前歯の治療で大切なのは「形」だけではありません。人の印象を左右するのは、むしろ“色”の調和です。
たとえ同じセラミックでも、色調のわずかな違いで自然さが大きく変わります。今日は、当院で行っている色合わせ(シェードテイキング)の工夫を少しご紹介します。
まず、明るさ・色味・透明感の3つを丁寧に見極めます。
乾いた歯は一時的に白く見えるため、軽く湿らせた状態で自然光に近い照明下で確認します。色を選ぶ順番は「明るさ(明度)→色味(色相)→鮮やかさ(彩度)」。最初に全体のトーンを決め、次に黄み寄りか赤み寄りかを見分け、最後にくすみ具合を調整します。
当院では、複数のシェードガイドを使用し、自然光・診療室照明の両方で見比べるようにしています。また、記録として正面・斜め・接写の写真を撮影。技工士と共有することで、患者さん固有の透明感や歯ぐきとの境の色調も再現しやすくなります。
一度で完璧に決めるよりも、仮歯や試適段階で“見え方”を一緒に確認しながら微調整していくのが理想です。特にセラミックは、光の当たり方や背景色によって印象が変わるため、日常生活での見え方も考慮しながら仕上げます。
「前歯の色が合わない」「自然に見せたい」――そんな方は、一度ご相談ください。
光・色・質感を丁寧に読み取り、あなたの笑顔に最も調和する色を探していきます。
副島デンタルクリニック
鹿児島市東千石町14-6(はいから通り)
☎ 099-227-0072
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