いよいよFIFAワールドカップ女子の決勝戦が、月曜日に行われますね。
心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
試合が行われるのはカナダ・バンクーバー、現地時間の日曜日16時です。実は、この日、バンクーバー史上、記録に残る一日となるかもしれません。なぜならば、気温が異常に上がる予想だからです。
この時期の平均気温は22度ですが、日曜日の予想最高気温はおよそ30℃。この日の過去最高気温は1958年に観測された28℃なので、記録が更新されるかもしれないのです。1958年は今年と同じく、エルニーニョの年でした。
暑さの中でのプレイは、体力を消耗させ、試合に悪い影響が出ると思うでしょう。
しかし、その実、意外とそうでもないようなのです。
イギリスのエクセター大学、運動生理学者のマグニ・モア氏はこんな実験をしました。
17人のアウトフィルダーの男子サッカー選手に、室温を21℃に設定した快適な環境でサッカーをさせました。そして、その6日後に、同じ選手たちに43℃の屋外でサッカーをさせました。選手たちの動きを検証した結果、面白い事実が分かってきたのです。
なんと選手たちのスプリントタイムが、暑い環境での方は4%も速く、さらにボールのパスの成功率が8%も高かったのです。また選手がボールをキープしている時間も暑い環境下の方が25%も長かったと言います。
(ちなみに余談ですが、このモア氏によると、運動の70分前にカフェインをとると、選手のパフォーマンスは16%向上し、さらに運動後の疲労物質の少なかったと言うことです)
日本チームの勝利、そして、記録的な高温は同時にかなうでしょうか。
日本時間月曜日朝8時、いよいよキックオフです!!
(↑美しいバンクーバーの空。2011年撮影。)
参考文献
<http://www.newrepublic.com/article/118392/heat-effects-soccer-players-world-cup
>
