東京では桜が平年よりも15日も早く開花し、
春を告げるうぐいす(春告鳥)も例年より早く
鳴き始めました。
東京の今年の3月は平均気温が12.1度、平均より
3度ほど高く、歴代2位の暖かさを記録しました。
早い春の到来は大歓迎ですね![]()
ところが、世界にはいつまでたっても
春がやってこないところがあります。
それはヨーロッパ。
イギリスでは1962年以来の一番寒い3月を記録、
また一部のドイツでは130年来の寒さとなりました。
イギリス北部のアイルランドやスコットランドでは、
大雪で家畜の小屋の屋根が崩れ、10万頭にも
及ぶ羊をはじめとした家畜が雪に埋もれてしまいました。
ヘリコプターで餌を空中から落としたり、農家の人が
救出作業を進めているのですが、規模が広大すぎて
事態がすぐ良くなるという見通しは残念ながらありません。
今は羊の出産の頃で大事な時期に当たるので、
農家の方にとって非常に深刻です。
今後はどうなるでしょうか。
この異常な寒さはヨーロッパ西部と東部では次第に
収まってきていますが、イギリスやドイツなど北部、中部
ではよくなる兆しが一向にありません。
一方、季節外れの寒さはアメリカの東部でも起きています。
去年異様に早かったワシントンDCの桜の開花も、
この寒さでずいぶん遅れています。
ところで、この寒さの原因は何でしょうか。
それは大西洋北部に高気圧です。
今後も停滞し、北極の極寒な空気を送り込む見込みです。
*参考文献*
ヨーロッパの寒い3月についての記事