いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

本日は、患者さんからのご要望があり、

予定していたシリーズを少しお休みして、**「骨づくり(GBR・ソケットプリザベーション)」**についてお話しします。

歯を抜いたあと、「骨がやせる」と聞いたことはありますか?

実はこれは、多くの方に起こる自然な反応です。

歯を支えていた骨は、歯を失うと少しずつ吸収されていきます。

この“骨の変化”を放っておくと、インプラントができなくなったり、入れ歯が安定しなかったりと、あとから大きな影響が出ることがあります。

副島デンタルクリニックでは、こうした問題を防ぐために「骨を守る・骨を育てる」治療を大切にしています。今日は、その中でもよくご相談をいただく

**「ソケットプリザベーション」と「GBR(骨造成)」**についてお話しします。

抜歯のあとに行う「ソケットプリザベーション」

歯を抜くと、その部分の骨は時間とともに痩せていきます。

噛む刺激が伝わらなくなるため、体が「もうここは使わない」と判断して、骨を少しずつ吸収してしまうのです。

そのままにしておくと、「歯ぐきが下がる」「インプラントが入らない」「入れ歯が浮く」など、

次の治療に影響が出ることがあります。

そこで当院では、抜歯したその場で骨を守る処置を行っています。

それが「ソケットプリザベーション」です。抜歯後の空いた穴に、生体になじみやすい補填材(人工骨など)をやさしく入れて、歯ぐきを丁寧に閉じます。

数か月の間に、そこに新しい骨がゆっくりと再生していきます。


当院では人工膜(メンブレン)を使わない。人工的なものをできるだけ使わず、自然な治癒を大切にしています。


失われた骨を再生する「GBR(骨造成)」

すでに骨がやせてしまっている場合には、

「GBR(骨造成)」という骨づくりの治療を行います。

これは、不足している部分に補填材を加えて、骨が再び再生するように促す治療です。

治療中は局所麻酔を行い、骨の状態を確認しながら慎重に進めます。

人工骨とご自身の骨の再生力が一緒になって、時間をかけてしっかりした骨ができあがっていきます。

CTによる立体的な診断で、神経や血管の位置を正確に確認し、安全に手術を行います。

清潔な環境と細やかな管理のもとで、

術後の痛みや腫れも最小限に抑えられるよう努めています。

義歯(入れ歯)の安定にも“骨”が大切

骨がしっかりしているかどうかは、入れ歯の安定にも関係しています。「入れ歯が外れやすい」「浮いて痛い」といったお悩みの多くは、実は土台となる骨のやせが原因です。特に下あごは骨の吸収が早く、歯ぐきが薄くなると義歯が動きやすくなります。

骨を再生させる治療を行うことで、入れ歯の密着が改善し、「しっかり噛める」「しゃべりやすくなった」と感じる方が多くいらっしゃいます。また、しっかりした骨ができると、将来的にインプラントを支えにした入れ歯(オーバーデンチャー)など、より安定した治療の選択肢も広がります。

骨を“つくる”というより、“育てる”

私たちは、骨を「人工的につくる」というよりも、「本来の力で育て直す」と考えています。人間の体には、もともと自分で回復していく力があります。

その自然の力を最大限に引き出しながら、人工的な負担をできるだけ減らす。それが、副島デンタルクリニックの治療方針です。治療後も、骨がしっかり安定するまでは定期的にチェックを行い、噛み合わせや歯ぐきの状態を確認します。

時間をかけて育てた骨を長く守っていくことが、本当の意味での“成功”だと考えています。

最後に骨を守ることは、歯を守ること。

そして、それは「しっかり噛める」「笑える」「話せる」人生につながります。

「骨が足りないと言われた」そんなお悩みがある方も、まずはご相談ください。

一人ひとりの状態に合わせて、最も自然で、安心できる方法をご提案いたします。

📍 副島デンタルクリニック

鹿児島市東千石町14-6(はいから通り)

📞 099-227-0072

🌐 https://soejimadentalclinic.jp/