昨日は中3の子の受験対策で作文の授業をしました。

テーマは「将来」。

将来、自分はどんな風になりたいですか?という質問に、

Aくんは、「夢なんて、ない。だから、書けない。」と答えました。

「夢なんて、どうせほとんどの人が叶わないんだから

パン屋とか野球選手とか言ってもどうせほとんどの人がなれないんだから、

どうせ普通のサラリーマンになるだけなんだから、

それなら、夢が叶わなかった時に辛いから、夢なんて持たない方がいい。」

「そっかぁ…。確かにそうかもしれないね。でも、普通のサラリーマンだって

立派な夢だと思うよ。」

ということで、Aくんの将来の夢の欄には、

「サラリーマンになって、安定した生活を送る。」

という言葉が書き込まれ、わたしはその欄に丸をつけました。


それからわたしは、Aくんに、指を忍者のポーズみたいにしてみて?と言いました。

「忍者のポーズみたいにして、人差し指同士を離してみて、

指先を見て、『くっつく・くっつく…』って思ってみて?」

Aくんの指先はなかなかくっつきませんでした。

わたしは、あれ、なんでだろう?と思ったら、

Aくんは心の中で、必死に「くっつかない!」と念じていたそうです。


本当なら、そのあとに一旦手をほどいて振り払って

もう一度忍者のポーズをして、今度は「くっつかない!」って念じたら

本当にくっつかないんだよ、ってことを体験してもらおうと思ったんだけど、

そこまではできずじまいでした(´・_・`)。


夢って、社長になって大金持ちになるでもいいし、

パン屋さんでも、野球選手でも、主婦でも、本屋さんの店員さんでも

なんでもいいと思うんだけど、

Aくんは他人から「すごいね!」って思われるような夢じゃなきゃ、

夢とは言えないって思っているようでした。

それで、今の自分にはそういう他人に自慢できることがなさそうだから、

あえて夢を持たないようにしている、と…。


でも、これってA君に限ったことじゃないよな~

自分にもあてはまることだよな~と思いました。


わたしもなんのとりえもなくて、過去に教職免許とって先生の経験もしたことあるけど、そんなのとっくに賞味期限切れ。

教科書の知識も忘れちゃっていることもあるし、内容が変わっていることもある。

だけど、間違えたらその都度覚えればいいし、全ての科目で高得点を出す必要もない。

好きなことなら、放っておいてもドンドン上達しちゃうもんだと思っているから。


夢だって別にホームレスになって、日本中、いや、世界中の駅で寝てみる!

っていうのも、ありだと思う。

でも、ホームレスになるのはかなり根性がいると思う。

冬の寒い夜、駅で寝るのはかなり辛いものがあるよ。下手したら死んじゃうかも。


ただ、夢を持ってたら、お勉強する時も、遊ぶ時も、休む時も

パン屋さんになるためには、算数だって、国語だって、体育だってできた方がいいと思うし、

どんな経験もパン屋さんになるために役に立つかもしれないって思ってたら

ある現象が起こっても その現象をパン屋さん目線で吸収するか、

何も夢がないからってその現象を無視しちゃうかで

それが少しずつ積み重なってドンドン違ってくるんじゃないかと思います。


もし、途中でパン屋さんになる夢を変更して、違うものに夢を変えたとしても

今までパン屋さんになるためにと思って経験して得たものは、

きっと無駄じゃなくて何かの役に立つんだと思います。

もし無駄だと思うのなら捨てて新しいものを得ればいいんだから。


昨日はそこまでAくんとお話ができなくて消化不良で帰ってきちゃったけど、

やっぱりどうにも気になって、自分の中で整理したくて書いてみました。


わたしはやっぱり夢は持っていたい。

たとえ叶わなくて誰かに笑われたとしても。


夢を持っている人は、誰かが夢を持っていることを否定したり、

バカにしたりはしないもんだと信じているから。


♪夢は大きく インテリジェンスは低く♪