こんにちは、副島デンタルクリニック院長の副島健太郎です。
現代の生活習慣病の代表である「高血圧」と「糖尿病」。どちらも日本では非常に多くの方が抱えている病気で、歯科治療にも深く関わりがあります。今日は、これらの病気とお薬、そして歯科診療との関係についてお話します。
高血圧と歯科治療
高血圧の患者さんは、降圧剤や抗血小板薬を飲んでいることが多いです。
- 降圧剤は血圧を下げる一方で、歯ぐきが腫れやすくなる副作用があります。歯ぐきが腫れると歯周病のリスクが高まるため、定期的なメンテナンスが重要です。
- 抗血小板薬(アスピリンなど)は、血が固まりにくくなるため、抜歯や外科処置の際に出血が長引くことがあります。ただし、薬を自己判断で止めると脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まるため、必ず主治医と連携しながら治療を進めます。
当院では、治療前に血圧を測定し、安全を確認してから処置を行っています。
糖尿病と歯科治療
糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気です。血糖値のコントロールが不十分だと、歯ぐきの炎症が悪化しやすく、歯周病が重症化することが分かっています。
- 傷の治りが遅くなる
- 感染症にかかりやすくなる
- インプラントの治療結果に影響が出る
といった特徴があります。
そのため、糖尿病の患者さんは血糖値が安定している時期に治療を行うことがとても大切です。また、歯周病治療を通じて血糖コントロールが改善するという報告もあり、歯科と内科の連携は相互にプラスに働きます。
お薬の情報を必ず伝えてください
高血圧や糖尿病のお薬を服用している場合、歯科治療の計画に大きく関わります。
「飲んでいる薬の名前」「服用の有無」をしっかりお伝えいただければ、安全に治療を進めることができます。
まとめ
- 高血圧の方は、血圧コントロールと服薬情報が大切。
- 糖尿病の方は、血糖コントロールと感染予防が重要。
- どちらの病気も、歯科と内科の連携によってより安全に治療を受けられる。
生活習慣病をお持ちの方でも、きちんと準備をすれば歯科治療は可能です。安心してご相談ください。
副島デンタルクリニック
鹿児島県鹿児島市東千石町14-6
☎ 099-227-0072