「糖尿病があるのですが、インプラント治療はできますか?」

このご質問は非常に多くいただきます。糖尿病と歯科治療は深い関わりがあるからです。



■ 糖尿病と歯の健康



糖尿病の方は、血糖コントロールがうまくいかないと感染にかかりやすく、傷の治りも遅くなりがちです。

そのため、歯周病が悪化しやすく、歯を失うリスクも高くなります。

実際、糖尿病の患者さんは歯を失う割合が高いことがわかっています。


つまり「糖尿病があるからインプラントできない」ではなく、

「糖尿病だからこそ、しっかり噛める歯を保つことが大切」なのです。



■ HbA1cとインプラントの目安



インプラントは骨としっかり結合して初めて安定します。

この過程で血糖コントロールが悪いと治癒がうまく進まないことがあります。


一般的に HbA1cが7%程度以下であれば、インプラント治療が可能になるケースが多い とされています。

もちろん個人差がありますので、内科の主治医と連携しながら慎重に判断していきます。



■ インプラントで得られる生活の変化



・食事をしっかり噛めるようになり、栄養バランスが改善

・野菜や食物繊維も食べやすくなり、血糖値の安定につながる

・よく噛むことで満腹感が得やすく、肥満予防にも役立つ


このように、インプラントは糖尿病のリスクを高める「食生活の乱れ」を正すサポートにもなるのです。



■ 安心して治療を受けていただくために



当院では糖尿病の患者さんに対して、事前に血糖コントロールの状況を詳しく伺い、必要があれば主治医とも連携します。

「安全にできるかどうか」を丁寧に見極めたうえで治療を行いますので、ご安心ください。




糖尿病があるからといって、インプラントを諦める必要はありません。

むしろ、しっかり噛める歯を取り戻すことが、糖尿病の管理や健康寿命の延伸に役立つ可能性があるのです。


まずはお気軽にご相談ください。