シュリンクフレーション | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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値段は同じなのに内容量が減る事を「シュリンクフレーション」と言う。”shrink 「縮む」と”inflation”「価格上昇」からの造語である。「隠れ値上げ」、「ステルス値上げ」とも呼ばれる。
 
いずれにしても、実質的には値上げしていることをいうが、新聞記事によると、歯磨き粉が100ml → 70mlに減。ハンドソープ250ml → 200ml、食器洗剤1ℓ→900mlに。冷凍食品、飲料、トマトソートも内容量減。
 
実際、2016年には、モンデリーズ社がアルプス山脈をイメージしたデザインのチョコレート菓子「トブラローネ」をシュリンクさせ、イギリスで販売するロットのみ山と山の間隔を広げて内容量を減らしたため物議を醸した。
 
「ステルス値上げ」とは?
 

チョコレートの量が減るのは、肥満対策にはいいかもしれないが(苦笑)、どうも騙された気がしてしまうのは私だけ?苦笑 ちなみにポテトチップの値段は変わらないが、内容量はかなり減った感はある。ファミリーパックなど小さいパックが沢山入っていて嬉しい気がしてしまうが、意外に総量的には減っているのかもしれない。

 

内容量を減らすのではなく、値上げするケースも増えているようだが、消費者が価格に敏感になっているため、価格を上げたくても上げられない。それが逆に商品小型化の傾向にあるのだろう。

 

脳は「価格」に敏感。しかし、「量」に鈍感。微妙だな...