以前、我が家の隣に, 伊仏カップルの駐在家庭が住んでおり、駐在期間が終われば、ローマのマイホームに戻るということだったので、隣が開き次第、そちらに移りたいと思っていた。あちらも3人子供がおり、同じような年齢構成だったが、一部屋多く、トイレも1つ多い。
余談だが、イタリアの銀行に勤めていたフランス人の御主人は、もともとミラノ支店を閉めるということで、その残務処理をしていたのだが、ついにその銀行も倒産してしまい、何がどうしたのかある晩、私も引っ張り出された激しい夫婦喧嘩で母子が出て行ってしまった。戻ってくるのか・・・待っていたが、ついに夫婦は顔も合わせず、弁護士を通じて離婚の道に突入してしまった。その後、彼女とはメールや電話でやり取りはあるが 、母子共に元気だそう だ。彼女はフルタイムで元の仕事に復帰しているが、何と言っても幸運なのは、隣に両親が住んで彼女を助けているという事。それにしても、最後、フランス人夫に会ったときは、仕事も家族も家も失ってしまった。あとは路上に住むしかないさ・・・と本気ともやけになっている?とでも思えるような台詞を残して出て行ったが、どうも今はパリにいるという話。隣に住んでいて、きちっとしている家庭だったし、問題があるように思えなかっただけに私もショックだった。
その家が空いて、数ヶ月。大家さんと交渉を続け、やっと引越しが決定。家の中も修理してもらい、今日ペンキ塗りが終了。
ミラノに来て10年。当時住んでいたところは、長女の幼稚園には遠かった。毎朝バスにのり20- 30分、当時2歳の長男を連れての往復。その後そこに長男も入園。どうしてもきつくなり学校近くに引越ししてきた。その後、まさかの妊娠。まだ次男が小さかったから、なんとか生活してこられたけれど、長女も年頃になり、長男との部屋もかわいそうだし、次男も生まれたときからずっと私と夫と川の字で、それも限界となった。
あさっての祝日に引越し。綺麗になり、大きな家は気持ちいい。でも次男と一緒に寝るのも、今日と明日で終わりなんだな、と思うとちょっと寂しい。長女も長男ももっと早くから一人で寝かせていた分、本来は充分大きいはずの次男も3番目ということで、小さく見てしまう。
当の本人は、今度はお兄ちゃんと同じ部屋になるのが嬉しいらしい。まあ普通であろう。
住所と電話番号も変わらず、体力は使うが、大きな転換期。気分新たに出発したい。