甘利さん、大臣辞任、とても残念です。残念なことが続きます。

TPP交渉でとても頑張った甘利明さん。
仁川アジア大会で頑張っていた競泳の冨田尚弥さん。
STAP研究で長年頑張ってきた小保方晴子さん。
東京オリンピック誘致で本当に頑張った猪瀬直樹さん。

この国の人たちは、そういう頑張っている人や功労者たちを、ご苦労様と心からねぎらうかわりに、よってたかって袋叩きにして打ち倒すのが得意です。昨日までちやほやしていた人を、ゴミ屑のようにドブに捨てて、みんなで囲んで罵声を浴びせかけ、ツバを吐きかけるのが習性です。そして、何よりも、窮地に陥っている人を、物笑いの種にして、人の涙を嘲笑うのが大好きなのです。

そして、わたしは、この国のそういう最低のところが大っ嫌いです。

正しいことは正しい。間違っていることは間違っている。それはその通りです。けれども、それはそれ、これはこれです。こういう時に、「悪いことやったんだから、甘利は辞任して当然だ」と、偉そうに批判して、無慈悲な正論をぶつ人は、まったく信頼できないし、ぜんぜん好きになれません。彼らの言動からは、保身と利己主義しか感じられないからです。

さらに、「百万円もらっといて、大臣を辞任したら、それで済むのか」と、追い打ちをかけるのが、ジャスコの岡田さんやら赤旗の共産党ですから、馬鹿らしくて聞いちゃいられません。自分はどれほど人様のお陰をこうむって生きているか、少しは考えてみてはいかがでしょう。
ともかく、自分は安全な岸にいて、たまたま弱みを見せた人を、どこまでもねちねちと執拗に、徹底的に追い詰める、この国の酷薄さと陰湿さに、胸が痛みます。情けない話です。

頼りになるいい人は、みんな辞めていき、残るのは腹黒い奴か頼りない日和見ばかり。

時とともに、日本人の品性は、ますます卑しく、ますます傲慢になっていきます。そして、品性下劣で酷薄な日本人が、よってたかって、この国の力を削ぎ落とすことに、力を注いでいるのです。



🌠わたしは、そもそもTPPには、もともとは反対でした。今も手放しで容認の立場ではありません。また、原発に関しては、ある程度容認の立場です。その意味では、TPP成立の功労者である甘利さんとも、反原発論者で激しく反東電の立場をとっていた猪瀬さんとも、立場は異なります。けれども、そうした政治的立場を超えて、この国を最深部から蝕む、より深刻な問題に目を向けなければならないと、強い危機感を感じています。
政治的立場の違いによって、攻撃したり擁護したり、そんな姑息な態度は、百害あって一利ありません。わたしは、そういうレベルの話には一切興味ありません。
今、ここで言いたいことは一つだけです。「弱い者を叩くな!」「窮地にある者を前にして、品性卑しいハゲタカになるな!」

🌠2016.6.2、ここ最近の舛添要一東京都知事に関する〝公私混同問題〟報道について、疑問を感じます。舛添さん、本当にそんなに悪いことしたのかな? 私用なのに、公用と称して、お寿司屋さんで領収書もらったら、そこまで責められることなのでしょうか? 褒められることではないとは思いますけど、視察と称して美術館見学三昧したら、そこまで極悪人なのでしょうか? 海外への視察にファーストクラスに乗ったら、そんなに大罪なのでしょうか?
海外出張費をどう使っているか、なんてことを追求しはじめたら、困ったことになる公務員は、たくさんいると思いますけど。ピザ屋に領収書切ってもらった総額が20万円? う~ん、マスコミが、ここまで連日、大騒ぎしている意味が、何だか、わたしには、さっぱりわかりません。説明責任って、いったいなんですかね。知事を辞めるまで、まな板の鯉というかサンドバック状態でいろってこと?
舛添さんが、韓国びいきなのは、まったく理解できないけれど、それとこれとは、また別の話です。舛添さんが、別荘に公用車で行く舛添さんがセコイというなら、その程度のことで、「いつ、知事を辞めるんですか?」「どうしたら、辞めていただけるんですか?」と迫る都議会議員たちは、とんでもなくせこいネタで他人を責める偽善者たちにしか見えません。そこまでして、辞めなきゃいけないことを、舛添さんはしたのでしょうか。
公明党も最低です。自分が支持して当選させた人間を、ここまで手のひらをかえすのは、本当に見苦しいです。同じことは、支持して当選させた自民党にも都民にも言えることです。どうしてここまで「辞任せよ!」一色になってしまうのでしょうか。「心を入れ替えて、続投してもらおう」という意見が、なぜまったく出てこないのか、情けないというか、不気味というか、おぞましいというか、言葉がありません。
つくづく人間を大切にしない時代・社会になりました。人間を平気で貶める、窮地にある人を笑ものにする、冷酷で気の狂った人間たちが、世論を支配している。

わたしはむしろ、日本学生支援機構(旧日本育英会)の遠藤勝裕理事長の態度や方針や指示や言動の方が、舛添さんよりも、はるかに傲慢であこぎだと思います。NHKの「クローズアップ現代」で尾木ママが言っていた「遠藤氏のやり口が、サラ金よりひどい」というのは、本当のことです。滞納三ヶ月で個人情報がブラックリスト入り、未払い9ヶ月で裁判というのは、民間の感覚すら逸脱しています。支援機構の回収部門の責任者の応対も、上司に似て横柄極まりない酷いものです。お上の権威を盾にして、民間であれば、あり得ないような高飛車な口の利き方をします。まだ20代前半の子どもたちに、裁判をちらつかせて、ヤミ金より酷いやり口で、脅しをかけてくるのです。知人の交渉を引き受けた経験から、はっきり言えることですが、本当にロクデモナイ組織です。総じて「貧乏人は死ね!」と言わんばかりの態度ですからね。
さらに、2016年度からは、奨学金返済滞納者を学校別に公表することになっているそうですが、まさに意地の悪い〝脅し〟です。外国人留学生には、返済義務なしで毎月17万円もの奨学金を無条件で与えている一方で、自国民には金利3%(延滞金は+5~10%)の教育ローン待遇の奨学金(?)で、なおかつ取り立てはマチ金融より酷いこの仕打ちかよ、と憤りを禁じ得ません。
結局のところ、日本学生支援機構が支援しているのは、銀行など富裕な出資者と、アコギな負債回収業者だけです。そして、関心があるのは、機構自身の回収率実績を積み上げることだけです。それによってさらなる出資を呼び込み、自ら肥大化することを目的としているのです。彼らこそが、金と権力の亡者です。まずは、『学生支援』の四文字を消して、改名していただきたいと思います。
いつものことですが、マスコミは、責める相手を間違っている。