悪性腫瘍で右足を切断し その後腫瘍が両肺に転移した為 幼い子供を残して32才で死ななければならなかった 医師 井村和清さんの死の直前に記した 詩です。
<あたりまえ>
こんな 素晴らしいことを
みんなは なぜ 喜ばないのでしょう
あたりまえで あることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が二本あって
足が二本ある
行きたい所へ
自分で 歩いて行ける
手を伸ばせば 何でも とれる
音が聞こえて 声がでる
こんな幸せはあるでしょうか
しかし、誰もそれを喜ばない
あたりまえだ、と笑ってすます
食事が食べられる
夜になるとちゃんと眠れ
そして
又 朝がくる
空気を胸いっぱいに吸える
笑える 泣ける 叫ぶこともできる
走りまわれる
みんな あたりまえのこと…
こんな素晴らしいことを
みんな 決して 喜ばない
その ありがたさを 知っているのは
それを 失くした人達だけ
なぜでしょう…
あたりまえ…