2017年頃から、突如、中国社会で、インフルエンザや麻疹やエイズウィルスや振り込め詐欺のように、各地で拡散しつつ流行している不可思議な現象がある。
大陸で連日、テレビ放映されているワンパターンの抗日ドラマなどより、よほど時代考証もしっかりした、一着十数万円もする精巧な旧日本軍の軍服コスプレ衣装を身につけて、中国では抗日戦争終結記念日にあたる8月15日に、上海の抗日戦争記念館前で、男4人で勢ぞろいして日本の軍歌を口ずさみ、往年の日本の将兵に想いを馳せつつ、大胆不敵な記念撮影を敢行(2017年8月)し、さらに、その衝撃写真をネットの個人ページに投稿した若者グループが、警察に拘留されるという事件が起きた。彼らは、右翼団体の日本人ではない。全員、20代の中国人である。
あるいは、南京大虐殺があったとされる南京の戦跡で、同じように実にリアルな本物そっくりの旧日本軍の軍服コスプレ衣装に加えて、日章旗や軍刀や三十八式歩兵銃(エアガン)まで持って記念写真を何枚も撮影(2018年2月)し、それらの写真をSNSに投稿したために、当局に拘留された2人組の若者もいる。彼らも極右日本人ではなく、生粋の中国人である。
来日時に、わざわざ広島県呉市江田島の旧海軍兵学校で、旧帝国海軍帽を買って行く中国人の若者もいる。
このように、これまでの中国では考えられないような、実に不可思議な行動を実行に移して、 物議を醸す若者たちが、中国各地に現れているのだ。なぜ、習近平時代の現代中国の若者たちが、太平洋戦争当時の旧日本軍の軍服や装備に、そこまでマニアックに惹かれるのか、謎としか言いようがない。
ともかく、旧日本軍コスプレの愛好者は、中国全土で確実に増加しており、彼らの旧日本軍賛美の言動と行動が、各地でちょっとした騒ぎを引き起こしている。
江蘇省でも旧日本軍の軍服姿で10人以上が街を練り歩いて騒ぎとなり(2018年10月)、山東省でも旧日本軍の軍服コスプレ衣装で街を練り歩いていた(2019年1月)男性6人が公安当局に拘束された。
他にも、旭日旗を背景に「大日本帝国」と楷書で縦に墨書きされた復古調デザインのTシャツ姿で街を歩いていて、当局に拘束された若者もいる。また、警察に捕まる前に、旧日本軍人コスプレを周囲の民間の中国人に見咎められ、袋叩きにされた若者たちも多い。
また、インターネット上に「もう一度、日本軍に南京虐殺をさせるべきだ」と書き込んだ南京在住の27歳の男性は、その言動を問題視されて警察に拘留(2018年3月)された。さらに、中国版Twitter「微博」に「安倍首相は俺のオヤジだ」と書き込んだことを理由に、18歳男性が逮捕された(2018年8月16日)という事件もある。
こうした彼らの過激な親日行為は、世界的にも珍しい、まったく新しいタイプの既存社会に対する反抗と考えられている。また、日本でならば、悪質な悪ふざけとして、たしなめられる程度で済む不良行為も、中国では深刻な「反社会的不法行為」と見做される、という社会の側の問題もある。中国政府の問題の取り上げ方も、相当に威圧的なのである。
上記の行為を行うような若者たちは、中国のネット言論では、あるいはマスコミなどでも、「旧日本軍を当時のアジア最強軍と礼賛し、勤勉・礼節を重んじる日本の伝統と文化を愛し、ついには自ら中国人であることを否定して、『自分は精神的に日本人だ』と考えるに至った、極端な日本信奉者の若者たち」と考えられており、彼らのことを、最近は「精神日本人(略して精日)」と呼ぶようだ。
彼らは、正確な歴史検証に基づいた軍服や、オークションなどで購入した本物の旧日本軍の勲章や精巧なレプリカの銃剣・軍刀などを大金をはたいて手に入れる。旧日本軍に関する歴史的な知識や軍事的な専門知識も相当に豊富である。
こうした〝精日〟を表明する「軍服グループ」の若者の数は、現在、中国全土で1000人ぐらいはいるだろうと当局はみている。そして、彼らの一部は、母国である中国を、自分の祖国ではないと否定して「あなたの国」「支那」などとと呼ぶ。
彼らの旧日本軍への同化意識の表明は、中国社会では、日中戦争を戦った〝中国の祖国防衛の英雄たち〟への絶対に許されない悪辣な冒涜行為と考えられている。その社会的タブーを、これ見よがしに破ってみせる過激な姿勢は、思春期の稚拙な反抗の表れという面も確かにある。
しかし、この問題をかなり深刻に捉えている中国政府は、彼ら「精日分子」による旧日本軍の賛美行動を取り締まる「英雄烈士保護法」を、2018年5月に施行し、精日の取り締まりを強化している。
2018年3月の全人代開催中に、王毅外相が、記者会見の席で、中国人記者の質問に答えるかたちで「精日分子は中国人のクズ」と激しく批判し、大きな話題となった。中国社会では、これは当局による一種の〝やらせ〟の場面で、精日の若者たちの活動に対する政府からの厳しい警告と受け取られている。
中国当局は、精日の現象を、欧州のネオナチス現象と同じようなものと見做しているようだ。歴史に無知で軽はずみで愚かな若者たちによる愚劣極まる不良行為である、と考えているということだ。
2018年11月2日、南京市は、南京虐殺に関して、政府見解と異なる意見を、ネット上などで表明することを禁じ、旧日本軍の軍服コスプレ衣装で写真や動画を撮影して、ネット上に投稿することも禁じる条例案を可決した。
中国では、虐殺資料館など極端な反日歴史捏造教育施設を中国全土に手当たり次第に建設し、荒唐無稽でファンタジックでワンパターンな連続反日ドラマを、国策によってテレビで週に何回も放映し続けている。
現在、二十代の若者たちは、毎日、テレビで反日ドラマを観てきた世代である。また、学校でも家庭でもネット上でも、「天安門事件」とか「大躍進」というワードすら、一度も耳にすることなく育った世代である。文化大革命についても、何一つ知らない。そもそも、中国では、毛沢東とか習近平というワードで検索しても、ネット上で何も情報が見つからない。
このような環境で育ち、物心ついた時から、残虐非道な日本兵の悪役イメージを繰り返し刷り込まれてきた、天安門事件以降に育った現代中国人(〜35歳)の中から、「私は中国人ではない、私の心は日本人だ」と、中国を拒絶し、日本に熱烈に同化したがる若者たちが現れてくるのは、なぜだろうか。
私は、中国社会に今浸透しつつある習近平のデジタル独裁推進政策に対して、政治的に敏感な若者たちの深層意識に生じている深刻な拒絶と反感が、形となって顕在化しているものではないか、と感じている。
最近は、中国から日本への旅行客や留学生なども随分と増えている。彼らは、中国国内では当局によって知らされていないさまざまな真実の情報に、海外の生活の中では、比較的自由に触れることができる。そうしたことから、中国政府の主張する抗日捏造史観に基づく政治的プロパガンダのバカバカしさに気づくようになる若者も多い。また、当局による尊大な反日的愛国心の強要、民衆への監視や支配や抑圧のあり方に対しても、激しい怒りや反発を招いている面もある。
彼らにとって、日本は文化的にはるかに洗練された隣の大国であり、欧米と比べても、同じアジア人であるという親近感もあって、とりわけ魅力的な国に映っているようだ。特に、1980年代以降に生まれ育った「80後」と呼ばれる中国人にとっては、アニメや漫画やドラマや映画など、子供の頃から日本文化に親しんできた分、日本に夢中になる素地が、年配者たちよりはずっとできている。
自国の何もかもが嫌になり、信じられなくなった時、中国の若者の心に、日本への強い憧れが生じ、「日本人になりたい」という衝動が生まれるのは理解できる。
当局が、この風潮を反政府的活動として敵視し、無知な若者に起こる一過性の病理に過ぎないと蔑視すれば、逆に、彼らの自国への嫌悪感が深まり、正しい歴史知識や国際知識を身につけ、日本的な生活習慣や社会のあり方を学び、日本人の精神性や文化的風習を自分のものとした、真に意味での「精神日本人」の増加を促す可能性もあるのではないだろうか。
というのも、韓国人と異なって、中国人は、たとえ国家を敵に回しても、自分の心惹かれるものに忠実であろうとする独立した精神が顕著であるからだ。
しかし、現実問題としては、精神日本人の数など、中国全体から見れば、芥子粒のようなミクロ単位の微少な存在にすぎないのも確かである。
精神日本人がどれほど増えても、国家としての中国の対日姿勢を融和の方向へ変容させる可能性などまったくない。その点について、幻想を抱く余地はないのだ。
また、日本アニメのファンや、日本旅行好きがどれほど増えても、それが直接、政治的な日中友好につながるわけではないし、それによって中国の経済侵略の脅威が減るわけでもない。
ただ、興味深い現象であることは確かだ。
また、一方で、現代の日本の若者たちの現状を思うと、せめて彼らの半分でも、在りし日の旧日本軍について興味や愛着を持ち、「祖国防衛とは何か」について、真剣に現実的に考える機会が、少しでも増えてくれれば良いのに、と願わざるを得ない。
旧日本軍には、他のすべての国の軍隊と同様に、素晴らしい点も、最悪の点も、共にあったのだ。
「日本軍には、誇るべき点も、恥じるべき点も、共にあった」ということ。子孫として、私たちは、そのことを知らなければならない。
🌟2019年4月23日、中国で海軍創設70周年の祝賀観艦式が行われ、アメリカ、EU諸国などは参加を見送ったが、日本は、ロシア、タイ、ベトナム、インド、韓国など10数カ国とともに、7年半ぶりに、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」を派遣した。2008年の駆逐艦「さざなみ」、2011年の護衛艦「きりさめ」に続いての、中国の港への入港となった。
護衛艦「すずつき」は、2008年、2011年と同様に、日章旗と旭日旗をはためかせて、山東省青島での国際観艦式に参加した。当然のことながら、習近平と言えども、文在寅のように、「旭日旗を外してくれ」などと無礼な注文をつけることはなかった。もちろん、これまでの中国政権も、そのぐらいの礼儀はわきまえていた。(同じ韓国の左派政権だが、金大中や盧武鉉ですら、そんな非常識な要請はしなかった。そういうアホなことを言うのは、人類の歴史上、「親日派撲滅運動」を執拗に展開する文在寅の極左反日政権だけである。)
その後、24日には、青島港で各国の艦艇が一般公開され、護衛艦「すずつき」には観覧希望者が長蛇の列をつくった。この日だけで約5千人が見学したとみられ、ロシア艦艇と並び人気を集めた。「すずずき」の前では、韓国や中国の一部右翼が戦犯旗として攻撃する旭日旗をフレームに入れつつ、笑顔で記念撮影をする中国人観覧者が後をたたなかった。
大陸で連日、テレビ放映されているワンパターンの抗日ドラマなどより、よほど時代考証もしっかりした、一着十数万円もする精巧な旧日本軍の軍服コスプレ衣装を身につけて、中国では抗日戦争終結記念日にあたる8月15日に、上海の抗日戦争記念館前で、男4人で勢ぞろいして日本の軍歌を口ずさみ、往年の日本の将兵に想いを馳せつつ、大胆不敵な記念撮影を敢行(2017年8月)し、さらに、その衝撃写真をネットの個人ページに投稿した若者グループが、警察に拘留されるという事件が起きた。彼らは、右翼団体の日本人ではない。全員、20代の中国人である。
あるいは、南京大虐殺があったとされる南京の戦跡で、同じように実にリアルな本物そっくりの旧日本軍の軍服コスプレ衣装に加えて、日章旗や軍刀や三十八式歩兵銃(エアガン)まで持って記念写真を何枚も撮影(2018年2月)し、それらの写真をSNSに投稿したために、当局に拘留された2人組の若者もいる。彼らも極右日本人ではなく、生粋の中国人である。
来日時に、わざわざ広島県呉市江田島の旧海軍兵学校で、旧帝国海軍帽を買って行く中国人の若者もいる。
このように、これまでの中国では考えられないような、実に不可思議な行動を実行に移して、 物議を醸す若者たちが、中国各地に現れているのだ。なぜ、習近平時代の現代中国の若者たちが、太平洋戦争当時の旧日本軍の軍服や装備に、そこまでマニアックに惹かれるのか、謎としか言いようがない。
ともかく、旧日本軍コスプレの愛好者は、中国全土で確実に増加しており、彼らの旧日本軍賛美の言動と行動が、各地でちょっとした騒ぎを引き起こしている。
江蘇省でも旧日本軍の軍服姿で10人以上が街を練り歩いて騒ぎとなり(2018年10月)、山東省でも旧日本軍の軍服コスプレ衣装で街を練り歩いていた(2019年1月)男性6人が公安当局に拘束された。
他にも、旭日旗を背景に「大日本帝国」と楷書で縦に墨書きされた復古調デザインのTシャツ姿で街を歩いていて、当局に拘束された若者もいる。また、警察に捕まる前に、旧日本軍人コスプレを周囲の民間の中国人に見咎められ、袋叩きにされた若者たちも多い。
また、インターネット上に「もう一度、日本軍に南京虐殺をさせるべきだ」と書き込んだ南京在住の27歳の男性は、その言動を問題視されて警察に拘留(2018年3月)された。さらに、中国版Twitter「微博」に「安倍首相は俺のオヤジだ」と書き込んだことを理由に、18歳男性が逮捕された(2018年8月16日)という事件もある。
こうした彼らの過激な親日行為は、世界的にも珍しい、まったく新しいタイプの既存社会に対する反抗と考えられている。また、日本でならば、悪質な悪ふざけとして、たしなめられる程度で済む不良行為も、中国では深刻な「反社会的不法行為」と見做される、という社会の側の問題もある。中国政府の問題の取り上げ方も、相当に威圧的なのである。
上記の行為を行うような若者たちは、中国のネット言論では、あるいはマスコミなどでも、「旧日本軍を当時のアジア最強軍と礼賛し、勤勉・礼節を重んじる日本の伝統と文化を愛し、ついには自ら中国人であることを否定して、『自分は精神的に日本人だ』と考えるに至った、極端な日本信奉者の若者たち」と考えられており、彼らのことを、最近は「精神日本人(略して精日)」と呼ぶようだ。
彼らは、正確な歴史検証に基づいた軍服や、オークションなどで購入した本物の旧日本軍の勲章や精巧なレプリカの銃剣・軍刀などを大金をはたいて手に入れる。旧日本軍に関する歴史的な知識や軍事的な専門知識も相当に豊富である。
こうした〝精日〟を表明する「軍服グループ」の若者の数は、現在、中国全土で1000人ぐらいはいるだろうと当局はみている。そして、彼らの一部は、母国である中国を、自分の祖国ではないと否定して「あなたの国」「支那」などとと呼ぶ。
彼らの旧日本軍への同化意識の表明は、中国社会では、日中戦争を戦った〝中国の祖国防衛の英雄たち〟への絶対に許されない悪辣な冒涜行為と考えられている。その社会的タブーを、これ見よがしに破ってみせる過激な姿勢は、思春期の稚拙な反抗の表れという面も確かにある。
しかし、この問題をかなり深刻に捉えている中国政府は、彼ら「精日分子」による旧日本軍の賛美行動を取り締まる「英雄烈士保護法」を、2018年5月に施行し、精日の取り締まりを強化している。
2018年3月の全人代開催中に、王毅外相が、記者会見の席で、中国人記者の質問に答えるかたちで「精日分子は中国人のクズ」と激しく批判し、大きな話題となった。中国社会では、これは当局による一種の〝やらせ〟の場面で、精日の若者たちの活動に対する政府からの厳しい警告と受け取られている。
中国当局は、精日の現象を、欧州のネオナチス現象と同じようなものと見做しているようだ。歴史に無知で軽はずみで愚かな若者たちによる愚劣極まる不良行為である、と考えているということだ。
2018年11月2日、南京市は、南京虐殺に関して、政府見解と異なる意見を、ネット上などで表明することを禁じ、旧日本軍の軍服コスプレ衣装で写真や動画を撮影して、ネット上に投稿することも禁じる条例案を可決した。
中国では、虐殺資料館など極端な反日歴史捏造教育施設を中国全土に手当たり次第に建設し、荒唐無稽でファンタジックでワンパターンな連続反日ドラマを、国策によってテレビで週に何回も放映し続けている。
現在、二十代の若者たちは、毎日、テレビで反日ドラマを観てきた世代である。また、学校でも家庭でもネット上でも、「天安門事件」とか「大躍進」というワードすら、一度も耳にすることなく育った世代である。文化大革命についても、何一つ知らない。そもそも、中国では、毛沢東とか習近平というワードで検索しても、ネット上で何も情報が見つからない。
このような環境で育ち、物心ついた時から、残虐非道な日本兵の悪役イメージを繰り返し刷り込まれてきた、天安門事件以降に育った現代中国人(〜35歳)の中から、「私は中国人ではない、私の心は日本人だ」と、中国を拒絶し、日本に熱烈に同化したがる若者たちが現れてくるのは、なぜだろうか。
私は、中国社会に今浸透しつつある習近平のデジタル独裁推進政策に対して、政治的に敏感な若者たちの深層意識に生じている深刻な拒絶と反感が、形となって顕在化しているものではないか、と感じている。
最近は、中国から日本への旅行客や留学生なども随分と増えている。彼らは、中国国内では当局によって知らされていないさまざまな真実の情報に、海外の生活の中では、比較的自由に触れることができる。そうしたことから、中国政府の主張する抗日捏造史観に基づく政治的プロパガンダのバカバカしさに気づくようになる若者も多い。また、当局による尊大な反日的愛国心の強要、民衆への監視や支配や抑圧のあり方に対しても、激しい怒りや反発を招いている面もある。
彼らにとって、日本は文化的にはるかに洗練された隣の大国であり、欧米と比べても、同じアジア人であるという親近感もあって、とりわけ魅力的な国に映っているようだ。特に、1980年代以降に生まれ育った「80後」と呼ばれる中国人にとっては、アニメや漫画やドラマや映画など、子供の頃から日本文化に親しんできた分、日本に夢中になる素地が、年配者たちよりはずっとできている。
自国の何もかもが嫌になり、信じられなくなった時、中国の若者の心に、日本への強い憧れが生じ、「日本人になりたい」という衝動が生まれるのは理解できる。
当局が、この風潮を反政府的活動として敵視し、無知な若者に起こる一過性の病理に過ぎないと蔑視すれば、逆に、彼らの自国への嫌悪感が深まり、正しい歴史知識や国際知識を身につけ、日本的な生活習慣や社会のあり方を学び、日本人の精神性や文化的風習を自分のものとした、真に意味での「精神日本人」の増加を促す可能性もあるのではないだろうか。
というのも、韓国人と異なって、中国人は、たとえ国家を敵に回しても、自分の心惹かれるものに忠実であろうとする独立した精神が顕著であるからだ。
しかし、現実問題としては、精神日本人の数など、中国全体から見れば、芥子粒のようなミクロ単位の微少な存在にすぎないのも確かである。
精神日本人がどれほど増えても、国家としての中国の対日姿勢を融和の方向へ変容させる可能性などまったくない。その点について、幻想を抱く余地はないのだ。
また、日本アニメのファンや、日本旅行好きがどれほど増えても、それが直接、政治的な日中友好につながるわけではないし、それによって中国の経済侵略の脅威が減るわけでもない。
ただ、興味深い現象であることは確かだ。
また、一方で、現代の日本の若者たちの現状を思うと、せめて彼らの半分でも、在りし日の旧日本軍について興味や愛着を持ち、「祖国防衛とは何か」について、真剣に現実的に考える機会が、少しでも増えてくれれば良いのに、と願わざるを得ない。
旧日本軍には、他のすべての国の軍隊と同様に、素晴らしい点も、最悪の点も、共にあったのだ。
「日本軍には、誇るべき点も、恥じるべき点も、共にあった」ということ。子孫として、私たちは、そのことを知らなければならない。
🌟2019年4月23日、中国で海軍創設70周年の祝賀観艦式が行われ、アメリカ、EU諸国などは参加を見送ったが、日本は、ロシア、タイ、ベトナム、インド、韓国など10数カ国とともに、7年半ぶりに、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」を派遣した。2008年の駆逐艦「さざなみ」、2011年の護衛艦「きりさめ」に続いての、中国の港への入港となった。
護衛艦「すずつき」は、2008年、2011年と同様に、日章旗と旭日旗をはためかせて、山東省青島での国際観艦式に参加した。当然のことながら、習近平と言えども、文在寅のように、「旭日旗を外してくれ」などと無礼な注文をつけることはなかった。もちろん、これまでの中国政権も、そのぐらいの礼儀はわきまえていた。(同じ韓国の左派政権だが、金大中や盧武鉉ですら、そんな非常識な要請はしなかった。そういうアホなことを言うのは、人類の歴史上、「親日派撲滅運動」を執拗に展開する文在寅の極左反日政権だけである。)
その後、24日には、青島港で各国の艦艇が一般公開され、護衛艦「すずつき」には観覧希望者が長蛇の列をつくった。この日だけで約5千人が見学したとみられ、ロシア艦艇と並び人気を集めた。「すずずき」の前では、韓国や中国の一部右翼が戦犯旗として攻撃する旭日旗をフレームに入れつつ、笑顔で記念撮影をする中国人観覧者が後をたたなかった。