2016年オリンピックが開催されるブラジル・リオデジャネイロ。
この夏は大変なことになっています。気温がいつにも増して高く、37℃を超す日が続きました。また大雨が降り、洪水が多発しています。
先週木曜日には、数時間で40,000もの雷が発生。そのうちの一発がリオの象徴、コルコバートのキリスト像に落ちました。指が欠けてしまったため修繕が必要になるようです。2010年に顔と手が落雷で損傷を受けた時には、400万ドルに及ぶ費用がかかりました。ただ同じ材質の石のストックが大量にあるようで、その点では問題は無いようです。
キリスト像は、高台に位置していることに加え、38メートルもある像なので雷に打たれることは珍しいことではありません。実際、年に3~5回は落ちるといわれています。
一方、日本の古都の象徴、大仏にも雷が落ちることがあります。ただ、株式会社・落雷抑制システムズによると、大仏像は外壁が青銅(ブロンズ)でできているため、通常のオフィスビルよりは保護性能が高いのだとか。
しかしながら、内部で使用されているPC、電話、エレベータなど電気系統への影響は起こりうるようで、落雷防止装置を導入している大仏があるといいます。「120メートルという世界一の高さを誇るブロンズ製仏像」として登録されている、茨城県の牛久大仏などがそうです。
ところで、日本で一番雷が落ちやすい場所と言えば、そう、スカイツリーです。その高さゆえに、年間で約数十回落ちると推定されています。つい数年前まで日本一の高さを誇っていた東京タワーでも年に一回程度です。
スカイツリーが雷の落ちる絶好なタワーであるために、東京大学や電力中央研究所等が共同で雷電流測定装置を取り付けて、雷観測を行っています。
この測定装置は世界で一番高い場所にとりつけられていることから、今後日本での雷研究がより発展することが期待されます。
*写真掲載元*
<http://nypost.com/2014/01/17/lightning-breaks-finger-off-christ-the-redeemer-statue/>
*参考リンク*
電力中央研究所
<http://recruit.denken.jp/keyword/keyword02/>
株式会社 落雷抑制システムズ
<http://www.rakurai-yokusei.jp/press.html>
