皆さんは「歯を失うこと」と「生活習慣病」に深い関係があると聞いたら、少し驚かれるかもしれません。
実は、歯を失って噛む力が落ちると、食生活のバランスが崩れ、体全体の健康に影響してしまうのです。
歯を失うとどうなる?
歯を失ったままにすると、硬いものや繊維質の多い食べ物を避けるようになり、どうしても柔らかい炭水化物や脂質中心の食事に偏ってしまいます。
その結果、肥満・糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病のリスクが高まります。これらは動脈硬化や心疾患、脳卒中の原因にもつながるため、歯の健康が全身の寿命に直結すると言っても過言ではありません。
さらに「噛む回数」が減ることも問題です。しっかり噛むことで脳が刺激を受け、血流やホルモン分泌が活発になります。噛む力が衰えると、脳の働きも低下しやすくなり、認知症リスクの増加にも関わることがわかっています。
インプラントが果たす役割
そこで注目されるのが インプラント治療 です。
インプラントはあごの骨に直接固定するため、天然歯に近い強い噛み心地を取り戻せます。入れ歯のように外れる心配がなく、肉・野菜・果物などをしっかり噛んで食べることができます。
噛めるようになると、自然と食生活が改善されます。
タンパク質・ビタミン・食物繊維をバランスよく摂取できることで、生活習慣病の予防や改善につながります。さらに、よく噛むことで唾液分泌が促され、消化吸収を助けるだけでなく、口腔内の自浄作用も高まり、虫歯や歯周病の再発予防にも役立ちます。
健康寿命を延ばすために
「食べたいものを自分の歯のようにしっかり噛んで食べられる」ことは、栄養面の改善にとどまらず、生きる喜びや人と一緒に食事を楽しむ幸せにもつながります。
心身ともに健康で過ごせる時間を増やすこと、それこそが健康寿命を延ばす秘訣です。
歯を失ったまま放置するのではなく、きちんと噛める環境を整えることが、生活習慣病予防や全身の健康維持につながります。
当院では「長く健康に生きるための歯科治療」を大切に、インプラント治療を通じて患者さまの生活の質を高めるお手伝いをしております。
お口のことでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
