インプラントオーバーデンチャーは、ここ数年ご相談がとても増えている治療のひとつです。名前だけ聞くとむずかしそうですが、かんたんに言えば「インプラントを土台にして、入れ歯をパチッと安定させる方法」です。「外れそうで怖い」「食事のたびに動いて痛い」「会話中に入れ歯が落ちそうで不安…」こんなお悩みをお持ちの方に向いています。特に、よくしゃべるお仕事の女性の方や、お肉やお漬物もきちんと噛みたいご高齢の方からご相談が増えています。
ふつうの入れ歯との大きな違いは、「土台となるインプラントがあるかどうか」です。すべての歯にインプラントを入れるわけではなく、数本だけを顎に埋め込み、その上に入れ歯をのせて使います。インプラント側と入れ歯側に留め具のような仕組みがあり、装着すると“カチッ”とはまるため、横揺れ・浮き上がりが少なく、噛む力も安定します。「食べられるものが増えた」「人前で話す不安が減った」というお声も多い治療です。
さらにインプラントオーバーデンチャーは「しっかり噛めるのに、お手入れは入れ歯と同じ感覚でできる」のも特徴です。固定式のインプラントは清掃が少しむずかしいこともありますが、こちらは取り外して洗えるため、清潔を保ちやすく高齢の方でも扱いやすいのが魅力です。
「手術が怖い」「高齢でも大丈夫？」というご質問もよくいただきます。当院ではCT検査や全身状態を確認し、リスクや治療可能範囲を丁寧に説明しながら進めます。もちろん、すべての方にインプラントが必要なわけではありません。今の入れ歯の調整だけでよくなる場合もあれば、別のタイプが合っている場合もあります。“その方に本当に合うかどうか”を大切にしています。
そしてインプラントオーバーデンチャーは、治療後のチェックがとても重要です。かみ合わせ、留め具のゆるみ、インプラント周囲の状態などを確認するため、当院では毎月1回の短いメンテナンスをおすすめしています。長く快適に使っていただくための習慣として、とても大切です。
「大がかりな治療は不安だけど、今の入れ歯に満足していない」「家族に迷惑をかけず、自分の歯のようにしっかり噛める生活をしたい」そんなお気持ちがあれば、まずはお気軽にご相談ください。お話を聞くだけでも大歓迎です。
副島デンタルクリニック
鹿児島市東千石町14-6（はいから通り）
☎ 099-227-0072
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