台風4号:観測史上最低気圧の3月台風! | 森さやかのブログ

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サイクロン・パムが南半球のバヌアツを襲い、11名の死者と壊滅的な打撃をもたらしたのは、今年3月中旬のことでした。そのバヌアツから2,500km北の、北半球の太平洋の島々で、現在、台風4号・メイサークが猛威を奮っています。

先週末には、ミクロネシアのチューク諸島で、6時間で250ミリを超える雨が降り、今のところ少なくても3人の死者がでたと報じられています。また町の8090%の家々がダメージを受けたとも言われています。


台風4号の日本時間水曜0時現在の中心気圧は、905hPa。中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルです。台風のカテゴリーの中で最も強い勢力を表す、「猛烈な台風」であり、アメリカのハリケーンで言うと、最大級のカテゴリー5に相当、「スーパータイフーン」ともなります。ちなみに、風速から竜巻の強さで表すと、日本で観測された最も強い竜巻のカテゴリーである、F3に匹敵するほどの強さとなります。


905hPaを記録した4号は、41日以前の台風としては、観測史上最も気圧の低い台風です。1958年(1月)台風1号、2002年(2月)台風2号は、ともに最大風速70メートルの猛烈な台風でしたが、中心気圧はそれぞれ940hPa930hPaでした。

ところで、この台風4号、まだまだ発達する見込みです。

サイクロン・パムは最低中心気圧が896hPaまで下がりましたが、この4号もまた、明日木曜日の未明までには、895hPaに達すると予想されているのです。



今後も西進して、週末にはフィリピン北部に上陸する模様ですが、上陸前の木曜日頃からは、弱まるとも予想されています。今後の台風の動きと発達に目が離せません。



なお、フィリピン北部は、2週間ほど前に、台風3号から変わった熱帯低気圧が上陸し、連日にように大雨が降りました。住民の方は、洪水や土砂災害などへの一層の注意が必要となります。



ちなみにフィリピンに台風が直撃すると予想される日曜日は、キリスト教徒のイースターの日に当たります。



くっきりした目が特徴的な台風4号(NOAAより)