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十数年以上前に人生のどん底を味わっていた私は、
星野富弘さんの『風の旅』と言う画集と巡りあった・・。
その頃、私は色々な問題を抱えていて、(ガンの末期の姑の看病、アルツハイマーの義理の祖父の介護、子育て、前夫のDV、ヤクザの取立てや脅し、事業の倒産、自分の病気・・・etc)精神的にも肉体的にもすべてに限界を感じていた時だった。
その時、
『神様がたった一度だけ
この腕を動かして下さるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう
風に揺れる
ペンペン草の実を見ていたら
そんな日が
本当に来るような気がした 』
その言葉を読んだ時、
涙が止まらなかった・・・・。
星野さんの綺麗な心に自分の苦しみが洗い流されていくような気がして号泣した。
首から下がまったく動かないのに、口で筆をくわえて絵や言葉を描いている
人がいる・・・。
自殺を考えたことも何回もあったと聞いた。
でも、それを乗り越えてこの人は、こんなに多くの人達に勇気や希望を与える言葉や絵を描いて、自分の生き方を通して私達に『生きる』と言うことの大切さを教えてくれている・・・。
しかも、神様に叶えてもらいたい、たったひとつの願いは、
母の肩をたたいてみたい・・と言うことだった・・。
普通の人が普通にできること・・・。
それができない人にとって、どれだけ価値があることか計り知れない。
片手だけでも動けたら、お母さんに触れることができるのに、それさえもできない苦しみ・・・。
どんなにもどかしいだろう・・・。
どんなに切ないだろう・・・。
どんなに辛いだろう・・・。
でも、この人はそれでもそれを受け入れて自分の命の花を精一杯咲かせている!そう思ったら、自分の苦しみなんて大したことじゃないって思えた。
『動ける人が
動かないでいるのには
忍耐が必要だ
私のように 動けないものが
動けないでいるのに
忍耐など 必要だろうか
そう気づいた時
私の体を ギリギリに縛りつけていた
忍耐という 棘のはえた縄が
‘’フッと解けたような 気がした』
星野さんは動けないと言うことと闘うのを止めて、すべてを心から受け入れて神様に委ねることができた時、魂の解放が起きたのだと思った。
そこまで辿り着くまでの葛藤や苦しみはそうなったことのない人間に簡単に理解できるレベルではないと思うけど、星野さんの魂としての在り方を私は見習い続けたいと思う。
当時私は独学で瞑想や色々な勉強をしていたけど、星野さんの言葉を何回も何十回も読んでその度に大切なことに気づかされた。
手足が動いて何処にでも行ける。
歩ける、走れる、踊れる・・・。
何でも自分の好きなことができる私達は幸せだ。
それなのに、それがどんなに凄いことなのか・・。
それを失った人しかわからない・・・。
母の肩をたたく時に、いつも星野さんの言葉を噛み締めながらたたいている。
母の肩をたたける私は幸せなんだ!と感謝でいっぱいになる・・。
もし、神様がたったひとつ願いを叶えてくれるとしたら、何を叶えてもらいたいだろうか?
改めて自分にとって本当に大切なこと・・・・この時期だからこそ色々と見つめ直してみたいと思う!
