はじめに
「すごくいいとは思うんですけど…
今じゃない気がするんですよね」
この言葉を聞いた瞬間、
・タイミングを待つべき?
・今じゃないなら仕方ない?
・でも、本当にそうなのかな?
そんな気持ちになる。
そして多くの場合、
「そうですよね。タイミングってありますもんね」
と返して終わってしまう。
でも実は、
この「今じゃない」は、
タイミングの問題とは限りません。
今日はこの場面を、
“売らないセールス”の視点で一緒に体験していきましょう。
①よくある会話(リアルなやり取り)
お客様
「すごくいいと思うんですけど…
なんとなく今じゃない気がしていて…」
あなた
「そうですよね。
またタイミングが来たらぜひ!」
お客様
「ありがとうございます」
——そして、そのまま終わる。
②NG対応
この場面でよくあるのは、次の2つです。
①タイミングのせいにして終わる
「また機会があれば」
と話を終わらせる。
②無理に背中を押す
「今動かないと変わりませんよ」
「思い切って決断した方がいいです」
と急かしてしまう。
どちらも一見自然ですが、
実はどちらも
“今じゃない理由”を見ていません。
③なぜズレるのか
ここが今回の一番大事なポイントです。
実は、
「今じゃない」には、
少なくとも3つの意味があります。
①まだ必要性を感じ切れていない
「いいとは思うけど、
今すぐ変わりたいわけではない」
②不安が残っている
「興味はある。
でも失敗したくない」
③本当はやりたいけれど、怖い
「変わりたい。
でも変わる覚悟がまだできていない」
つまり、
**「今じゃない」は、
“今じゃない理由”をまだ整理できていない状態**
なんです。
ここを見ずに終わると、
相手は
「また今度」
を繰り返し、
気づけば何年も同じ場所にいる。
そんなことも少なくありません。
④OK対応(自然な質問)
大切なのは、
“今決めさせること”ではなく、
「何が今を止めているのか」を一緒に整理すること。
こんな一言を添えてみてください。
あなた
「そう感じているんですね。
無理に決める必要はないと思っています」
(ここで安心させる)
「ちなみに、
“今じゃない”と感じるのって、
どんなところから来ている感覚なんでしょう?」
この質問の意図はシンプルです。
👉 「タイミング」という言葉の奥にある
本音を言語化すること。
⑤変化(相手の反応)
例えば、
こんな反応が返ってきます。
お客様
「本当は変わりたいんです。
でも、続けられるか不安で…」
または
お客様
「正直、
変わること自体が少し怖いのかもしれません」
ここで初めて、
“本当の理由”
が見えてきます。
・必要性が弱いなら → そのままでいい
・不安なら → 一緒に整理する
・怖さなら → 焦らず向き合う
この状態になると、
相手は
👉 「タイミング待ち」
から
👉 「自分はどうしたいのか」
を考え始めます。
そして結果的に、
売り込まなくても
自然と前に進みやすくなります。
⑥まとめ(すぐ使える一言)
今日のポイントを一言で。
**「“今じゃない”って、
どんなところから来ている感覚なんでしょう?」**
この一言は、
・相手を急かさない
・決断を迫らない
・でも、本音に触れられる
“タイミング”という言葉の奥にある、
本当の気持ちを見つける質問です。
おわりに
「今じゃない」と言われたとき、
多くの人は
“タイミングの問題”
だと思います。
でも、
本当に大切なのは、
「何が今を止めているのか」
を一緒に見つけること。
「売らないセールス」とは、
無理に前へ進めることではなく、
相手が、自分の本音に気づける時間をつくること。
もしあなたが
・タイミングと言われると引いてしまう
・最後の一歩が進まない
・売り込まずに選ばれたい
そう感じているなら、
まずは今日の一言だけで大丈夫です。
きっと、
**「今じゃない」で終わっていた会話が、
「本当はどうしたいのか」を話せる会話に変わる感覚**
を体験できます。
(※次回予告)
「まだ自分には早い気がします」と言われたとき、
相手の可能性を信じる人がしていること