293人    24人       60%                 905万人

ロシア    20,113人    769人       24%                 1億4440万人

インド    32,013人    433人       10%                 13億6600万人

インドネシア 16,760人    1197人     12%                 2億7060万人

マレーシア  21,161人    223人       42%                 3195万人

タイ     19,781人    261人        8%                  6963万人

ベトナム   10,680人    361人        2%                  9646万人

※日本の死者数は、やはり、非常に少ない。人口比で同レベルの死者数の国はドイツぐらいだ。ところが、コロナの状況は、まったく変わらないにもかかわらず、ドイツのメルケル政権の支持率(80%)に比べて、日本の菅政権の支持率(30%)が、あまりに低すぎる

治療も入院費も企業の支援も医療支援も、あらゆる面で国が保障して、その他、国民生活を支えるために、日本政府はできるだけのことはしているのだ。強権的なロックダウンを何度も何度も繰り返し、それでも感染者数が減らず、死者数も日本の10倍、15倍累積している諸外国の国民が、それでも政府を支えようとしている状況とはまったく異なる。

日本人は、政府のコロナ支援におんぶに抱っこしながら、なぜ、ここまで政府を信頼できないのか?

私は、一つにはメディアの責任が大きいと思う。もう一つは、自己の依存性に無自覚で、批判や荒探しにばかり意識が向く現代日本人の心の在り方にも問題を感じる。

菅首相は頑張っている。それを認められないのは、どういうわけだろう。自分ならもっと上手くできると、日本人の多くが本気で思っているということか?

まるで、天変地異や疫病が、菅首相の所為とも言わんばかりだ。易姓革命か???

この国は、一億総発達障害者の国なのか?

地上波メディアは、なぜイベルメクチンについて報道しないのか。重症化リスクの高い人にしか使われない高価な抗体カクテルを受けるために、入院待ちをしているうちに、自宅療養者の容態が悪化して死んでしまう。早期治療というなら、早期に使用できる唯一の内服薬イベルメクチンを使わない手はない。だが、市場のイベルメクチンは枯渇している。

政府は、早期に特例承認して、本格的に国内生産を促すべきだ。ところが、こうした肝心のことは、どこのメディアも提言・主張しない。