長女16歳 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

明日5月16日は長女の16歳の誕生日。 

ここ数ヶ月彼女の行動に頭を痛めている。 
昨年の日記を読み返してみた。 
http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-10893452399.html 
当時は反抗も落ち着いているが、休憩中?というところだったが、今年は疾風怒濤だった。 

なんとか、ぎりぎり進級したが、すぐに『学校を変えるなら、そろそろ他の学校を見るのもいいのでは?』といわれたほど。何度も担任と話し合いを持ってきたが、なんといっても本人が変わらない限り何も変わらない。 

頭が悪い子だったら、仕方ないけど、賢いのに勉強しないなんてもったいない・・・・誰もにいわれた。部屋もめっちゃくちゃ。だからといって昔はやったドラマ『積み木くずし』ほどじゃない。学校には通っているし、友達は多い。土曜日はたとえ12時、1時になっても帰宅はするし、とりあえずお酒をのんだり、彼氏におぼれ・・・ということはないようだけれど、勉強はしなきゃいけないのは、わかっているけれど、やる気がでない、んだそうだ。 

先日、ある方に『体罰はしないの?』と聞かれた。今、そんなことをしたら、もっと状況はひどくなるだろう。夫や私の両親は、私が甘いからだというが、とりあえず叱るが、反抗を厳しく押さえつけるのはどうなんだろう。そのような親の対応は、いずれも子どもの「心の自立」妨げる行為だから、子ども達の強い反抗心を誘発するだけのように思える。 

周りの子の親はなんていってるの?皆うるさくないの?と聞くと、うるさい人はうるさいし、放っている人は放っているという。この時期に、ものわかりのいい親ってどんな親なんだろう?それこそ、親の責任放棄でではないか。 

避けて通れない「第二反抗期」には、親たちは自然体と平常心で立ち向かうのがコツだというが、こちらがもんもん・・・。 

何があんなに不完全燃焼なのだろう。 
自己の確立、親からの自立など葛藤しているのだろうか。 
まだ私は部活やらいろいろ発散する場所があった。 
「かまって欲しくないが、自分の方を見ていて欲しい。見守っていて欲しい。何かあったら助けて欲しい」と言う矛盾した気持ちがあるのだろう。 

『自尊心』(プライド)、『自己愛』、『自信』。 
どれも『自分』という字がつく。それは自分がしっかりしない限り身につかない。 
プライドが低ければと自信がなくなり何もできない。自己愛がないと生きる意欲が低下し、前に進めない。自信も、それがないと絶えず人の顔色を伺い自分の生き方よりも他人の意見に左右されるだろう。家族から徐々に離れ、社会に交わりながら、社会性を身につけることも大切。

よりかかるべきひとではなく、 
よりかかることを不必要にさせるべきひと、 
それが母である。byD・C・ フィッシャー 


人類史上何千年の間に子育てはされてきているのに、親のあり方、本当に難しい。 

帰国便はすでに予約を入れた。そんなに長く日本に行きたくないというが、万が一進級できれば、予約をキャンセルしてもいい。でもそうでなければ自分が悪い。覚悟も必要、問答無用で聞き入れなかった。何をどう考えているんだか。この夏休みに、精神的成長が臨めるのだろうか。 

誕生日プレゼントはお金がほしい、というので私からはなし。せいぜいケーキでも焼くか。