皆さんは「銀歯」を気にされたことはありますか？
日本では長く保険診療の中心に金属を使った詰め物や被せ物があり、今も多くの方がお口の中に金属を入れています。しかし近年は、見た目の自然さや身体へのやさしさを重視したメタルフリー治療が注目されています。今日はそのメリットを、少し詳しくお話ししたいと思います。
1. 見た目の美しさ
まず最大の魅力は、自然な見た目です。セラミックやジルコニアは光を透過する性質を持ち、天然の歯に近い透明感や艶を再現することができます。前歯に限らず奥歯でも自然に馴染み、笑ったときや会話中に金属色が見える心配がありません。
特に昨今はオンライン会議や写真撮影の機会も増え、口元がクローズアップされる場面が多くなりました。銀歯が気になって笑顔をためらうよりも、白く自然な歯が整っている方が自信を持てるのは言うまでもありません。
2. 金属アレルギーへの配慮
次に大切なのが身体へのやさしさです。金属は長期間お口の中にあると、ごく一部の方では金属イオンが溶け出し、皮膚炎や湿疹などの金属アレルギーを引き起こす場合があります。中には歯ぐきの黒ずみや、口腔内の違和感につながることも。
メタルフリー素材であるセラミックやジルコニアは生体親和性が高く、こうしたリスクを大きく軽減できます。「以前から金属アレルギーが心配」「肌のトラブルがあり、口の中の銀歯が原因ではないかと気になっている」という方には、特に安心できる選択肢です。
3. 歯ぐきとの調和
銀歯の周囲は、年数が経つと歯ぐきが黒ずんで見えることがあります。これは金属が溶け出し、歯肉の色に影響してしまうためです。メタルフリーの材料ではその心配がなく、歯と歯ぐきの境目まで自然な色調を保つことができます。審美性を重視する方にとって、大きな安心材料となります。
4. 強度と耐久性の向上
「セラミックは割れやすいのでは？」と心配される方もいらっしゃいます。確かに昔のセラミックは強度に課題がありましたが、近年のジルコニアは非常に強く、咬む力がかかる奥歯のブリッジやインプラント上部構造にも幅広く使われています。強度と美しさを兼ね備えた素材が増えたことで、部位や用途に合わせた選択肢が広がりました。
5. オーダーメイドの色合わせ
当院では、単に白い被せ物を入れるのではなく、患者さまごとに最適な色合わせを行います。シェードガイドという色見本や、写真撮影による記録を用い、周囲の歯と調和するよう設計。自然なグラデーションや透明感まで再現し、周りから「治療した歯だと気づかれない」仕上がりを目指します。
6. メタルフリーが向いている方
・笑ったときに銀歯が気になる方
・口元を自然に美しく見せたい方
・金属アレルギーや肌トラブルが心配な方
・長期的に安心して使える素材を希望される方
こうした方に、メタルフリー治療は特におすすめです。
7. 注意点も知っておきましょう
もちろん、万能ではありません。自費診療となる場合が多く、費用面は保険治療より高額になります。また、咬み合わせや歯の状態によっては最適な素材を慎重に選ぶ必要があります。そのため、しっかりとしたカウンセリングと診断が不可欠です。
まとめ
メタルフリー治療は「自然な見た目」と「体へのやさしさ」を両立できる、これからの時代にふさわしい選択肢です。昔治療した銀歯を白くしたい、金属アレルギーが心配、より美しく健康的なお口を保ちたい──そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、患者さまのご希望や生活スタイルに合わせて、セラミック・ジルコニアなど複数の選択肢をご提案しています。見た目の美しさと健康を両立し、笑顔に自信を持っていただけるようサポートいたします。
—
副島デンタルクリニック
鹿児島市東千石町14-6（はいから通り）
TEL：099-227-0072
Web：https://soejimadentalclinic.jp/