2010シーズン開幕まで20日と迫った。

2008シーズンから始まった紆余曲折、今もなおタイトルから遠ざかっている浦和レッズ。今季こそタイトルを、そしてもう一度、スタジアムで赤き血のイレブンを大合唱したいところである。

レッズにとってのウィークポイントは、チームを鼓舞し士気を高める選手が少ない。

失点した時、うつむき下を向く姿がよく目につく。

強いチームには、いつも泥臭くチームを盛り上げる選手がいるものだ。

それでも昨年までは、闘莉王という闘将がいた。

だが彼は同時にチームの輪を乱すような言動も見受けられた。

彼にとってはそれも、レッズを愛するが故の事だったわけだし、彼以外にチームを牽引する選手がいなかったのも事実だ。

今季のレッズはどうか。

レッズに足りないのはファイトする姿だ。

スピラノビッチ、柏木、サヌなど補強ポイントは高いしサポーターの期待も膨れ上がる。


若返りを図るレッズだからこそ、経験豊かな選手たちを筆頭に全員がファイトし、再びスタジアムを満員にするような、人の心を動かすサッカーをして欲しい。


常勝軍団へ、王国浦和の復活が今季見れることを願ってやまない。
現代表において、浦和から選出されているのは阿部勇樹しかいない。

かつその阿部も、直近で開催された東アジア選手権では1秒も出番がなかった。

かつてのオシムジャパンにおいて7人もの代表選手を擁していたレッズにとっては、ワールドカップイヤーにして何とも淋しい現状である。

だからこそ、レッズ贔屓の自分からすれば、今の日本代表に愛着を感じることが出来ず、さらに言えば今代表が晒されている状況も他人事に映って仕方ない。

とはいえ、スター軍団である浦和レッズには代表級の選手たちがいて、今なお6月の本選には滑り込みで選出されるべきものだと信じて止まない自分がいる。

高原、達也、梅崎、啓太、直輝、都築…。

特に高原、達也のポテンシャルは群を抜く。

というか高原はワールドカップを照準にレッズへ移籍したはずじゃ…。

ここにきて彼らが選ばれる可能性は極めて低い。

年齢的にも、今回が最後かもしれない。

サッカー人にとって、ワールドカップとは何なのか。クラブとは何なのか。

答えはきっと千差万別なのだろうが、高原19番が、青のユニフォームで今一度躍動し、日本代表のエースは浦和の高原なんだと、胸を張って言い、代表を鼓舞していきたいものである。


契約満了ギリギリまで海外移籍を模索し続けた阿部は、結局レッズへの残留を決めた。

その間、サポーターの中では阿部勇樹の必要性を問う議論が延々と繰り広げられた。

こればかりは、個々に展開する理想の『レッズ論』が違うわけだから、一概に結論を見出すことは無理だと思う。

そのため、様々な議論が繰り広げられたことを横目に持論を展開させていただく。

阿部は間違いなく、レッズに必要な選手だ。

私からすると、なぜ不要論がサポーターから出るのか分からない。

『レッズ愛』を重んじる人からすれば、叶わなかったにしろ海外移籍を目論んだ阿部が許せない、ついては阿部がレッズにいる資格はないとする心情は理解する。

だが阿部の2009年のレッズへの貢献度を振り返れば、その抜群の存在意義が不要論を理解出来なくさせる。

阿部はレッズの心臓であり、サポーターの心のよりどころだったはずだ。

加えて阿部は、現在の岡田ジャパンに選出されているレッズ唯一の代表選手である。

ACLへの出場権を失ったレッズにおいては、ただ一人世界を舞台に戦う貴重な選手なのである。

そして何より、阿部がいないレッズを想像したとき、何か物足りなさというか、レッズがレッズでない気がしてならない。

闘莉王が移籍した今、阿部こそがレッズの象徴なのだ。

海外移籍を模索したとはいえ、今は阿部はレッズに骨を埋める覚悟で残留を決めてくれたわけだ。

守備におけるフィールドリーダーとして、若手主体へと世代交代を推し進めるレッズの心臓となり、再び国際舞台にレッズを誘って欲しい。

今やあの日の栄光を後世に伝えられる、数少ない一員なのだから。。。