たぬきというと、でべそを連想させますが、こちらの「たぬき」も相当なおへそを持っているようです。
現在、非常に強い勢力で日本に向かっている台風8号は、又の名を「ノグリー」、韓国語でタヌキの意味です。衛星写真にはおへそのようなくっきりとした台風の大きな目が写っていますね。

↑気象庁HPより、台風の赤外画像
目の大きさが大きく見えるのでサイズを測ってみたところ、直径約60キロほどで、目としては平均くらいの大きさでした。
台風8号は、7月に発生したものとしては、1986年以来最も中心気圧の低い台風になると予想されています。沖縄地方では明日から猛烈な風が吹き、場所によっては瞬間的に75メートルを超えるような暴風が吹く見込みです。また、波の高さは14メートル(5階建ての建物の高さ)に達する予想が出ています。
さて、目の話に戻りますが、大きな目の台風といえば、1996年8月に沖縄や九州南部に被害を出した、台風12号があります(下の写真)。このときは直径120キロもありました。台風の動きが遅かったこともあり、目が沖縄を通り過ぎるのに10時間もかかったと言われています。
では目が大きいと台風の勢力は強いのでしょうか。
答えはそうではありません。勢力は目の大きさではなく、目がはっきりしているかがポイントです。
例えば、1954年9月に発生した台風12号、別名、ジューン台風は、目の大きさが200キロを超えていましたが、中心付近の風はそれほど強くありませんでした。
※興味深いサイト※
去年フィリピンを襲った台風30号(ハイヤン)の目が動画で見られます↓
http://www.windows2universe.org/earth/Atmosphere/haiyan_eye_anim_gif_image.html
