「世界気象カレンダー」という気象好きにたまらないカレンダーがあります。毎年、前年に起きた世界の特異な気象現象を取り上げ、珍しい衛星画像とともに紹介しています。
私ごとで恐縮ですが、今年2013年の10月は私の書いた記事が載っています。
タイトルはその名も「気候変動が運んだ、台風15 号の世界紀行」。2011年に首都圏に被害をもたらした台風が北太平洋を通って北米西海岸に低気圧として到達する過程の話です。
2011年というと2年ほど前のことですが、みなさんどんな台風だったか覚えていらっしゃいますか?関東地方では、ちょうど帰宅ラッシュ時に上陸したために交通機関が運休となって、東日本大震災以来多数の帰宅難民を発生させた台風です。
この15号のように温帯低気圧になった後に、太平洋を横断する台風が近年増えているような気がします。先日台風20号がカナダ西部に移動した話を書きましたが、また同じことが起きています。
伊豆大島に甚大な被害をもたらした台風26号が、アラスカで猛威を奮おうとしています。
26号は日本の東海上で温帯低気圧に変わった後、再発達し、アラスカに進む予想が出ています。金曜日から接近し、土曜日にかけて強風・大雨をもたらす見込みです。強風警報がすでに発令されています。
到達に先立って暖気を運んでおり、今日木曜日は記録に届きそうなくらいの暖かさとなりそうです。アンカレッジの午後3時の気温は11度でした。この時期の最高気温の平均はちょうど0度なので、10度以上も高いことになります。
ところで、一部閉鎖されていたアメリカ政府機関がいよいよ再開されたことを受けて、アメリカ海洋大気庁のホームページも、今日から通常通り見られるようになりました。
自宅待機を迫られていた職員の方たちは待ってましたとばかりに仕事に出かけたのでないでしょうか。海洋を担当する組織のFacebookにこう書かれてありました。
「閉鎖が終わりました。海洋について話す準備ができています!」
やる気満々です!
