北部の古宇利大橋と並んで、本島屈指の名橋であるニライカナイ橋(全長1200m)のところに来ています。本島の絶景橋ランキングのNo.2という橋の上からの南東部海岸の景色は、やはりなかなかの絶景です。

この橋から望む久高島の向こう、東の海の彼方に、遥かな理想郷(ニライカナイ)があると伝えられてきました。橋の名称は、その神話にちなんでいます。この知念半島の海岸近くの土地は、土壌がサンゴでできているせいか、本島の中でもとりわけ気分の良い土地です。もともと、沖縄の人類の発祥地(琉球開闢の地)としての女神アマミキヨ降臨伝説(久高島/創世神話)がある上、この辺りで、最近、2.3万年前の幼児の人骨や釣り針が発掘され、旧石器時代から人々が生活していた事が明らかになっています。

今日の沖縄南部は、さっきまでのスコールが晴れて、何だか、まったりほっかり穏やかな空気が流れています。下の写真は、南部の南城市知念にかかっているニライカナイ橋の下から、いま見えている久高島です。左手にうっすら見えている平べったい細長い島が、神事(イザイホー)で有名な久高島(*)なのですが、ただし、ちょっと空が曇っていて、まったく写真映えがしないので、もう一枚。

下の二番目の写真は、今年の夏の晴れた日、中城村北上原のレストラン「樹々(ジュジュ)」から眺めた中城湾の風景です。この日は、雲の様子が、何だかポップな感じでした。実は、ここからも、久高島が見えるのですが、あいにく、この写真ではあまりはっきり写ってはいません。画面の右側に細く微かに見えている陸地が、そうなのですが、こちらもはっきりしませんね。

と、見晴らしの良いニライカナイ橋の下の屋外カフェで、寛いで書いているうちにも、また、少し小雨が降ってきました。台風16号が、北から最接近しつつあるせいか、天候が不安定で定まらないようです。それでも、東の海の桃源郷(ニライカナイ)の名にふさわしく、風もほとんどなく、過ごしやすい感じではあります。

今年の台風は、台湾とか中国とか北海道とか東北とか、普段向かわない方向にばかり向かっていますよね。今回の台風も、沖縄を素通りして、九州に向かっています。

 

*久高島では、現役のノロ(神女)はいない。1978年を最後に、イザイホーは行われていない。現在、ノロがいるのは、大神島だけ。