異常拡大している、海のデッドゾーン | 森さやかのブログ

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世界で藻が大量に発生しているというニュースを見ました。

中国東部山東省では、海が一面緑の藻で覆い尽くされています。北アメリカの五大湖の1つ、エリー湖ではその5分の1に藻が広がっています。去年はオーストリアのシドニーで、本来きれいな海岸が見事に真っ赤な藻で覆われました。

それだけではありません。世界の最北に位置するグリーンランドの湖も、2000年ぶりに藻が復活したといいます。

その原因は地球温暖化と言われています。海水温の上昇したこと、さらに、窒素やリンを含む化学物質が海や湖に流れ込んだためにそれをえさとする藻が繁殖する環境が整ったことなどです。

せっかく海水浴やきれいな景色を見に行っても、藻ばかりでは残念ですよね。

藻の増殖は私たちの行楽を邪魔するばかりか、非常に深刻な影響をもたらしています。

それは、『デッドゾーン』の拡大です。

デッドゾーンとは何かと言うと、酸素がなく海の生物が死んでしまう、酸欠海域のこと。

1910年には世界の沿岸海域で4ヶ所しかなかったのですが、今や400まで増加したとのこと。100倍です!!

大量の藻の死骸を餌にするバクテリアが増殖、その結果、バクテリアが大量に酸素を消費し、他の生物が酸欠の状態になってしまいます。

専門家によると、デッドゾーンの増加は人の食べる魚などが激減したりなど変化がないと見過ごされるといいます。

さらに事態が深刻になる前に対策が練られることが望まれます。


参考文献
http://www.nationalgeographic.co.jp/smp/news/news_article.php?file_id=36696583&expand