ある調査によると、世界の主要な都市の中で最も災害に遭いやすいのは、東京と横浜だといいます。地震、津波、台風や洪水などの発生数と人口を考慮した結果です。二番目はフィリピンのマニラがランクインしています。
昔から災害が多い国として、世界一の水準の防災対策が取られている日本ですが、それでも今回の広島市の土砂崩れのような災害が発生してしまうのは非常に悲しいことです。
一般的に土砂災害は、梅雨や台風などが多い5月から10月頃に多発します。これからの時期はそれに加えて、竜巻の発生しやすい時期とも重なります。竜巻は、9月と10月がピークとなります。これは台風に伴って竜巻が発生するからです。今後、温暖化に伴い竜巻が倍増するとも言われています。こうした中で防災の知識を身につけておくことが必要かもしれません。
宣伝で恐縮ですが、「竜巻のふしぎ -地上最強の気象現象を探る-」という本を書きました
TBSの森田正光さんとの共著です。
オリジナルの資料や海外のデータを踏まえて、様々な角度から竜巻をまとめています。
「南アフリカのマンデラ大統領は竜巻に遭遇した!?」「映画ツイスターの竜巻のモデルは、ゴジラ!?」などなど竜巻のトリビアから、都道府県別竜巻発生ランキングや、過去の日本で起きた竜巻、世界の竜巻分布図などを網羅しています。
防災上の知っておく知識も載せています。例えば、土砂災害では家の2階にいた人が助かっている例が多いですが、竜巻の場合は2階よりも1階の方が安全と言われています。それは、風で2階が吹き飛ばされる危険があるからです。
巻末は、竜巻のFスケールの考案者「藤田哲也」博士の生い立ちからFスケール誕生までの伝記です。藤田博士は、「もし気象界にノーベル賞があったら間違いなく授賞していた」と言われる、気象界の世界的権威です。戦後の貧困の中で、一人渡米した藤田博士が、どのようにその地位までのぼりつめていくのか、彼の人生を振り返ります。
ぜひご一読いただけましたら、幸いです。(宣伝ですみません
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書名:竜巻のふしぎ -地上最強の気象現象を探る-
出版社:共立出版
発売:8月23日土曜日
