『愛をみつけたうさぎ』
ケイト・ディカミロ (ポプラ社)
- 愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅/ケイト ディカミロ
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
エドワードはアビリーンと言う少女の為に特別に作られたうさぎ。
すべて陶器で作られて、手足は針金で繋いで動くようにできている。
エドワードは
アビリーンに大切にされて愛されていた。
でも一緒にいた時にエドワードはその愛に気づかなかった。
ある事件が起きてエドワードはアビリーンの元から引き離されしまう。
そして一人ぼっちになって暗い海の底に沈んでしまったり、年をとった漁師に助けられたり、ゴミの山の中に捨てられたり…。
浮浪者に助けられたり…。
事件に巻き込まれて又道端に捨てられて…。
意地悪なおばあさんに拾われてカカシの代わりに吊されたり…。
どんどん心も体も傷ついてボロボロになっていくエドワード。
そこから助けてくれたのは病気の妹サラの面倒を見ながら貧しい暮らしをしているプライスと言う男の子。
ボロボロになったエドワードは病気のサラに抱かれて小さな幸せを感じていた。
でもサラが病気で死んでしまい悲しみにくれる…。
そしてプライスと一緒に旅に出るエドワード。
エドワードはプライスの操り人形になって大道芸人のように道端で毎日踊った。
でもエドワードの心はからっぽになっていた。
『ぼくは愛することを学んだ。でも愛なんてつらいだけだった。
ぼくはこわれちゃった。
心がこわれちゃったんだ。
助けてよ。』エドワードは心の中で叫ぶ。
そしてその後プライスのある事でとばっちりを受けて食堂の店主に頭をぶつけられ粉々にされてしまったが、人形修理師の手によって修復された。
でもそれはプライスと別れることが条件だった。
又エドワードは一人ぼっちになってしまった。
そして今は売り物の人形として棚に飾られていた。
隣に飾られた古い人形が話しかけてきた。
『今度はどんな人が私の所に来てくれるかしら?かならずだれかが私のところに来てくれる。いつもそう。楽しみだわ。
中略…。
心の中を希望でいっぱいにしなくちゃ。
わくわくして待つの。
今度は誰が愛してくれるのか。
誰を愛することになるのか、楽しみにしながら待つのよ』
でもエドワードは興味がなかった。
『ぼくはもう愛されなくていい。愛さなくていい。だって、どっちもあんまりつらすぎるよ』
エドワードは
隣の人形と話した後考えた。
どこかにぼくを愛してくれる人がいたら?そんなことってあるんだろうか?
心がゆれた。
隣の人形は『心をひらくのよ。だれかがやってくる。
きっとあなたのところにやってくるわ。
でもそのためには、まずあなたが心をひらかなくちゃだめ』
エドワードの心は、ふたたび開こうとしていた。
それから何年も何年もエドワードは待った。
もう一度誰かを愛したかったから…。
もう一度愛されたかったから…。
そして、ついに奇跡が起きる…。
長い長い旅の果てにエドワードは本当の愛をみつけた。
久しぶりに心があたたかくなる本だった。
傷ついて、傷ついて、ボロボロになっても
それで終わりじゃない。
そこから今まで見えなかった何かを見つけることができたら…。
本当に大切なものが何かがわかったなら
今までの心の痛みも心の傷もすべてが宝物になる。
読みながら色々なことに気づかせてくれる素敵な本でした。
