「億万長者になる方法」「経済的成功をつかむ法則」「絶対失敗しない資産運用の鉄則」「どうしたらお金を稼げるか」「一年で1億円稼ぐためには、どうすればいいか」「どうやって大借金から経済的自立を達成するか」巷には、そうした経済的成功のための指南本が溢れています。そして、それらの本のうちの何%かは、「もしも実行できたなら、確かにお金持ちになれそうだ」と思える有意義な内容が記されているものがあります。それらの本に触発されて、成功したという体験談も多く語られます。
しかし、それらの有益な情報が書かれている本の勧めに、忠実に従って成功するためには、実際、犠牲にしなくてはならないことも多くなります。
また、「他の何よりも、まずは『お金』が大切だから、他の全てを犠牲にしても、ともかく成功するまでは、『お金』のことだけに専心する」というのも、言うは易しで、諸々の条件が整わなければ、なかなか実行は難しいものがあります。
それに、アメリカで書かれた本が、日本でもそのまま通用するとは限りません。あるいは、東京で書かれた本が、沖縄では通用しないかもしれません。
あるいは、個々の事情に合わせて、アレンジしたり工夫が必要になるということもあるでしょう。それについて、専門のコンサルタントに頼ったり、参考になる情報を手に入れようとしても、なかなか難しい面があります。人によって、言うことが正反対だったりもするからです。
しかし、そもそも、金持ちになる方法を考える前に、どうして貧乏になるのか、そこを突き詰めて考える必要があります。
自分が貧乏になる原因を突き止めること、それは、経済的に自立し、安定した生活を成り立たせるための必要条件です。安心して心安らかに生活することは、古今東西変わらない万人の願いです。ということで、今回は、この点について、考察してみようと思います。
人はなぜ貧乏になるのでしょうか?
①人付き合いが多いと貧乏になる
人付き合いの多い人は、必ず貧乏になります。人付き合いは、基本的にお金が余計にかかるものなのです。友だちが多ければ、それだけ早く貧乏になります。
例えば、人付き合いが多いと、やれ、結婚式だ、葬式だ、法事だと、出費が増えます。付き合いから、人の保証人になったり、お金を貸して、損失を被ることも多くなります。時には、取り返しのつかない大ダメージを受ける場合もあります。
ですから、貧乏になりたくなければ、まず、第一に、人付き合いをやめることです。そうすれば、人付き合いから派生する無駄遣いが減って、お金が貯まります。
ところが、貧乏な人に限って、知人や友だちとの付き合いを、とても大切にしています。そして、知人や友だちを大切にする人は、人間的には優しい人だとは思うのですが、なかなかお金持ちにはなれません。
極言すれば、知人、友だちがいない方が、金持ちにはなりやすいのです。つまり、「知人や友だちは、少なければ少ないほど、余計なお金がかからないので、あなたが金持ちになれる可能性は高くなる」ということです。
さらに、家族や親戚との付き合いも、少なければ少ないほど、お金が節約できます。「親兄弟とは付き合うと貧乏になる」などと言うと、不道徳この上ない話ではありますが、実際、貧乏になる最重要の要因の一つではあります。
要するに、仕事上どうしても必要な付き合いを除いて、誰とも付き合わない方が、絶対にお金が貯まるのです。「愛情や友情に厚い億万長者は滅多にいない」ということです。
ところが、皮肉なことに、金持ちになると、黙っていても、人が寄ってきます。逆に貧乏な人からは、人が離れていきます。
ただし、本当の意味で、心で繋がっている友人や家族や伴侶に関しては話が別です。所詮、お金がなくなったら離れていくような人たちは、実は初めから付き合う意味のない人たちだったのです。
貧乏でも、本当の家族や、本当の友人を持っている人はいます。そういう人たちは、たとえお金がなくても、結構幸せに生きているものです。
また、たとえ資産家であっても、そのような心の友を持たない人は、独り身の寂しさから、優しくされると、つい、つまらない詐欺に引っかかったり、だまされたりして、財産を失うことも多いのです。
また、他人は誰も信じず、世間の全てを疑って、財産を守っても、肝心の我が子に裏切られて、見捨てられる人もいます。
あるいは、我が子すらも心から信じられず、家族をお金で支配して、自分は死ぬまで安泰ですが、本人の死後、遺族が骨肉の遺産争いで裁判沙汰になる家も多いです。
結局、お金しか信じるもののない世界では、人は資産家になれたとしても、幸せにはなれないのです。
ですから、人付き合いが、人を貧乏にするのは確かなのですが、そこで、限られた人たちと付き合うとして、では、誰と付き合うか、その判断には深い知恵が必要になります。
②銀行から借りる人は貧乏になる
銀行との付き合いの多い人は、一時は良くても、後で必ず貧乏になります。銀行は、基本的に、銀行が儲かることしか考えていません。長期的視野で考えれば、あなたは、銀行が利益を得るために利用されているだけです。
銀行に使い捨てにされたくなければ、なるべく銀行とは付き合わないことです。そうすれば、銀行に損をさせられることが減って、お金が貯まります。
よく「たとえ利息が高くても、銀行から借りられるなら、借りられるだけ多くの現金を、なるべく長期で借りた方がいい」と考える人がいます。『どうせ借りるなら、金額は、多ければ多いほど、返済期間は、長ければ長いほど良い』というのです。
このような考えを頭に巣食わせている人は、『貧乏へまっしぐら』の片道切符を手にしているようなものです。どんな資産も、吹き飛んで跡形も無くなってしまうでしょう。今は良くても、いずれ返済不能に陥るのは、時間の問題に過ぎません。
家やクルマのローンも、少なければ少ないほど良いです。リースなど、もってのほか。なるべく現金で買える範囲の価格のものを、現金で買うことです。借金の怖さを知らない愚か者は、高い授業料を払って、その怖さを学ぶことになります。また、本人がいつまでも借金に無頓着な場合、代わりに家族の誰かが苦労しているものです。
もちろん、クレジットカードも、使えば使うほど貧乏になりますから、たとえ手持ちのカードは多く保持していても、実際の使用は、少ないに越したことはありません。
銀行や信販会社の喰い物にされないことです。銀行の権威に惑わされ、お金の魔力に目が眩んで、自分の心に巣食う見栄のおかげで浪費を重ね、結果的に大損をする人たちが、世の中には大勢います。そういう借金を怖がらない人たちは、知らず知らずのうちに、身を持ち崩していくものです。
一方では、世間体を慮って、ベンツに乗り、ローレックスの腕時計をして、エルメスやルイ・ヴィトンのバッグを持つことが、どうしても必要となる人たちもいます。
もちろん、本来は不必要な当人自身の見栄や自己顕示欲からブランド品を買い漁る、という例も多いですが、環境や状況によっては、それらを身に付けることが、必要なこともあるのです。この場合には、ブランド品が、一種、世間の馬鹿にした視線や差別と戦うための戦闘服であり武器となっているのです。
特に、人を外見で差別することの激しい地域では、そうしたブランド品や持ち家や洋服が、本人を守るヨロイのような役目を果たします。その場合の出費は、程度問題ですが、致し方ないこともあるでしょう。
③マンションを購入する人は貧乏になる
マンションを購入するのは、よほど余裕のある大金持ちでない限り、避けた方が賢明です。自分で住むにしても、投資としても、長い目で見れば、マンションは必ず損になるからです。
東京で、時価3億円の豪華なマンションを、現金で購入して住んでいる人がいます。ところが、このマンションに住むには、毎月25万円の管理費がかかります。さらに、固定資産税が、年間80万円程度かかります。加えて、火災保険や地震保険が、年間10万円程度かかります。駐車場料金も加えてトータルで、月額30万円近くの出費が出るのです。しかも、長く住んでいると、建物の減価償却が進んで、どんどん売却価値が低くなります。30年も経てば、何の価値もなくなります。ところが、自分の一存では建て替えもできません。中古マンションは、やがて資産価値ゼロの、まったく役立たずのシロモノになります。
ですから、マンションを購入する人は、貧乏になります。マンションのオシャレな外見にだまされないこと、自分の虚栄心によって目を曇らされないことです。
このような〝ステキな〟マンションを購入するぐらいなら、良い土地が見つかるまで、賃貸住宅で生活した方が、はるかにマシです。
そして、もし買うなら、マンションではなく、土地を買うべきです。予算が小さいなら、その土地に安価なプレハブ住宅を建てたって良いのです。プレハブは、取り壊すのも楽ですし、転売だってできます。一方、家屋と違って、土地の価値は、そうそう目減りしないのです。
また、高い賃貸料を払って土地と家屋を借り続けるぐらいなら、思い切って安い賃貸物件に引っ越すことも必要です。ここでも、大切なことは、無理をして見栄を張らないことです。夫婦二人だけなら、1LDKの安いアパートでだって、楽しく暮らせるものです。ただし、その場合には、保証人が必要になりますし、後期高齢者になると、本人が賃貸物件を契約することが難しくなるので、そこは注意が必要です。
ですから、世間の風評や差別から身を守るためにも、思い切って土地家屋を購入した方が良いこともあります。ただし、この場合も、銀行ローンは、できるだけ小さく借り、できるだけ早く返済を終えることです。
それから、買う土地は、ある程度の利便性のある土地を選んでください。たとえ坪単価が安くても、電気もガスもきていないとか、交通の便が悪いとか、病院が遠いとか、歩いて行ける距離にスーパーがないとか、歳をとってから、難儀をしそうな場所は避けるべきです。
以上の①〜③は、「貧乏になる三大条件」と言えます。それらの条件をまとめて、一言で言えば、「何かと人付き合いが広く、リースで高級車に乗り、銀行から融資を受けてマンションを買うような人は、貧乏になる」ということです。
企業で言うなら、「銀行融資を受けながら、その資金に頼って、手広く展開し、多角化を目指すような企業」です。
例えば、現在、日産は、株式の43%を保有するルノーによって、吸収合併される可能性があり、極めて危機的状況にあるわけですが、そもそもの元凶は、バブル崩壊後の1990年代に、ルノーに融資(8000億円)してもらう代わりに、株式を譲渡してしまったことです。規模的には日産より小さいルノーに身売りせざるを得なかったのは、自力返済が不可能なほどの莫大な負債(4兆円)を抱えていたためです。この時の財政状態の破綻を招いた杜撰な経営に、すべての責任があります。そのため、現在、日産は、どれほどルノーより売り上げを計上し、利益を上げても、株式の43%を有する親会社のルノーに、利益を全部吸い上げられてしまうのです。
たとえ、どれほど優れた技術を持っていても、どれほど規模の大きい大会社であっても、歴史と伝統のある企業であっても、銀行頼りの放漫経営では、一時は華やかで羽振りが良くても、いずれ必ず没落します。
そのような身の丈以上のお金に手を出してしまう人や企業は、自分ではお金を支配していると思い込んでいますが、実際には、お金に魅せられ、お金に心を支配されているのです。
「お金のためなら、何でもやる。」
これは、お金による人間性の〝麻痺〟です。そういう人たちにとっては、プライドよりお金、法よりお金、幸福よりお金、恥よりお金、命よりお金、なのです。
ちょうど「指輪物語」の中で、指輪の強大な力によって世界を支配しようと望みながら、指輪の魔力の虜となり、その魔力によって、滅びていく人たちのようです。
ゴーン氏の末路は、その典型でしょう。
しかし、それらの有益な情報が書かれている本の勧めに、忠実に従って成功するためには、実際、犠牲にしなくてはならないことも多くなります。
また、「他の何よりも、まずは『お金』が大切だから、他の全てを犠牲にしても、ともかく成功するまでは、『お金』のことだけに専心する」というのも、言うは易しで、諸々の条件が整わなければ、なかなか実行は難しいものがあります。
それに、アメリカで書かれた本が、日本でもそのまま通用するとは限りません。あるいは、東京で書かれた本が、沖縄では通用しないかもしれません。
あるいは、個々の事情に合わせて、アレンジしたり工夫が必要になるということもあるでしょう。それについて、専門のコンサルタントに頼ったり、参考になる情報を手に入れようとしても、なかなか難しい面があります。人によって、言うことが正反対だったりもするからです。
しかし、そもそも、金持ちになる方法を考える前に、どうして貧乏になるのか、そこを突き詰めて考える必要があります。
自分が貧乏になる原因を突き止めること、それは、経済的に自立し、安定した生活を成り立たせるための必要条件です。安心して心安らかに生活することは、古今東西変わらない万人の願いです。ということで、今回は、この点について、考察してみようと思います。
人はなぜ貧乏になるのでしょうか?
①人付き合いが多いと貧乏になる
人付き合いの多い人は、必ず貧乏になります。人付き合いは、基本的にお金が余計にかかるものなのです。友だちが多ければ、それだけ早く貧乏になります。
例えば、人付き合いが多いと、やれ、結婚式だ、葬式だ、法事だと、出費が増えます。付き合いから、人の保証人になったり、お金を貸して、損失を被ることも多くなります。時には、取り返しのつかない大ダメージを受ける場合もあります。
ですから、貧乏になりたくなければ、まず、第一に、人付き合いをやめることです。そうすれば、人付き合いから派生する無駄遣いが減って、お金が貯まります。
ところが、貧乏な人に限って、知人や友だちとの付き合いを、とても大切にしています。そして、知人や友だちを大切にする人は、人間的には優しい人だとは思うのですが、なかなかお金持ちにはなれません。
極言すれば、知人、友だちがいない方が、金持ちにはなりやすいのです。つまり、「知人や友だちは、少なければ少ないほど、余計なお金がかからないので、あなたが金持ちになれる可能性は高くなる」ということです。
さらに、家族や親戚との付き合いも、少なければ少ないほど、お金が節約できます。「親兄弟とは付き合うと貧乏になる」などと言うと、不道徳この上ない話ではありますが、実際、貧乏になる最重要の要因の一つではあります。
要するに、仕事上どうしても必要な付き合いを除いて、誰とも付き合わない方が、絶対にお金が貯まるのです。「愛情や友情に厚い億万長者は滅多にいない」ということです。
ところが、皮肉なことに、金持ちになると、黙っていても、人が寄ってきます。逆に貧乏な人からは、人が離れていきます。
ただし、本当の意味で、心で繋がっている友人や家族や伴侶に関しては話が別です。所詮、お金がなくなったら離れていくような人たちは、実は初めから付き合う意味のない人たちだったのです。
貧乏でも、本当の家族や、本当の友人を持っている人はいます。そういう人たちは、たとえお金がなくても、結構幸せに生きているものです。
また、たとえ資産家であっても、そのような心の友を持たない人は、独り身の寂しさから、優しくされると、つい、つまらない詐欺に引っかかったり、だまされたりして、財産を失うことも多いのです。
また、他人は誰も信じず、世間の全てを疑って、財産を守っても、肝心の我が子に裏切られて、見捨てられる人もいます。
あるいは、我が子すらも心から信じられず、家族をお金で支配して、自分は死ぬまで安泰ですが、本人の死後、遺族が骨肉の遺産争いで裁判沙汰になる家も多いです。
結局、お金しか信じるもののない世界では、人は資産家になれたとしても、幸せにはなれないのです。
ですから、人付き合いが、人を貧乏にするのは確かなのですが、そこで、限られた人たちと付き合うとして、では、誰と付き合うか、その判断には深い知恵が必要になります。
②銀行から借りる人は貧乏になる
銀行との付き合いの多い人は、一時は良くても、後で必ず貧乏になります。銀行は、基本的に、銀行が儲かることしか考えていません。長期的視野で考えれば、あなたは、銀行が利益を得るために利用されているだけです。
銀行に使い捨てにされたくなければ、なるべく銀行とは付き合わないことです。そうすれば、銀行に損をさせられることが減って、お金が貯まります。
よく「たとえ利息が高くても、銀行から借りられるなら、借りられるだけ多くの現金を、なるべく長期で借りた方がいい」と考える人がいます。『どうせ借りるなら、金額は、多ければ多いほど、返済期間は、長ければ長いほど良い』というのです。
このような考えを頭に巣食わせている人は、『貧乏へまっしぐら』の片道切符を手にしているようなものです。どんな資産も、吹き飛んで跡形も無くなってしまうでしょう。今は良くても、いずれ返済不能に陥るのは、時間の問題に過ぎません。
家やクルマのローンも、少なければ少ないほど良いです。リースなど、もってのほか。なるべく現金で買える範囲の価格のものを、現金で買うことです。借金の怖さを知らない愚か者は、高い授業料を払って、その怖さを学ぶことになります。また、本人がいつまでも借金に無頓着な場合、代わりに家族の誰かが苦労しているものです。
もちろん、クレジットカードも、使えば使うほど貧乏になりますから、たとえ手持ちのカードは多く保持していても、実際の使用は、少ないに越したことはありません。
銀行や信販会社の喰い物にされないことです。銀行の権威に惑わされ、お金の魔力に目が眩んで、自分の心に巣食う見栄のおかげで浪費を重ね、結果的に大損をする人たちが、世の中には大勢います。そういう借金を怖がらない人たちは、知らず知らずのうちに、身を持ち崩していくものです。
一方では、世間体を慮って、ベンツに乗り、ローレックスの腕時計をして、エルメスやルイ・ヴィトンのバッグを持つことが、どうしても必要となる人たちもいます。
もちろん、本来は不必要な当人自身の見栄や自己顕示欲からブランド品を買い漁る、という例も多いですが、環境や状況によっては、それらを身に付けることが、必要なこともあるのです。この場合には、ブランド品が、一種、世間の馬鹿にした視線や差別と戦うための戦闘服であり武器となっているのです。
特に、人を外見で差別することの激しい地域では、そうしたブランド品や持ち家や洋服が、本人を守るヨロイのような役目を果たします。その場合の出費は、程度問題ですが、致し方ないこともあるでしょう。
③マンションを購入する人は貧乏になる
マンションを購入するのは、よほど余裕のある大金持ちでない限り、避けた方が賢明です。自分で住むにしても、投資としても、長い目で見れば、マンションは必ず損になるからです。
東京で、時価3億円の豪華なマンションを、現金で購入して住んでいる人がいます。ところが、このマンションに住むには、毎月25万円の管理費がかかります。さらに、固定資産税が、年間80万円程度かかります。加えて、火災保険や地震保険が、年間10万円程度かかります。駐車場料金も加えてトータルで、月額30万円近くの出費が出るのです。しかも、長く住んでいると、建物の減価償却が進んで、どんどん売却価値が低くなります。30年も経てば、何の価値もなくなります。ところが、自分の一存では建て替えもできません。中古マンションは、やがて資産価値ゼロの、まったく役立たずのシロモノになります。
ですから、マンションを購入する人は、貧乏になります。マンションのオシャレな外見にだまされないこと、自分の虚栄心によって目を曇らされないことです。
このような〝ステキな〟マンションを購入するぐらいなら、良い土地が見つかるまで、賃貸住宅で生活した方が、はるかにマシです。
そして、もし買うなら、マンションではなく、土地を買うべきです。予算が小さいなら、その土地に安価なプレハブ住宅を建てたって良いのです。プレハブは、取り壊すのも楽ですし、転売だってできます。一方、家屋と違って、土地の価値は、そうそう目減りしないのです。
また、高い賃貸料を払って土地と家屋を借り続けるぐらいなら、思い切って安い賃貸物件に引っ越すことも必要です。ここでも、大切なことは、無理をして見栄を張らないことです。夫婦二人だけなら、1LDKの安いアパートでだって、楽しく暮らせるものです。ただし、その場合には、保証人が必要になりますし、後期高齢者になると、本人が賃貸物件を契約することが難しくなるので、そこは注意が必要です。
ですから、世間の風評や差別から身を守るためにも、思い切って土地家屋を購入した方が良いこともあります。ただし、この場合も、銀行ローンは、できるだけ小さく借り、できるだけ早く返済を終えることです。
それから、買う土地は、ある程度の利便性のある土地を選んでください。たとえ坪単価が安くても、電気もガスもきていないとか、交通の便が悪いとか、病院が遠いとか、歩いて行ける距離にスーパーがないとか、歳をとってから、難儀をしそうな場所は避けるべきです。
以上の①〜③は、「貧乏になる三大条件」と言えます。それらの条件をまとめて、一言で言えば、「何かと人付き合いが広く、リースで高級車に乗り、銀行から融資を受けてマンションを買うような人は、貧乏になる」ということです。
企業で言うなら、「銀行融資を受けながら、その資金に頼って、手広く展開し、多角化を目指すような企業」です。
例えば、現在、日産は、株式の43%を保有するルノーによって、吸収合併される可能性があり、極めて危機的状況にあるわけですが、そもそもの元凶は、バブル崩壊後の1990年代に、ルノーに融資(8000億円)してもらう代わりに、株式を譲渡してしまったことです。規模的には日産より小さいルノーに身売りせざるを得なかったのは、自力返済が不可能なほどの莫大な負債(4兆円)を抱えていたためです。この時の財政状態の破綻を招いた杜撰な経営に、すべての責任があります。そのため、現在、日産は、どれほどルノーより売り上げを計上し、利益を上げても、株式の43%を有する親会社のルノーに、利益を全部吸い上げられてしまうのです。
たとえ、どれほど優れた技術を持っていても、どれほど規模の大きい大会社であっても、歴史と伝統のある企業であっても、銀行頼りの放漫経営では、一時は華やかで羽振りが良くても、いずれ必ず没落します。
そのような身の丈以上のお金に手を出してしまう人や企業は、自分ではお金を支配していると思い込んでいますが、実際には、お金に魅せられ、お金に心を支配されているのです。
「お金のためなら、何でもやる。」
これは、お金による人間性の〝麻痺〟です。そういう人たちにとっては、プライドよりお金、法よりお金、幸福よりお金、恥よりお金、命よりお金、なのです。
ちょうど「指輪物語」の中で、指輪の強大な力によって世界を支配しようと望みながら、指輪の魔力の虜となり、その魔力によって、滅びていく人たちのようです。
ゴーン氏の末路は、その典型でしょう。