イランで体感温度74度‼ | 森さやかのブログ

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昨日、岐阜県多治見で、全国の今年最高気温となる39.9度が観測されました。前日も38.4度で国内最高気温を観測したため、2日連続の日本一の暑さとなりました。



多治見は、2007年に40.9度を記録しています。2013年高知県四万十市が41.0度を記録するまで、日本一暑い町とされてきました。なぜ気温が上がるのかというと、盆地であること、フェーン現象が起こりやすいこと、そして名古屋のヒートアイランドの熱気が、海風によって運ばれてきやすいことが挙げられます。



しかし、世界ではもっと高い気温が観測されました。



木曜日、イラクの首都バグダッドでは、これまでの最高気温の記録が更新されました。日中、51度まで気温が上がったのです。暑さに慣れているはずですが、前代未聞も暑さに、政府が4日間の休暇を制定したほどでした。



一方、お隣の国、イランのBandar Mahshahrでは、地球史上2番目の記録が観測されました。それは、湿度などを考慮した、体感温度の記録です。金曜日の実際の気温は46度でしたが、湿度が高かったために、体で感じる温度は、73度まで上昇しました。



一体、一位はどこで観測されたのでしょう。それは、イランと、ペルシャ湾を挟んで反対側に位置する、サウジアラビアです。Dhahranとう湾岸の町で、2003年7月、81度まで体感温度が上がりました。



ではなぜ、ペルシャ湾沿岸で、世界的に高い体感気温が出るのでしょう。



それは、中東が元から暑いことに加え、ペルシャ湾の水温が30度前後と高く、海岸部で猛烈な多湿の環境に置かれているからです。一般的に、海岸線は内陸に比べて気温が下がりますが、ペルシャ湾では、湿度が異様に高いことため、かえって海に近い方が、過ごしにくい気候となっているのです。




体感温度70度とはどんな環境でしょうか。

サウジアラビアに住んでいた男性はこう言います。「誰かにホットタオルを強く押し付けられているような暑さ」、そして「汗はすぐ出てきて、メガネをかけると、レンズがすぐ曇る」。冷房なしには生きていかれません。



中東では多くの場所でクーラーが備わっていますが、残念ながらそうでないところがあります。難民キャンプです。ISISから逃れてきた、少なくとも300万人の難民は、テントや簡易な建物での生活を強いられています。この暑さで少なくても52名の子供が亡くなったと伝えられています。



この暑さはいつまで続くのでしょう。



暑さをもたらす高気圧が今後も同じようなところに居座るため、来週にかけても同じような暑さが続く見込みです。