ある高校の課外授業で、香水創りの指導をメイリリィの山下先生が35時間(5日間)担当することになりました。
39人の生徒相手の授業でしたが、当初、生徒たちは香りに集中できないのか、指示した通りに香りのイメージをメモに記入してくれるのですが、すぐ携帯を取り出しメールをしたりゲームをしたりして香りに集中しなかったそうです。
そこで、質問をしたり、香りの個性を感じたままを聞き出したりしている内に山下先生が気付きました。
即ち、生徒のほとんどが家にいる時も、学校で勉強している間も、親兄弟や先生からほめられた経験がないのではないか。そして、自分は無関心の対象と思いこんでいるのではないかと思い当たりました。
そこで、39名という大人数乍ら、一人一人の香りに対する思いと印象を、生徒のメモから質問してゆきました。
生徒○子さんのメモ
①の香り・・・赤、かわいくない
②の香り・・・トイレの香り
③~⑧の香り・・・○○○
対話
山下:①の香りの赤いって花の色?
生徒:イイエ、クチビル
山下:元気のいい人?
生徒:病気みたい
山下:元気にしてあげられる?
生徒:②の香りの色なら
山下:①と②のイメージが違うのね?
生徒:そう、①は一輪差しの花
②は日当たりピンクのバラ園の花
山下:スゴイ!!一輪差しの花と日当たりのバラのイメージが違うのね!!
生徒:全然。②のピンクなら元気になれる
こんな対話が何処かの机で始まると、何人かの生徒がそこに集まり、香りのイメージが飛び交う。
その節、スゴイ!!と感じられれば スゴイ!!と表現するだけで生徒の励みになります。
個性的であれば カワイイ!!
本当に感銘を受けなければ、やたらとほめては不誠実です。
いいところを探せば必ず見つかります。
№427
(2011.8.1)