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ノンクラスプデンチャーのシリーズもいよいよ終盤になってきました。明日土曜日が最終回の予定ですので、今日は「作る前に知っておいてほしいポイント」を少しまとめてみます。


ノンクラスプデンチャーは、金属のバネが見えない部分入れ歯ですので、「見た目が自然」「若い方でも使いやすい」というメリットがあります。その一方で、どんな方にも万能というわけではなく、向き・不向きがあります。

たとえば、残っている歯の本数や位置、かみ合わせの強さ、歯ぐきの状態などによって、合いやすさ・持ちやすさが変わってきます。当院では、まずお口全体を診せていただき、ノンクラスプが合いそうかどうかを一緒に相談するところから始めています。


また、「どれくらい長く使えますか?」というご質問もよくいただきます。

ノンクラスプに限らず、入れ歯は“作ったら終わり”ではなく、“作ってからどれだけメンテナンスできるか”が大切です。数ヶ月〜1年の間に歯ぐきの形やかみ合わせが少しずつ変わっていきますので、その都度、調整や裏打ちが必要になることがあります。

痛みを我慢しながら使っていると、かえって合わなくなったり、残っている歯に負担がかかったりすることもありますので、「あれ?」と思ったら早めにご相談いただけると助かります。


お手入れの仕方も大事なポイントです。

柔らかい素材だからこそ、熱湯につけたり、研磨剤の強い歯磨き粉でゴシゴシこすると、変形や傷の原因になります。専用の洗浄剤や、入れ歯用ブラシを使ってやさしく洗ってあげることで、ニオイや汚れを抑え、長く気持ちよく使えるようになります。


そしてもうひとつ大切なのが、「期待しすぎないこと」です。

ノンクラスプはたしかに見た目がきれいで違和感も少なめですが、あくまでも“取り外し式の入れ歯”です。天然の歯とまったく同じ感覚になるわけではありません。

最初は違和感があっても、少しずつ慣れていく方がほとんどですので、「慣れるまで付き合う気持ち」と「気になったことを遠慮なく伝えていただくこと」が、とても大切だと感じています。


明日土曜日は、ノンクラスプデンチャーシリーズの最終回として、「実際に治療を進める流れ」や「ご相談から完成までのイメージ」についてまとめる予定です。

ノンクラスプが気になっている方、今の入れ歯でお悩みの方の参考になればうれしいです。


明日もどうぞよろしくお願いいたします。


📍 副島デンタルクリニック

鹿児島市東千石町14-6(はいから通り)

☎ 099-227-0072

🌐 https://soejimadentalclinic.jp/

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