ミラノも日本同様、花の綺麗な季節となった。
我が家のテラスも、松葉菊、ゼラニウム、フリージアがつぼみを持ち始めた。今週中には開花するだろう。今年は暖冬であったが、それでも町のあちこちの木々が色づいてくると、何か心の硬いものが、溶け出してくるようで、癒される。
さて、最近FBで画像を見たのだが、海外で話題になっているという、北九州市にある「河内藤園」の画像は、見ているだけでやわらかい香りがしてきそうだ。
http://japan.digitaldj-network.com/articles/12688.html
藤は、ミラノでもあちこちこの時期咲き始めている。アパートの敷地にある門やテラスに巻きついて、樹冠を広げる。ちなみに藤は、右巻きに蔓を巻き, 太くなっていくようだ。
さすがにマメ科の花だというから、房にはなっているが、花のひとつひとつよーく見ると、スイートピーにもよく似ている。ちなみに、藤の幹があまりにも太くしっかりしているので、もしやかごをつくる『トウ』というのは、「ふじ」のことだったのでは?と思ったが、こちらは、ヤシ科で「籐」という漢字だった。いやいや、「草冠」と「竹冠」の違いだが、恐ろしい思い違いをしてしまうところだった。苦笑 (いや、そこまで考えるのは私くらいか?!)
考えてみれば、日本の苗字には「藤」を使ったものが非常に多い。苗字ランキング100番目以内に多い順は、佐藤、伊藤、斎藤、加藤、後藤、近藤、藤田、遠藤、藤井、藤原、工藤、安藤、藤本の13種類。
「○藤」系は、北日本・東日本、東海地方に多く分布しており、「藤○」系は西日本の近畿地方や中国地方瀬戸内海川を中心に多く分布しているのだそうだ。考えてみれば、母方の祖父の実家は「藤平」で、それでも北関東の栃木県出身。家紋は「下がり藤」だった。
木の花は・・・藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし(枕の草子)
こんなイタリアでも花房が長くしだれ、春風にゆらゆらと揺れる姿はなんとも風流、いとめでたし。
http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11513499344.html







