この教室には元気の良い子供が毎回15人程集まります。
香楽 は音楽♪を文字って銘々しました。
香りを楽しむ事の全般を言います。
女性が3人寄りますと姦しいと言うらしい(失礼)ですが子供(小2~小6)が15人も集まると、どういう事になるか説明することも無いでしょう。
フレグランスデザイナー山下文江さん
『皆さん、こんにちは』と挨拶すると『こんにちは~』の大合唱、中にはふざけて『こんばんは~』と言う子もいます。
『今から皆さんに香りを付けた紙(ムエット)を渡します、どんな香りがするかにおってください』すると『トイレの香りがする』『海の香りがする』『森の香り』『いろいろな色のお花畑』『デパートの1階』等々15人がワイワイ!ガヤガヤ!感想を述べます。
『この香りはお花から採った香りですが、そのお花の名前を当てっこするゲームではありません、このお花の香りからどんなイメージがするか用紙に書いてみましょう!
トイレの香り、デパートのにおい、何でもOKです!色、形、温度、音、風、何でも感じた事を書いてくださーい』
先程とは打って変わって皆が香りを真剣に追求しはじめます。
不思議です。
小さな声で『黄色かな?』『果物ではないね!』と独り言が所々で聞こえます。
『香りのイメージを絵に描いてもいいですよー』と山下先生
すると、子供たちは絵を描くことに熱中し始めます。
『2番目の香りを配ります』と先生
そのころ教室はシーーンとなっています。
『トイレの香り』の子は、今度は『風呂場の香り』と表記しました。
『森の香り』の子は『太陽が暑い、風鈴の音がする』と言いました。
3番目の香りが配られ、15人の絵がどんどん描かれていきます。
実はこの教室は、お知り合いの絵本作家の荒川さんの依頼で始まりました。
今回で5回目ですが荒川さんは香りをかぐと、どんどんイメージが広がり絵本作りには最適と香楽教室に協力してくれるようになりました。
12月にはご主人の赴任先であるアメリカで山下さんの香楽教室を伝えると張り切ってくれています。
4番目の香りが配られる頃、もう教室は静寂な空間に変わっています。
『すこしくさい』でも嫌じゃない『お仏壇のにおい』『寒い』と4番目の香りは今迄の感想と少し違う様です。
そして、皆が早く次のにおいを嗅ぎたくて催促される空間へと変わります。
5番目のイメージは少し書きにくそうです。
目を閉じてにおっています。
しかし、しばらくすると鉛筆が走り始めます!
『風が涼しい』『ブルーだな』『少女の麦藁帽子が飛んだ』と銘々がイメージして絵にもなりました。
3年前、葛飾の小学校の校長先生が香楽に興味を持ってくださり教室を開きました。
校長が国語の先生であったこともあり、香りで導き出されたイメージで物語を作る事になりました。
その子供たちの物語の内容 に驚かれた校長は、他校の校長に進めてくださり香楽教室が開かれ、またもやイメージ豊かな童話が幾つも完成しました。
私には、香りが脳のどの辺りを刺激しているかそのメカニズムは分かりませんが、
香りが隠れた能力を引き出す助けをしていることは確信を持って断言します!
情緒豊かな子供が育つよう山下文江さんは頑張っています。
新しい言葉『香楽』が日本に定着し世界に広がればと夢は膨らんでいます。
山下さんは香りから心に浮かぶイメージを描く道具として『絵の具』を文字って『香の具』 を準備しています。
使った香りを最後に子供達に知らせます。
1番の香りはジャスミン、2番はローズ、3番はスズラン、4番はキャラ、5番はシトラスミックスです。
そしてまた、すばらしいくイメージ豊かな童話がこの世に誕生いたしました。
