はじめに
「ちょっと考えますね」
この一言を聞いた瞬間、
会話が終わったような気がする。
・ここで引いた方がいいのか
・もう一押しした方がいいのか
・でも、しつこいと思われたくない
結局、こう返してしまう。
「はい、ぜひご検討ください」
そして、そのまま終わる——
そんな経験、ありませんか?
実はこの「考えます」には、
大きく2つの意味があります。
今日はその違いを、
“売らないセールス”の視点で一緒に
体験していきましょう。
①よくある会話(リアルなやり取り)
お客様
「すごく良さそうなんですけど…ちょっと考えます」
あなた
「はい、ぜひご検討ください」
お客様
「ありがとうございます」
——そのまま、連絡は来ない。
②NG対応
この場面でよくあるのは、次の2つです。
①そのまま終わらせる
「ご検討ください」で終了
②無理に詰める
「どこか気になる点ありますか?」
「今決めた方がいいですよ」
どちらも一見正しそうですが、
実はどちらも“相手の状態を見ていない対応”です。
③なぜズレるのか
ここが今回の一番大事なポイントです。
「考えます」には、2種類あります。
①本当に考えたい状態
→ 情報を整理したい
→ 前向きに検討している
②その場を終わらせたい状態
→ 断りづらい
→ まだ納得していない
→ モヤモヤが残っている
つまり、
「考えます」は答えではなく
“保留”というサインなんです。
そして多くの場合、
この2つは混ざっています。
ここを見ずに終わると、
👉 本当は前に進めたはずの人も離れてしまう
④OK対応(自然な質問)
大切なのは、
“決めさせること”ではなく“整理を手伝うこと”。
こんな一言を添えてみてください。
あなた
「そうなんですね。もちろん大丈夫です」
(ここで安心させる)
「ちなみに少しだけ教えていただいてもいいですか?」
(相手がうなずいたら)
「今の時点で、少し気になっていることってどんなところがありますか?」
この質問の意図はシンプルです。
👉 「考えます」の中身を言語化すること
⑤変化(相手の反応)
例えば、こんな反応が返ってきます。
お客様
「正直、やりたい気持ちはあるんですけど…続けられるか不安で」
または
「いいなとは思っているんですけど、少し他とも比較したくて…」
ここで初めて、
本当の理由が見えてきます。
・不安なら → それを一緒に整理する
・比較なら → 判断軸を明確にする
この状態になると、
👉 相手は“考える”から“判断する”に変わります
そして多くの場合、
売り込まなくても
自然と結論に近づいていきます。
⑥まとめ(すぐ使える一言)
今日のポイントを一言で。
「今の時点で、少し気になっていることってどんなところがありますか?」
この一言は
・相手を急かさない
・プレッシャーをかけない
・でも本音に触れる
やさしく、前に進む質問です。
おわりに
「考えます」で終わるかどうかは、
スキルではなく
“見ている視点”の違いです。
売れる人は、
「断られた」とは考えません。
👉 「まだ整理されていない状態」
だと捉えています。
だからこそ、
無理に売らなくても
自然と関係が続いていきます。
もしあなたが
・最後で止まってしまう
・クロージングが苦手
そう感じているなら、
まずは今日の一言だけで大丈夫です。
きっと、
「考えます」で終わっていた会話が、
自然ともう一歩深く続いていく感覚」を体験できます。
(※次回予告)
「安かったら…」と言われたときに、価値が伝わる人の共通点