土曜日の朝日新聞デジタル版で、こんな記事を目にしました。
「~名古屋駅前で打ち水大作戦 1千リットルまき7度下げる~
連日の暑さを少しでも和らげようと、名古屋駅前で19日、約370人が打ち水を行った。駅前の歩道に200メートルにわたって参加者が並び、雨水や再生水約1千リットルをまいた。打ち水をする前に36度だった地表の温度が29・2度に下がったという。 」
1000リットルの量(一人3リットル以上?)にも驚きますし、地面の温度が7度も下がるなんてすごい効果だとびっくりしました。
さすが夏の猛暑で有名な名古屋の市民、やることがすごいなと思ったのですが、東京の人もなかなか負けていません。こんなイベントが開催されているんです。
「大江戸打ち水大作戦」をご存知でしょうか。
名前から想像するに、クノイチや忍者の衣装に身を包んだ現代人たちが、相手チームに水をかけまくるような感じですが、もちろんちがいます。それどころかこれがなかなかすごい実験なのです。毎年東京で、何十万人の人が同じ時間に水をまくというものです。
どれだけの効果があるのでしょうか。2003年のデータがあります。
この年参加したのは、推定で34万人。
開催日は8月25日の12時から25分間程度。その日は太平洋高気圧に覆われ、よく晴れ、最高気温は30度(大手町)まであがり、また7,8メートルの南の比較的強い風が吹いていました。
その結果、気温低下量は大手町で約2.2℃,練馬で約2.4℃(いずれも2日分の平均)であったそうです。結構下がるものですね。
今年は第10回目にあたり、大暑である明日の7月23日から強化月間が始まるそうです。
(イベント詳細<http://uchimizu.jp/about/
>)
ちなみに、打ち水のほかに、気分的に温度を下げるなら、寒色系の服を着る方法があります。青や緑などの寒色系と赤やオレンジなどの暖色系では、実際の気温が同じでも、体感温度は3度くらい違うといわれています。
青色などの服を着て、打ち水をまいたら、さらに効果大ですね!
ところで、今日は土用の丑の日。ウナギを食べて暑さを乗り切ってくださいね!
↑NHK食堂のウナギ定食(宮崎産です)
*参考文献*
朝日新聞デジタルhttp://www.asahi.com/national/update/0719/NGY201307190040.html
「打ち水の効果に関する社会実験と数値計算を用いた検証」
http://www.ara.go.jp/arage/uchimizu/mizukogaku.pdf
