はじめに

「すごくいい内容だと思うんですけど

 …今ちょっとお金がなくて」

 

この言葉を聞いた瞬間、
どう対応していいか分からなくなる。

 

・押したら嫌われそう
・でも引いたら終わる気がする
・結局、何もできずに終わる

 

そんな経験、ありませんか?

実はこの一言の裏には、
多くの人が見落としている“本当の状態”があります。

 

今日はこの場面を、
“売らないセールス”の視点で

一緒に体験していきましょう。


①よくある会話(リアルなやり取り)

お客様
「すごく良さそうなんですけど…今お金に余裕がなくて」

あなた
「そうですよね…今回は難しいですよね」

お客様
「はい、すみません」

——そのまま、会話は終わってしまう。


②NG対応

この場面でよくあるのは、次の2つです。

①引いてしまう
「ですよね」と終わらせる

②押してしまう
「分割もできますよ」
「今やらないと変わりませんよ」

どちらも一見正しそうですが、
実はどちらも“相手の状態を見ていない対応”です。


③なぜズレるのか

ここが一番大事なポイントです。

「お金がない」は、本音とは限りません。

 

実際には、こんな状態が多いです。

 

・本当に必要か判断できていない
・優先順位が決まっていない
・不安が残っている
・まだ信頼が足りない

 

つまりこれは

「買わない理由」ではなく
「まだ決めきれない状態」なんです。

ここで会話を終えてしまうのは、
相手にとっても、本当はもったいないことです。


④OK対応(自然な質問)

大切なのは、
“売ること”ではなく“理解すること”。

こんな一言を添えてみてください。

あなた
「そうなんですね。ちなみに少しだけ

 教えていただいてもいいですか?」

 

(相手がうなずいたら)

 

「もしお金の不安がなかったとしたら、
 今回の今回の内容って今の○○さんにとって

 どれくらい必要そうですか?」

 

この質問の意図はとてもシンプルです。

一度、お金の問題を横に置くこと。

 

すると相手は、

「本当はどう思っているのか」

に自然と向き合い始めます。


⑤変化(相手の反応)

例えば、こんな反応が返ってきます。

お客様
「正直…かなり必要だとは思っています」

 

または

「興味はあるんですけど、まだ迷っていて…」

 

ここで初めて、
“本当の会話”が始まります。

 

・必要性があるなら、その理由を深める
・迷いがあるなら、その正体を一緒に言語化する

 

この状態になると、

売り込まなくても、自然と前に進みます。


⑥まとめ(すぐ使える一言)

最後に、今日のポイントを一言で。

「もしお金の不安がなかったとしたら、どう感じますか?」

 

この一言は、

 

・相手を否定しない
・プレッシャーをかけない
・でも本音に触れる

 

やさしくて、深い質問です。


おわりに

「売らないセールス」とは、

無理に売らないことではなく、
相手が納得して選べる状態をつくることです。

 

そのために必要なのは、

テクニックではなく
“ズレに気づく視点”です。

 

もしあなたが

 

・売ることに苦手意識がある
・でも本当に必要な人には届けたい

 

そう思っているなら、

まずは今日の一言だけで大丈夫です。

一度使ってみてください。

 

きっと、
会話の空気が変わる瞬間を体験できます。


(次回予告)
「考えます」と言われたとき、
関係が止まる人と進む人の違い

についてお話しします。