人間いたるところ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

・・・青山あり

この年になっても、まだまだ知らない言葉や熟語はあるもの。

上記の読み方を知らなかった。これは、「じんかんいたるところに、せいざんあり」と読む。

人の間には青い山があるんだな・・・・などと思っていたが, じゃあ青い山って何よ?!無知の無知。知らないことに気づき、ひや~っとした。

青山は、墓場という意味があるそうだが、青々とした山はすばらしいところでもあるのではないだろうか。世の中その気になれば何処ででも死ねるということ。また、そうであるから故郷を離れ世界に雄飛するのに躊躇してはいけないということ、という意味らしい。

A true man is found in his place everywhere.
Glory awaits you everywhere―Go where glory awaits you! 

人生は望んだ通りにはいかない。勉強にしろ仕事にしろ、家庭生活にしろ、「不本意だ」「こんなはずじゃなかった」と思うことばかり。大好きなシスター渡辺いわく、著書『置かれた場所で咲きなさい』の中で、「境遇は選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる」。そして、「どうしても咲けない時は、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです」。とおっしゃっている。

Bloom where God has planted you. 神が植えたところで咲きなさい。

自分にしか咲かせられない花を一番美しく咲かせることが花の使命だとすると、我々人間も与えられた命を大切にし、他人に左右されず精一杯生き抜くことが使命なのではないだろうか。それが私にとって、青い山。青山<せいざん>となりますように。あおやまぼちではありません。爆