皆さんは「歯周病」が全身の病気と深い関わりを持っていることをご存じでしょうか?

実は歯周病は、単に歯ぐきの腫れや出血にとどまらず、心臓病や脳卒中といった命に関わる病気のリスクを高めることが分かっています。

歯周病菌が血管に悪影響を及ぼす

歯周病の原因となる細菌は、歯ぐきの炎症が強まると血管の中に入り込みやすくなります。

血液を通して全身を巡ることで、動脈硬化を進めたり、血管内に血栓(血のかたまり)を作りやすくしたりします。

その結果、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まってしまうのです。

自覚症状が少ないからこそ要注意歯周病は初期のうちはほとんど痛みがなく、自分では気づかないうちに進行してしまいます。

「最近歯ぐきから出血する」「口臭が気になる」という方は、すでに歯周病が進んでいるサインかもしれません。

放置してしまうと歯を失う原因にもなり、食生活や全身の健康に大きな影響を及ぼします。

歯を失ったあとの全身リスク

歯を失うと噛む力が弱まり、食べられる物が限られてしまいます。

その結果、やわらかい炭水化物や脂質中心の食事に偏り、栄養バランスが崩れてしまいます。

肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病を悪化させ、心臓病や脳卒中のリスクをさらに高めてしまうのです。

インプラントで「噛む力」と「健康」を取り戻す

インプラント治療は、失った歯を補う方法の中でも天然歯に近い噛む力を取り戻せる治療法です。

しっかり噛めることで野菜や肉、魚などをバランスよく食べることができ、栄養状態の改善につながります。

結果として生活習慣病の予防にもなり、心臓病や脳卒中のリスク低減にも役立つのです。

また、噛むことは脳への血流を増やし、認知症や脳血管疾患の予防にもつながると言われています。

インプラントは「食べるための治療」にとどまらず、健康寿命を延ばすための重要な治療といえるでしょう。

定期的なケアで全身を守る

ただし、インプラントも天然歯と同じように「インプラント周囲炎」という病気にかかる可能性があります。

これは歯周病に似た病気で、放置するとインプラントを失う原因にもなります。

そのため、毎日のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なクリーニングやメンテナンスが欠かせません。

まとめ

歯周病を防ぎ、歯を守ることは、心臓病や脳卒中の予防にもつながります。

そして万が一歯を失ってしまった場合でも、インプラントによって「噛む力」を回復し、全身の健康を支えることができます。

お口の健康は全身の健康の入り口です。

「最近歯ぐきが気になる」「噛みにくいと感じる」という方は、この機会にぜひ検診や相談を受けてみてください。

副島デンタルクリニックからのご案内

当院では、痛みが少なく、腫れにくい安心のインプラント治療を心がけています。

カウンセリングから治療、そしてアフターメンテナンスまで丁寧にサポートいたします。

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