男性は雷に遭いやすい!? | 森さやかのブログ

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今日午後1時、愛知県扶桑町で、校庭で野球をしていた小学生が雷に打たれるという事故が起きました。心肺停止の状態で病院に運ばれ、手当を受けているといいます。ただただ回復を祈るのみです。


日本における落雷による年間死者数は約3人、負傷者も入れると15人に上ります(2000年から2009年のデータ)。昨年も、人気男性グループExileの野外コンサート直前に、女性一名が落雷で亡くなるという痛ましい事故が起きました。


一方で、アメリカの場合は、年間死者数が62人、死傷者は約400人です。ただ、アメリカは日本の25倍の広さの国土を持つことを考慮すると、面積当たりの死者数はあまり変わらないようです。


ところで、日本で最も多くの死者数を出した落雷事故はおそらく1967年に起きた『西穂高岳落雷遭難事故』でしょう。81日、長野県松本市の高校生と教員を含む55名が、同県西穂高岳を登頂後に突然の雷雨に見舞われ、落雷に遭った8名が即死(後に3名も死亡)するという最悪の被雷事故が起きました。


雷は直撃でなくても、木や窓ガラスに落ちた雷が近くにいた人に通電(側撃)したり、それより広い範囲に通電(多点落雷)にしたりします。例えば、木の真下に避難した人が感電するのは側撃、地面に落ちた雷によって牧場の複数の牛などが感電死するのが多点落雷です。これらの致死率は、もちろん直撃の場合よりも低いです。実際、世界一雷に撃たれた人としてギネスブックに載っている男性ロイ・サリバンも幾度もの側撃雷にあっていますが、命を取り留めています。ちなみに彼は直撃雷も含めて計7回雷に撃たれています。



一体、どんな人が雷に当たりやすいのでしょうか。アメリカの気象庁はこんな興味深い詳細な研究をしています。


まず、落雷による死者の3分の2の人は、屋外でのレジャーを楽しんでいた時に雷に撃たれたと言います。そのため曜日で見ると、土曜日と日曜日が最も落雷被害が多いです。



どんなレジャーかと言うと、海水浴や釣りなど水辺にいた時が37%で、その次が屋外スポーツ(17%)、3番目にキャンプ(10%)と続きます。

スポーツの内訳は、1番目がサッカー、2番目がゴルフで、3番目がジョギング、そして4番目に野球となっています。以前は1位がゴルフだったそうなのですが、ゴルフコースなどで対策が取られるようになり激減したとか。


落雷被害に遭いやすいのは断然男性で、その割合は男性81%、女性19%です。男性が多い理由は、男性ホルモンが雷を寄せ付けるからという面白い仮説を提唱している研究者もいるようですが、単純に女性よりも男性の方が、外で活動していることが多いからでしょう。


年齢は10から40歳が多いのですが、面白いことに30代の被害者は少ないようです。その理由は、小さな子供を持つ人が多いので、すぐさま避難したり、そもそも危険な状態の時に外にいないからではないかと考えられます。


とにもかくにも、落雷に遭わないためには、すぐに避難することが大事です。なんでも前の落雷の場所から、いきなり10キロ離れた場所に雷が落ちる確率は20%もあるとか。かすかにでも音が聞こえたら室内に逃げるのが賢明なようです。





↑ シドニーの雷写真(兄撮影)


*参考文献*

アメリカの統計

http://www.lightningsafety.noaa.gov/resources/RecentLightningDeaths.pdf

日本の雷のデータ

http://www.aobaya.jp/chishiki.html#higai

ロイ・サリバンの話

http://en.wikipedia.org/wiki/Roy_Sullivan