Concerto di Maggio 2014 ~ その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

一週間遅れでConcerto di Maggioの練習に参加し始めた。 

遅れた分、お隣の教会の練習のほうへ顔をだした。 

なんといっても、テルツァ・エタのグループ。みるところ、皆70歳代、下手したら母よりも年上では・・・と思う人たちばかり。 

「エッコー、モリエ・ディ・マエストロ!!」 
教室に入った途端、コーラスの指導者の奥さん(日本人)と間違えられる。は~。 

いきなり、「アヴェ・マリア」(シューベルト)の練習に入った。 
http://www.youtube.com/watch?v=B45RklPTwY4 

言語はラテン語。アヴェ・マリア、おめでとう、マリア。恵みに満ちた方・・・。アヴェ・マリアの祈りがそのまま歌になっているのだ。 

譜面なし。耳で聞いて繰り返し覚える。 
「まずは私が歌いますから、聞いてください。」とマエストロがいっても、いきなりみんな一緒に歌いだす。「ノーノーノー!!歌わないで!まずは聞いて!」といっても、その繰り返し。苦笑 あの曲をうなるように地声で行く・・・。 

また、音を伸ばす部分が、それぞれ若干コンマ数秒ずつずれるから、曲がばらばら。「自分の声を聞きながら、周りの声を聞いてください!」といっても皆マイペース。笑 

リズムが非常に難しいので、「じゃあ音の上がり下がりはなしに、リズムで歌詞を唱えましょう」となった。お経、基、ロザリオを唱えるように、皆うなる。笑 

ゆっくり指揮をとりながら、大きな円を描くようなジェスチャーのとき、息継ぎをして!といっても、皆マイペース。息苦しくなった鯉がいきなり、水面に顔を出し息継ぎをして、池に再び潜るように、皆歌うから、徐々に遅れる。笑  

笑っちゃいけないが、笑いが止まらない。「何で笑うの?」と聞かれるから余計に笑ってしまう。あっという間の30分。 

翌日、自分のパロッキアの聖歌隊の練習で再びConcerto di Maggioのため、マエストロがやってきて練習する。われわれの聖歌隊は、フィリピン人・インドネシア人のシスター7人、平均年齢20歳代後半と60歳代半ば?後半?あたりのイタリア人の聖歌隊。 

こちらは発声練習から厳しく、毎回夜9時から1時間半、帰宅と共に、そのままベッドに倒れこむくらい疲れる。「あちらの練習どうだった?」皆が興味津々聞いてくる。「いや、楽しかったですよ~。」とだけいっておく。 

自己流で歌う人も多いが、毎週、何年も歌っている人たちばかりなので、レッスンは順調に進む。アヴェ・マリアを形だけは習得し、イタリア語バージョンの「Amazing Grace」にも入った。http://www.youtube.com/watch?v=TOqHZ2iLJXI 

英語の歌詞だけに慣れていたので、イタリア語版はどうもうまく歌えない。 

今週は、これだけ。ミサは、6月の聖霊降臨祭まで予定がいっぱいなので、練習にも余裕がない。 

とはいえ、笑いのある練習は、疲れを吹き飛ばす。 
いやいや、来週の練習も楽しみだな~。 


http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11814017204.html