2020年度幸福度ランキングが発表されている。

 

株式会社ブランド総合研究所によるアンケート調査では、「現在の生活について、あなたは幸せですか」という質問に対して、「はい」と答えた人の割合が一番高かった県は宮崎県であり、2位は沖縄県であった。コロナ禍の中、去年の5位からアップしている。沖縄県民の主観的な幸福度は、かなり高いと言える。

 

1位宮崎県(1位)

2位沖縄県(5位)

3位大分県(18位)

4位福井県(3位)

5位石川県(7位)

 

43位新潟県(43位)

44位青森県(45位)

45位福島県(42位)

46位佐賀県(17位)

47位秋田県(47位)

※( )内は前年度順位

 

 

一方で、一般財団日本総合研究所の調査では、基本指標と5分野(健康・文化・仕事・生活・教育)の実情を数値化し、点数を合計して各県の幸福度を算出した。総合ランキングで、1位福井県、2位富山県であり、沖縄県は45位であった。特に、仕事・生活・教育の3分野に関しては、沖縄県の数値は、例年、不動の最下位である。

 

1位福井県▶︎仕事1位/生活4位/教育1位

2位富山県▶︎仕事3位/生活1位/教育2位

3位東京都▶︎仕事13位/生活35位/教育10位

4位石川県▶︎仕事7位/生活8位/教育4位

5位長野県▶︎仕事9位/生活12位/教育22位

 

43位長崎県▶︎仕事37位/生活41位/教育16位

44位青森県▶︎仕事42位/生活45位/教育11位

45位沖縄県▶︎仕事47位/生活47位/教育47位

46位大阪府▶︎仕事46位/生活40位/教育42位

47位高知県▶︎仕事44位/生活44位/教育38位

 

 

仕事・生活・教育環境が最悪なのにも関わらず、沖縄県民は、自分たちの生活に、かなり満足しているようだ。他県と比較して評価する知識がないために、こういう結果になっているのかもしれない。

別の言い方をすれば、沖縄県民は、勝手に「沖縄は素晴らしいところだ」と根拠なく思い込んでいるが、実際には、劣悪な生活環境に甘んじているのである。こんな主観的幸福感と客観的生活環境評価のギャップが激しい極端な県は、ほかにはない。

そう考えると、笑っていいのか、泣くべきか、わからない。