熱帯夜 ~ 母に感謝 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

暑いっ!!
昨夜は,もーっとした空気が滞ったようで眠れなかった。
クーラーをつけたが、そのまま眠るのは,嫌いなので、途中で止め窓をあけ、扇風機をかけて寝たが,案の定2時ごろに,次男が「暑いー!!眠れなーい!!」と発狂。「暑いのは、皆同じなの!!騒がない!!」ぬれたタオルで体をふいてあげ、アイスノンを首にまいたが、それでも、あちーあちーと寝言をいっていた。

節電ムードの日本で,帰国し,暑さが我慢できず、ギャーギャー実家に迷惑をかけるのが想像できたので昨年は帰国しなかった。1年たって子供たちも多少成長したか?と思ったが、やっぱり暑いのは同じ。眠れない、眠れない・・・・と大騒ぎ。あ~。

それにしても、今日も暑そうだ。
46年前、そんな暑い日に私は生まれた。

長女は5月に出産したが、最初から最後までつわりはあったものの、それ以外は、過ごしやすい妊娠期間だった。が、長男は10月末、次男は12月の始めに生まれた。あつい夏に大きなお腹を抱えていた。あれは、つらい。お腹はかゆいし、暑くてじっとしていられない。ビキニを着て、海に行っては、お腹が張ったものだ。(でもイタリアでは普通のこと)

真夏の出産。
あれは本当にたまんない。
今時の出産はクーラーのきいたところで出産するのだろうが、昔はそうじゃなかっただろうし、暑さで頭ふらふら、のどはからから、それでも「オギャーっ」という声を聞いて、「終わった~」という安堵感。そして、ついつい、それまでの痛みも吹っ飛んじゃうから不思議。

誕生日は、母親の出産記念日でもある。
母にとっても、あの夏の暑さと初産の厳しさは忘れられないものだろう。

私の命。母に感謝。