フィエラ日記 1 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ついに始まりました、Artigiano in Fiera•ミラノ物産展.

 

10時開場だが、9時半から準備のため開場入り。家から地下鉄•ローフィエラ駅までは30分あればいけるが、そこから歩くので、余裕を持って1時間前に家を出て、9時に駅に着いた。がすでに開場入り口には人が並び始めているではないか!

 

朝一で入る関係者は、スタッフの入場バッジが必要なのだが、怪しい人たちが、入り口に集まり、警備員に仕事があるから入れてくれ!といって身分証明書をみせているところを見かけたが、そこで身分証明書を見せること自体、関係ないし、見るからにしてロム(ジプシー)で怪しいとしか言いようがなかった。

 

余談だが、前日も入場バッジがないと入れないはずなのに、何人ものイタリア人が設置準備中の開場を、「イタリア語を話す店員は必要ないか?」などといって回っていた。その時点で、店員がいない業者の方が問題であろう。なぜ関係外の人が中を歩けるのか不思議でたまらなかった。

 

話は基、コーヒーを飲んでから開場入り。各ブースは大きなシートをカーテン代わりに使用し、管理している。それをとって、小銭の準備や商品の最終準備をしていたら、すでに入場者の姿あり。あれっまだ10時10分前なのに...一番乗りに入ってくる人は、やはり目的の商品があってやってくる人ばかり。スーツケースやカートを持ってきている。午前中は、私と業者のご主人と二人で組んでいたが、あれよあれよとすごい人。万引きもなきにしもあらずだけれど、怪しい人は見ててわかるから...と言われたが、あんだけの人が一気にやってきたら、目がいくつあっても足りないくらい。ご主人はイタリア語は話されないので、次から次へとお客の対応に追われる。

 

 

見本市の初日はそういうものなのか?今年がすごかったのか?よくわからないが、はじめの3時間は休む暇もなく、また店内の通路さえも人がごった返し、人とすれ違うのも難しいくらいだった。

 

ところで、美濃焼とは、岐阜県、東美濃で生産される多種多様な焼き物を呼ぶが、15世紀初頭に土岐市域に釜が散在的に築かれる。知らなかったのだが、美濃焼は食器類の生産が全国シェアの約60%を占めており、日本の焼き物の代表だと言っても過言ではなく、日常生活の中で何気に使っているので、あっ家にあるわ、実家にも...といった感じであり、改めて親しみがわいたほど。

 

もともと土岐市の釜のあるお宅出身のオーナーさんは、現在ロンドン在住だが、年間20箇所ほど、イギリス国内をはじめヨーロッパの見本市を回っていらっしゃるというベテランの方々。

 

午後2時過ぎにランチタイムになったが、食欲という食欲などない。交代に30分の休憩を2回ずつ取りましょうということで、まず友人のスタンドに挨拶に行き、その後、一応おにぎりを作って行っていたので、外で食べてトイレに行ったら、もう休憩終了。

 

一瞬、イタリア人もランチタイムなのか微妙に少なくなったが、それでも人の波は止まらず。あっという間に私の終業時間。「あなた、ベテラン店員さんみたいね!」とオーナーの奥さんに言われた。最近、営業や広報という仕事も自分に向いていたのではないか?と思うことがある。若い頃は秘書が天職だと思っていたが、営業だったら、また人生は変わっていたかもしれない。爆

 

そうそう、隣に、韓国の朝鮮人参のブースがあったので、思わずドリンクを買いに行ってしまった。「そこで仕事してるのよ!」というと、すぐにグラッパ漬けの朝鮮人参を持って韓国人のお店の方がやってきて、「日本語だいぶ忘れてしまいましたが...」と言いつつも十分上手な日本語で営業にいらしていた。笑

 

 

二度目の休憩を取らなかった分、早めに上がることができたので、ちょっと見て回ってから帰宅することに。

 

ついつい吸い込まれるように行ってしまった、モヒートのスタンド。

 

  ラムがたっぷり効いていて気分もまったり。気が大きくなって、インドのコーナーでなぜかタイのパンツとロングスカートと膝丈スカートを買ってしまった。初日から気持ちが大きくなりすぎたわ。笑

 

外に出ると、すでに真っ暗。駅の照明がやたら明るかった。

 

 明日も頑張ろう!

 

 

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