NY大雪予報をめぐる対立 | 森さやかのブログ

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ナイアガラの滝で有名な、ニューヨーク州バッファロー。先週この郊外で、記録的な豪雪が降りました。3日間にして、約250cmも積ったのですビックリマーク



(Huffington Post)


豪雪地帯として知られる地域であっても、この量は半端ないもので、たった3日で年間の降雪量を上回ったことになります。寒波の影響もあって、13人の方が死亡、街には非常事態宣言も出されました。




そもそもこの大雪をもたらせた原因は何でしょうか。

それは「湖水効果雪(Lake-Effect Snow)」と呼ばれるものです。これは冬場の日本海側と同じ原理で、大陸から流れてきた、乾いた冷たい空気が湖の水の上を流れる際に、温度差で水蒸気が発生、風下の地域に雪雲が次々を作られます。その結果、風下側に大雪が降るのです。



(NOAA。風下に雪が降る。)


バッファローはエリー湖と呼ばれる湖の東岸に位置していて、ちょうど雪雲が流れこみやすい場所です。この地域は特に雪が多いので、スノーベルトとも言われています。

では、どうして記録的な豪雪になったのでしょうか。

それは、今がまだ11月であることに関係しています。


まだ湖水の温度が低くない状態の時に、真冬並みの寒気が流れ込みました。真冬であれば、湖の一部は凍るので、湖水からの水蒸気の供給が少なくなるのですが、今回はまだまだ水温が高かったのです。そのため、歴史に残る大雪となってしまったのです。





大雪のピークは先週金曜日には収まりましたが、週末からは別の問題が起きました。気温が急に上昇したために、雪が雨に変わり、また雪解けが進んで一気に洪水となってしまったのです。ただ、土嚢を積むなどの準備が行われていたために、深刻な被害は起こらなかったようです。




しかし、今回の豪雪の予報をめぐって、とある論争が起こりましたメラメラ

ニューヨーク市長のアンドリュー・クオモ氏が、雪による被害が出たのは、気象局の予報が正しくなかったからだと訴えたのです。気象局は、これほどまでの大雪が降ることを予想できていなかったと主張しました。




しかし、実際は気象局は正確な予報を出していました。降雪量も期間も非常に正確に予報していたのです。そのため、気象関係者などから多くの抗議が寄せられました。


全米一の重鎮キャスターともいわれる、アル・ロウカー(Al Roker)氏(60歳)も、知事は気象局の出した天気情報を見ていなかったのか!と、痛烈に批判しました。


余談ですが、ロウカー氏は2週前ほど前にとてつもない記録をたたき出しました。なんと天気予報番組を36時間ぶっ続けで出演したのです。最後は声がガラガラになっていましたが、それほど疲れ切った素振りを見せず、新記録を打ち立てました。この36時間ぶっ通しの挑戦は、ギネスにも登録されたほどです。



↑Al Roker氏の新記録樹立を記念して。



※写真掲載元※

http://www.huffingtonpost.co.uk/2014/11/20/new-york-snow-storm-buffalo-pictures_n_6190326.html?utm_hp_ref=uk&ir=UK


http://www.today.com/news/al-roker-brings-new-meaning-live-stream-during-rokerthon-bathroom-1D80287234